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2021.12.08

正月飾りをいつまで飾るかは地域によって異なる! 飾る期間や処分方法などを解説

正月飾りをいつまで飾るかは、地域ごとに差があります。これは松の内の定義が地域によって異なることが理由です。風習に沿って正月を迎えられるように、基本的なマナーを押さえておきましょう。正月飾りはいつまで飾るのか、どのように処分すればいいかなどを解説します。

【目次】
5つの正月飾りの意味&飾る場所
正月飾りを飾る期間
正月飾りを処分する方法2つ
正月飾りを飾るときの注意点
正月飾りをいつまで飾るかは地域の風習を確認しよう

5つの正月飾りの意味&飾る場所

(c)Shutterstock.com

主な正月飾りは5つあり、それぞれに意味や飾る場所の決まりがあります。

1. しめ飾り
2. 門松
3. 鏡餅
4. 破魔矢
5. 羽子板

そもそも正月とは1月の別称であり、年神様をお迎えする行事のことです。年神様は豊作と無病息災をもたらす神様で、新しい1年の始まりに訪れるとされています。

正月には年神様のお迎えやお見送りに関する行事がたくさんありますが、なかでも正月飾りには「幸せや健康を約束してくれる年神様をおもてなししよう」という思いが込められています。

神様への感謝とともに新年を迎えられるように、正月飾りの意味や飾る場所を知っておきましょう。

1. しめ飾り

しめ飾りは神様の領域と現世を分ける結界として用いられるものです。しめ飾りの漢字表記は「注連飾り」で、注連は神様が所有する場所という意味をもちます。

しめ飾りを飾る目的は、神様がいるべき神聖な場所であることを示し、不浄なものを寄りつかせないように結界を張ることです。玄関の中央に飾るのが基本ですが、神棚や床の間にも飾れます。サイズが小さいものであれば水回りに飾るのもいいでしょう。

2. 門松

正月飾りの門松は、神様が迷うことなく訪れるための目印となるものです。縁起のいい松竹梅が用いられ、それぞれに生命力や長寿などの意味があります。

例えば松は神様が宿る木とされ、生命力や繁栄の象徴とされています。「祀る」につながる木であり、神様を「待つ」のにふさわしいと考えられたことから、門松に用いられるようになりました。

竹は空に向かってまっすぐと伸びる様子が成長や生命を表し、新春に花をつける梅は長寿や気高さを象徴するとされています。また、魔除けの役割をもつ南天を梅の代わりに飾ることもあります。

門という漢字の通り、門松は門の前や玄関に飾るのが基本です。玄関に向かって左側には雄松(おまつ)を、右側には雌松(めまつ)を飾りましょう。

3. 鏡餅

鏡餅は神様への捧げ物であり、神様の居場所という役割があります。鏡餅の由来は、神事において神様が宿るとされる円形の鏡です。

大小2段のサイズ違いの丸餅は太陽と月を表しており、重ね重ねになっていることから「新たな1年を円満に過ごせるように」という願いが込められています。

鏡餅は家の中にいくつ飾っても構いません。大きな鏡餅は床の間や居間に飾り、小さな鏡餅は神棚やキッチンなどに飾ることが多いです。飾る場所に迷ったら、神様に来てほしいと思う場所はどこかを考えてみましょう。

4. 破魔矢

破魔矢は正月の縁起物の一つで、魔除けや厄除けの効果があるとされます。矢という形状から幸せを射るという意味合いがあり、主に神棚や玄関、居間などに飾ることが多いです。

ただし破魔矢は新築の上棟式や男の子の初節句に贈ることもあり、正月に限ったものではありません。正月を過ぎてからも1年間は飾ったままにしておき、1年ごとに新しい破魔矢に交換するといいでしょう。

5. 羽子板

羽子板は女の子の成長を願って飾られるものです。男の子にとっての破魔矢のようなもので、魔除けや厄除けのパワーをもつとされます。

羽子板は飾る以外に、正月の風物詩である羽根突きに用いられます。本来羽根突きは子どもが蚊に刺されるのを防ぐのが目的で、蚊を遠ざけるためのおまじないとして行われていた遊びです。

破魔矢と同じく正月に限定されるものではないため、1年を通して飾っておくのがいいとされます。飾る場所は主に神棚や玄関、居間などです。

正月飾りを飾る期間

(c)Shutterstock.com

正月飾りを飾り始めるのは、12月の正月事始めを過ぎてからです。いつまで飾るかは地域によって違いがあり、これは松の内の定義が地域ごとに異なることが理由です。

せっかく正月飾りを飾っても、飾る期間がマナーに沿っていなければ神様に対して無礼を働くことになります。正月飾りの種類や意味を理解したら、いつまで飾るのかも把握しておきましょう。

飾り始めるのは正月事始めを過ぎてから

地域によって異なるものの、正月を迎える準備として正月飾りを飾り始めるのは正月事始め以降です。正月事始めは12月13日を指し、事始めや松迎えと呼ばれることもあります。

