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胸の存在感が薄くなった… どうして?
全裸や下着姿で鏡の前に立ったとき、ピタッとしたトップスを着たときなど。「何だか胸が小さくなったような気がする…」、と思ったことはありませんか? その前に、そもそも胸は小さくなったりするものなのでしょうか。答えは、“はい”です。
しかも、胸が小さくなる原因はいくつもあります。そして、そのどれもが毎日の生活習慣との関係が非常に大きいのです。
胸が小さくなる主な原因4つ
1. 不規則な生活&ストレスの蓄積
2. 体の冷え
3. 無理なダイエット
4. 姿勢のクセ
では、この4つの原因が、どうして胸を小さくしてしまうのでしょうか? また、胸を大きくする方法や、裏技はあるのでしょうか?
胸が小さくなる原因と対策
まずは、不規則な生活&ストレスの蓄積から。睡眠不足や栄養バランスが偏った食事、バラバラな食事時間、それとストレス過多な生活が続くと、自律神経が乱れてしまいます。自律神経は女性ホルモンにも影響を及ぼし、その分泌バランスが乱れて減少すると、乳腺が萎縮して胸にハリがなくなったり、下垂したりすると言われているのです。
次は、体の冷え。体が冷えると血行不良が起こり、女性ホルモンの不調を招いてしまうことがあります。無理なダイエットは、先にお伝えした栄養バランスの偏りと、血行不良を引き起こし、体にとってよくないとされる姿勢を続けていると、筋肉が凝り固まり、ここでも血行不良が起こりやすくなるでしょう。このことからも、ふっくらとした美しい胸を保つためには、これらの原因を総合的に改善していく必要があると言えるのです。
また、最近では、デスクワークのあいだに、背中を丸めた猫背の姿勢になってしまっている方も少なくありません。猫背の姿勢をしているときというのは、胸を支える筋肉が使われていない状態なので、胸元のハリが衰えてしまう原因にもなるでしょう。
このような理由から、胸を大きくするといわれる方法やマッサージ、裏技を試してみる前に、生活習慣の見直しをして、胸を小さくさせないようにするといいのかもしれません。
それでは、ここからは、現役ヨガインストラクターでもある筆者がオススメする「胸の存在感をよみがえらせるストレッチ」を紹介していきたいと思います。
胸の存在感をよみがえらせるストレッチ&ヨガポーズ4つ
1. 座ったままで! 肩甲骨・背中の筋肉をほぐして猫背改善ストレッチ
STEP 1:あぐらの姿勢で座る。両腕を真横に広げる
▲坐骨(左右のお尻にある尖った骨)をしっかりと床につけるようにして、土台を安定させて座ります。腕は肩の高さで、肩の力は楽にしましょう。腰が反りすぎないように、骨盤を軽く後傾させます。
STEP 2:ひじを曲げて、脇腹に引き寄せる
▲手のひらは正面に向けたまま、息を吐きながらひじを引き、90度に曲げます。息を吸いながらSTEP1に戻ったら、10~20回ほど繰り返しましょう。ひじが体の前のほうにいかないように、左右の肩甲骨をグッと中央に寄せて、胸を開いておこなうとgood。
2. ひじを大きくグルグルまわして、肩・背中の血行を促進
STEP 1:あぐらの姿勢で座る。両手の指先を肩に添える
▲ここでも、左右の肩甲骨を中央に寄せて胸を開きます。
STEP 2:クロールをするように、左右のひじを交互に前にまわす
▲ひじで、大きな円を描くように動かします。前に10回まわしたら、うしろに10回まわしましょう。
3. デコルテのむくみすっきり&バストの存在感UP! ヨガの「ラクダのポーズ」
STEP 1:ひざ立ちになり、お尻に手を添える
▲足は腰幅に開き、つま先は立てておきます。手の指先は下に向け、左右の肩甲骨を中央に寄せるようにして胸を開きましょう。
STEP 2:上体を反らせて、手でかかとをつかむ
▲ゆっくりと上体を反らせていき、片手ずつそれぞれのかかとをつかみます。胸は開いたまま、目線を上げましょう。
STEP 3:上体を大きく反らせて、頭をうしろに倒す
▲胸を真上に突き上げ、首の前側~デコルテのあたりを伸ばします。左右の太ももを内側にまわし入れるような感覚で、下半身を安定させたら、呼吸を5回繰り返しましょう。首や肩、特に腰に痛みがある方は、無理におこなわず、STEP 1で上体を軽く反らせる、もしくは、STEP 2でキープしてもOK。
4. 四つ這いで二の腕のストレッチ! 二の腕のむくみすっきりでバストを強調
STEP 1:四つ這いになる
▲手は肩幅、足は腰幅に開き、肩の下に手首、股関節の下にひざをつきます。腰が反りすぎないように、へそを引き上げて、背中を平らにしましょう。つま先は立てておきます。
STEP 2:左ひじを前方の床についたら、左側頭部も床にあずける
▲左ひじの位置は、肩よりもやや前方。二の腕の裏側が心地よく伸びるところで、姿勢を保ちます。右ひじ・手のひらも床について、姿勢を安定させましょう。お尻が前にいきすぎると腰が大きく反ってしまうので、なるべくひざの上の位置をキープして、呼吸を5回。反対側も同様におこないます。ただし、腰に痛みがある方は、無理におこなわないこと!
姿勢の改善だけでなく、デコルテや二の腕のむくみがすっきりすることでも、バストの存在感を出すことができるでしょう。
最後は、意外とやりがちな胸のまわりを締めつけるNG習慣について。
血行不良の改善は美胸の近道
胸のまわりを締めつけてしまうと、言わずもがな血行不良の原因になります。その結果、栄養不足で脂肪がつきにくい胸になってしまうだけでなく、もともとの胸の脂肪が脇や背中に流れてしまうので要注意!
✓サイズが合っていないブラジャー
1年で体型は緩やかに変わります。1年以上ブラジャーのサイズを測っていない方は、見直しを。
✓スポーツブラの長時間着用
運動時に着用するスポーツブラは、胸の揺れを抑えるために締めつけが強いものが多いです。胸が圧迫された状態が長く続かないように、運動終了後は、ブラジャーの着け替えを。
✓うつ伏せで眠る
うつ伏せの姿勢では、胸はギュッと潰れた状態になり、脂肪が背中側に流れてしまいます。寝具を変えたり、寝室環境を整えたりして、仰向けで眠るのが胸のためにはオススメです。
ヨガインストラクター 高木沙織
「美」と「健康」を手に入れるためのインナーケア・アウターケアとして、食と運動の両方からのアプローチを得意とする。食では、発酵食品ソムリエやスーパーフードエキスパート、雑穀マイスターなどの資格を有し、運動では、骨盤ヨガ、産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、Core Power Yoga CPY®といった資格のもと執筆活動やさまざまなイベントクラスを担当。