「悩みが尽きない…」そんな人はいませんか?
人間関係や仕事のこと、これからのことに常に悩まされているという人は、少なくないのではないでしょうか。社会情勢に不安を感じている人も多いはず。ひとつの悩みを解決できたかと思えば、新たな悩みに苛まれることも。
深く悩みすぎて、精神的に疲弊してしまうなんて事態に陥ってしまわないように、本記事では、悩む人の原因や、悩む人と悩まない人の違い、深く悩みすぎてしまうときの対処法について紹介します。
「悩む」ことは大切なこと
「悩む」と聞くと、なんとなくネガティブな意味合いとして捉えられがちです。しかし、「悩み事が多い」「何でも悩んでしまう」ということは、本当にネガティブな要素なのでしょうか。
「悩む」という行為は、その対象について自分なりに検討したり、考えたりすることです。その対象を理解しようという姿勢は、軽はずみな行動を防いだり、理解しようとすることを通して自分自身を知るということにも繋がります。
なんでも悩んでしまうことや、深く考えすぎてしまうことをネガティブに受け取らず、大切なことであるということもしっかり理解しておきましょう。
人間関係に悩む人、その原因とは?
悩みのなかでも、特に多いのが人間関係に関する悩みではないでしょうか。まずは、対人関係の悩みについて、深掘りしてみましょう。
1:自分ではどうしようもない場合が多い
他者との関わりのなかでうまれる問題ですから、自分ではどうしようもない場合が多いです。相手の気持ちは相手のもの。こちらがコントロールできる範囲の外にあります。けれど、だからこそやきもきしてしまうものですよね。
自分ではどうしようもないぶん、相手の気持ちを斟酌(しんしゃく)してしまってずっと悩んでしまうなんてことも多いです。
2:相手の気持ちが分からない
相手の気持ちが分からないと、対処のしようもありません。その結果、トラブルが解決されずなあなあのまま気まずい関係になってしまうということも多いです。些細な違和感を放置していると、いつの間にか解決できない状況にまで追い込まれてしまうなんてことも。相手を理解するために、歩み寄りの気持ちは常に持っていたいですね。
3:完璧主義の傾向がある
完璧主義の傾向があったり、神経質気質だったりする人は、人間関係において悩みを抱えやすいと言われています。理想を追い求めるぶん、相手の失敗やこだわりを受け付けられずに、衝突してしまいがち。譲れない自分の信念があるとも捉えられますが、度合いは考えなければなりません。
悩む人と悩まない人の違いとは?
悩む人の特徴は理解できましたか? 誰しも悩みを抱えていますが、違うのは悩みに対するウエイトの置き方ではないでしょうか。そこで、続いてはあまり悩まないタイプの人の特徴をみてみましょう。悩みがちな人は、ぜひ違いを比べてみてくださいね。
1:「考えてもしょうがない」というスタンス
とくに人間関係においては、他者の気持ちを自分が推し量ったりコントロールしたりするのには限界があります。人間関係において深く悩まないタイプの人は、「自分ではどうしようもないことをいくら考えても仕方がない」と割り切っている人が多いです。
2:気持ちの切り替えがうまい
特徴1の「考えてもしょうがない」というスタンスに通じますが、考えても答えが出ないものは出ない、と頭のスイッチを切り替える、ドライな人が多いです。どちらかというと、相手の都合よりも自分の気持ちを優先して正直にいるタイプとも捉えられるかもしれません。
3:感情論よりも合理的思考
悩むことで起こる心理的負担や、悩む時間を考えると、その分を違うことに回せるのではないかという合理的思考をしている場合もあるでしょう。
4:固定観念に縛られない
「こうあるべきだ」「こうしなければならない」というような固定観念に縛られないというのも、悩まない人の特徴と言えるかもしれません。決まったかたちを追い求めようとすると、そのレールから外れたものを正すためにはどうしたらいいかという悩みがうまれてしまいますね。
しかし、外れたなら新しいレールをつくればいいというように、前例にとらわれずに考えられる人は、そもそも悩んですらいないとも言えるのです。
深く悩みすぎてしまうときの対処法
ここまで、「悩む」ということについて様々な角度から考えてきました。しかし、それでも深く悩んでしまうことはあるものです。そして、悩み疲れて立ち止まってしまうことも。そこで、最後に深く悩みすぎてしまうときの対処法について紹介します。
1:とりあえず行動してみる
実際、悩んでいるだけでは何も解決しません。「もし失敗したら…」など不安になる気持ちもあるでしょう。しかし、現状を打開するためには行動するしかないのです。とりあえずできることから行動してみてはいかがでしょうか。
2:人に相談する
自分一人で考え続けるだけでは、堂々巡りになることも多いです。他者に相談することで、自分が気付かなかった解決の糸口を見つけてくれたり、異なった視点ならではのアドバイスをもらえるかもしれません。
3:意図的に考えないように環境を変える
ずっと考え続けていては疲れてしまいますし、結局煮詰まってしまいます。無理やりにでも「悩む」スイッチを切り替えることも大切です。そのためには、環境を変えることがおすすめ。
「今日はあの悩みついて考えないぞ!」と決めたら、少し遠出するとか温泉に行ってみるとか、普段の生活環境とは異なる場所で息抜きをしてみましょう。身も心もすっきりして、新しいアイデアが浮かんでくるかもしれません。
最後に
本記事では、悩む人の原因や、悩む人と悩まない人の違い、深く悩みすぎてしまうときの対処法について紹介しました。悩むということは、決してマイナスなことではありません。深みのある人間になるためには、様々な経験をし、悩みと向き合っていくことが大切です。
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