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ストレッチマットのおすすめは? 選ぶときのポイントは?
屋内での運動時。フローリングやカーペットの上に何も敷かずに、そのまま体を動かすと、骨・関節が床に触れたときに痛みが出たり、足元が滑りやすくて姿勢が安定しなかったり、汗が床に落ちて汚れたりもしますよね。
そこで役に立ってくれるのが、ストレッチマット(ヨガマット・トレーニングマット)。体への負担を軽減し、より効果的に快適に運動をするための必須アイテムだといっても過言ではないでしょう。ですが、いざストレッチマットを購入しようと思っても、厚さや素材など種類が多くて悩んでしまうかもしれません。ストレッチマットを選ぶときのポイントや、おすすめはあるのでしょうか?
ストレッチマットの厚さは?
ストレッチマットの厚さはおおまかに3種類にわけられます。
【薄め】1~2mm
【標準】3~5mm
【厚め】6~12mm
ストレッチマットの素材は?
・ポリ塩化ビニル素材のストレッチマット
スポーツ用品店やネットショップ、ホームセンターなどでよく見かける一般的なもので、比較的安価。クッション性と安定性があり、ヨガ用のマットとして使われることも多く、試しにファーストマットとして購入するのにもおすすめです。
・熱可塑性(ねつかそせい)エラストマーが使われたストレッチマット
このストレッチマットは、環境への配慮がされたエコな素材で、ここ最近ではヨガマットの主流になりつつあります。
軽くて、水拭きもできるので、本格的に繰り返し使用したい方にいいでしょう。ゴム素材のストレッチマットは、グリップがきいて滑りにくい&踏ん張ったり、バランスを取ったりするときに安定感が高いのが特徴。おしゃれなデザインも多いのですが、重いので持ち運びにはやや不向きかもしれません。
運動別、場所別のヨガマットの選び方のポイント
ストレッチマットの特徴がわかったところで、より自分に合う1枚を選ぶためのポイントをさらに細かくみていきましょう。
■運動別の正しい選び方
ヨガやストレッチ、座位、自重(自分の体重)を使った運動をメインでおこなう場合
>>5mm~10mm以上の厚さとクッション性のあるもの
立位の運動をメインでおこなう場合
>>1mm~5mm以下の薄くて、足元が安定しやすいもの
■使う場所別のヨガマットの選び方
フローリングの床の上に敷く場合
>>骨・関節に痛みが出ないように、標準~厚めのストレッチマット
カーペットの上に敷く場合
>>安定感が増すように、薄め~標準のストレッチマット
持ち運ぶ場合
>>折りたたみ式のストレッチマット、もしくはロールタイプで軽い&薄いストレッチマット
ちなみに、ヨガインストラクターの筆者が普段使用しているのは、以下の3タイプです。
左・カラフル/立位のヨガポーズが多めのときに。ゴム素材、厚さ 1.5mm
真ん中・水色/移動先で使用する持ち運び用。折りたたみ式、厚さ 4mm
右・黒/ストレッチ・自重トレーニングが多めのときに。ポリ塩化ビニル素材、厚さ 10mm
100均『ダイソー』のプチプラヨガマットを使ってみた!
ヨガマット¥440(税込)/ダイソー
サイズ:160×48cm 厚さ:3mm
一般的なストレッチマット(約183×61cm)と比べると、縦横の幅が狭め。薄くてコンパクトな「ヨガマット」を使用して、いろいろなヨガポーズやエクササイズをしてみました。
安楽座(あぐらの姿勢)は問題なし
▲お尻の脂肪には厚みがあるので、懸念していた坐骨の痛みはなし。
お尻を持ち上げるエクササイズには適任
▲腕がマットから大きく出てしまうものの、後頭部・肩・足の裏の接地面は安定していて、滑りにくい。
ひざ立ちのポーズには、下にタオルを敷くと安心
▲ひざに体重が乗って痛みが出ることも考えられるので、下にタオルを敷くと安心。
プランクは、タオルを敷いて痛みを軽減
▲キープ時間にもよりますが、手の親指の付け根に痛みが出るようであれば、タオルを敷くこと。ひじを床につけておこなうロープランクでは、あらかじめひじ下にタオルを敷いておくと痛みが出にくく、集中してポーズを維持することができるでしょう。
100均「ダイソー」のヨガマットのまとめ
カーペットを敷いたやわらかい床の上で使用する、もしくは砂・芝の上など屋外の硬くない地面に敷いて使用するのに適しているというのが個人的な感想です。持ち運びにも適したサイズ感と軽さ、そして汚れてしまっても、この価格なら罪悪感が少なく済むのではないでしょうか。
実は、意外と汚れている… ストレッチマットを清潔に保つには?
体の下に敷いて“運動時”に使用するストレッチマットには、汗や皮脂などの汚れがつくのは当たり前。それをそのまま放置していては、雑菌が繁殖して衛生的ではなくなってしまうので、使用後は次のようなお手入れをすることをおすすめします。
✓汚れが少ない場合
→湿らせたタオルで全体を拭いたあと、水分が残らないように乾いたタオルで拭く
✓汚れが気になる場合
→専用のヨガマットクリーナー、もしくは、水で薄めた家庭用洗剤で全体を拭いたあと、乾いたタオルで拭く。
✓水洗いができる素材の場合
→水洗いができるストレッチマットであれば、シャワーや浴槽で洗い、直射日光の当たらない風通しのよい場所に干す。
いずれにせよ、清潔にしたあとは、広げたまま乾燥させてあげるといいでしょう。体温や湿気がある程度抜けてから収納すると、good。ストレッチマットを清潔に、長持ちさせるためには、使用毎のお手入れ(水洗いは月1~2回が目安)が必須です。
まだ使える? ストレッチマットの買い替え時とは
ヨガマットには○年という寿命はないものの、使っていくうちに劣化します。すると、衛生面もそうですが、クッション性や滑りやすさにも影響が出てくるので、次のような特徴があらわれ始めたら、買い替えを検討しましょう。
1. 手足が滑りやすくなった
2. クッション性がなくなり、仰向けになったときなどに床の硬さを感じるようになった
3. 穴や傷が目立ち始めた
4. 見た目の汚れ・ニオイが気になり始めた
ヨガインストラクター 高木沙織
「美」と「健康」を手に入れるためのインナーケア・アウターケアとして、食と運動の両方からのアプローチを得意とする。食では、発酵食品ソムリエやスーパーフードエキスパート、雑穀マイスターなどの資格を有し、運動では、骨盤ヨガ、産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、Core Power Yoga CPY®といった資格のもと執筆活動やさまざまなイベントクラスを担当。