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「言いたいことが言えない」ときはどんなとき?
皆さんは、自分の意見をはっきりと伝えることができるタイプですか? 反対に、周りの意見を尊重するタイプ、という人もいらっしゃるかもしれませんね。特にビジネスシーンや、友達同士の会話など、空気を悪くしたくないという気持ちから、「言いたいことが言えない」という人が多いのではないでしょうか。
そのため、自分の本心を隠してストレスが溜まったり、傷つくなんてことも。本記事では、「言いたいことが言えない」原因や、自己主張ができるようになるとどんな良いことがあるのか、そして、「言いたいことが言えない」性格を直すための方法などを詳しく見ていきましょう。
「言いたいことが言えない」のはなぜ? 原因を解説
思ったことを素直に言葉にできる人もいれば、なかなか言葉に出せない人もいます。皆さんはどちらに近いでしょうか。「言いたいことが言えない」人は、以下のようなことが当てはまっているのかもしれません。
「言いたいことが言えない」と感じている人は、ぜひ一度、自分を振り返るきっかけにしてみてくださいね。
1:優柔不断
優柔不断で自分の意見をまとめることが苦手な人は、「言いたいことが言えない」傾向にあります。ふんわりと思うところがあっても、それをうまく言葉にすることができなかったり、会話のペースに思考がついていけず「言いたいことが言えない」状態になってしまうのです。
2:自己肯定感が低い
「言いたいことが言えない」人は、自己肯定感が低い人が多い傾向にあります。なぜなら、「私が言っても…」と考えたり、「私の言ったことで、相手が嫌な気持ちになったらどうしよう…」など物事をマイナスに捉えてしまうところがあるからです。自分に自信がない自己肯定感の低い人は、自分が言わずに我慢すればいいと思い込んでしまいがちに。
3:トラウマがある
今までに自分の発言で相手を傷つけてしまったり、険悪な雰囲気になってしまったりなど、人間関係でトラウマを持っている人は、言いたいことが言えなくなってしまうことがあります。
言おうとすると当時の記憶がフラッシュバックして、また同じことが起きてしまうのではないかと不安に感じてしまうのです。
言いたいことが言えるようになるとどんなメリットがある?
人の目が気になって「言いたいことが言えない」と悩んでいる人は少なくないはず。しかし、その心配は実は杞憂であることも多いんです。反対に、自分の気持ちが素直に伝えられるようになることで、メリットがあります。
続いては、言いたいことが言えるようになると、どのようなメリットが生まれるのか考えてみましょう。
1:信頼関係を築ける
ビジネスシーンでもプライベートでも、相手との信頼関係を築くことは大切です。伝えたいことを言葉にできるようになると、信頼関係を築くことに繋がります。なぜかというと、返報性の心理といって、何かをしてもらったら自分も同じだけのことをしてあげたくなるという心理が関係してくるからです。
つまり、本音で気持ちを伝えれば、相手も本音で話そうという気持ちが沸き上がり、結果として本音を言い合える信頼のおける相手になることができます。
2:ストレスを溜めにくくなる
言いたいことをグッと飲み込み続けていると、だんだんモヤモヤしてきませんか? 誰かに話を聞いてもらうことで、そのモヤモヤを緩和することができます。また、話を聞いてもらうことで、アドバイスをもらったり新しい可能性を見出したりできることも。
3:自分の考えを整理することができる
頭のなかでは、さまざまな考えを巡らせることができますが、考えすぎて堂々巡りになってしまうことも。話すときはひとつひとつ言葉にしなければならないので、その分考えや情報を取捨選択しますよね。そうすることによって、自分の考えが整理することができるのではないでしょうか。
「言いたいことが言えない」場合の対処法を紹介
言いたいことが言えるとどんなメリットがあるのかについては、理解できたでしょうか。とはいえ、頭では分かっていても、実際に行動に移せるかと言われれば、そんなに簡単な問題ではありませんよね。
そこで、最後に、どうしても「言いたいことが言えない」場合の対処法について紹介します。
1:どうして「言いたいことが言えない」のかを考える
まずは、言えない理由について考えてみましょう。例えば、「何を言いたいのかが分からない」「言って嫌われたり怒られたりしたくない」「そもそも人に話す行為自体に緊張する」など、「言いたいことが言えない」理由は人によってそれぞれ異なります。
なぜ言えないのかを一度考えてみましょう。そうすることで、どのような対策を取ればいいのかが分かるようになるはずです。
2:言いたいことを書きだす
「何を言いたいのか分からない」「人に話す行為自体に緊張する」というタイプの人は、まず、思っていることを書きだしてみましょう。言葉にして具体的にすることで、自分の考えを整理し、話しているうちに混乱したりしないように対策します。相手に話すことに抵抗がある人は、このようにして前段階を整えるのです。
3:話す練習をする
伝えたいことをまとめて、前段階を終えたら実際に話す練習をします。相手が目の前にいることを想像して、会話口調でリハーサルを行うのです。
ここで大切なのは、内容を暗記しないこと。暗記してしまうと、アドリブが聞かなくなっていざという時の対応ができません。言いたいことの大枠だけ覚えて、後はつなぎの言葉やどのように伝えるかを意識して練習を繰り返すのがおすすめです。
最後に
今回は、「言いたいことが言えない」という悩みにフォーカスを当てて、改善方法などを紹介しました。自分の気持ちは言葉にしないと相手に伝わりません。それは勇気のいることですが、お互いの信頼関係を築く上でとても大切なことです。
ぜひ、本記事を一つの参考に、少しずつ言いたいことが言えるように挑戦してみてくださいね。
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