とはいえ、12月25日ごろまではクリスマスの飾りを出している家庭が多いことから、12月26日以降に正月飾りを飾り始めるのが一般的になりつつあります。特に末広がりの八を含む12月28日は、正月飾りを出すのに縁起のいい日です。

正月飾りを出すのはクリスマスを過ぎてからでも問題ありませんが、12月31日に飾り始めるのはおすすめできません。31日に飾るのは一夜飾りと呼ばれ、神様に対して失礼な行為とされています。

また12月29日は「苦が待つ(末)」と解釈されるため、正月飾りを飾り始める日には適していないでしょう。

正月飾りをいつまで飾るかは地域による

正月飾りをいつまで飾るかどうかは、地域によって大きく異なる部分です。というのも、正月飾りを飾る期間は松の内と呼ばれますが、松の内の定義が場所によって異なるからです。

正月飾りを飾る期間に迷ったら、お住まいの地域の風習を調べてみるのがいいでしょう。ここでは松の内の定義や地域ごとの違いについて解説します。

正月飾りを飾る期間を松の内と呼ぶ

ひと口に正月と言っても、日付によって呼び方に違いがあります。1月1日から1月3日は三が日、1月1日から1月7日までは松の内と呼ばれ、正月はこれらをまとめた呼び方です。松の内は正月飾りを飾る期間であり、この期間は家の中に年神様がいるとされます。

松の内を過ぎると正月飾りを片付け、七草がゆを食べて無病息災を願うのが一般的です。

関東と関西の松の内の定義の違い

1月のいつまでを松の内とするかは、関東と関西で異なります。関東では1月7日までが松の内とされますが、関西では1月15日までです。なお関西では元旦から7日までを男正月、8日から15日までを女正月と呼びます。

他の地域もいずれかに分かれ、東北や九州は関東と同じ1月7日、四国は関西と同じ1月15日までと定義されていることが多いです。松の内の期間は地域性によるところが大きいため、お住まいの地域の習慣に合わせて飾る期間を決めるといいでしょう。

正月飾りを処分する方法2つ

(c)Shutterstock.com

松の内を過ぎて正月飾りを片付ける際は、主に2つの方法のいずれかで処分します。

1. どんど焼きで処分する
2. 自分で処分する

神社のどんど焼きで処分するのが一般的ですが、神社に行けない事情がある場合は自宅で処分しても構いません。その際は、神様に失礼に当たらないようにマナーを守って処分することが大切です。

ここでは、正月飾りを処分する方法についてご紹介します。

1. どんど焼きで処分する

どんど焼きとは神社で行われるお焚き上げのことで、おさいとうや左義長(さぎちょう)と呼ばれることもあります。簡単にいうと、正月飾りやお札、お守りなどを感謝の気持ちを込めて焼く儀式のことです。

どんど焼き当日に正月飾りを持ち込むのが難しい場合は前もって古札納所に預けておき、どんど焼きで焼いてもらう方法もあります。

2. 自分で処分する

神社を訪れる時間が取れないなら、正月飾りを自宅で処分することも可能です。庭で燃やせるのであれば、お神酒と塩で庭の土を浄化してから、清めた土の上で正月飾りを焼きましょう。燃えて残った灰は新聞紙に包んで捨てます。

庭で燃やせない場合は、分別してごみに出す方法もあります。正月飾りを塩で清めてから紙で包み、家庭ごみとは分けて出すといいでしょう。

正月飾りを飾るときの注意点

(c)Shutterstock.com

正月飾りを使い回すのはマナー違反とされています。これは、神様は清らかなものを良しとするという考えに基づいており、使い回した正月飾りを飾るのは神様に対して失礼だとされていることが理由です。

1年ごとに新調するべきとされているものの、さまざまな事情から毎年買い替えるのを控えたい場合は、同じものを使っても構いません。その際は正月飾りが傷まないように、正しい方法で保管しておきましょう。

また正月飾りを飾る際は、六曜と喪中に関する知識も押さえておきたいところです。一般的に、大安や仏滅などの六曜は正月には関係ないとされるため、正月飾りを出しても問題ありません。

一方で喪中の期間は正月飾りを飾るのは控えるのが無難です。神道の忌明けを過ぎてからは飾ってもよいとされますが、通常は飾らないケースが多いです。

正月飾りをいつまで飾るかは地域の風習を確認しよう

(c)Shutterstock.com

正月飾りは無病息災をもたらす年神様へのおもてなしであり、1年の幸せや健康への願いが込められています。正月飾りは松の内まで飾るのが基本ですが、松の内の定義は地域によって異なります。いつまで飾ればいいのかわからないときは、地域の風習を確認するのがおすすめです。

正月飾りの意味や飾り方を理解し、神様への感謝を込めて正月の準備を進めましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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