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LIFESTYLE

2024.01.13

毎年1月にある「左義長」とは? 意味や由来、どんど焼きとの違いなどを見ていきましょう

左義長(さぎちょう)とは、毎年1月15日ごろに行われる行事のこと。正月飾りなどを持ち寄って燃やし、その年の健康や幸福などを祈願します。地域によって特色があり、「どんど焼き」と呼ばれることもあります。新年に向けて、左義長の意味や由来などを確認しておきましょう。

左義長って何? どんど焼きとの違いも解説

どんと焼き
(c)Shutterstock.com

1月になりお正月も過ぎると、「左義長」というワードを聞く機会が増えますよね。左義長とは、1月15日ごろに行われる火祭り行事のこと。地域によって名称に違いがあり、「どんど焼き」や「鬼火たき」などとも呼ばれます。

左義長に参加する際は、いくつかの注意点を知っておくと安心です。ここでは、左義長の意味や由来、注意点などを解説します。

左義長の意味や由来

左義長(さぎちょう)とは、小正月を中心に行われる火祭り行事のことです。1月14日の夜または1月15日の朝に開かれることが多いですが、地域によっては1月7日に行われることもあります。

子どものための行事であることが多く、お正月に飾った松飾りなどを集めて焼いたり、餅や団子を食べたりするのが一般的です。

左義長の起源とされるのは、平安時代に行われていた「三毬杖(さぎちょう)」と呼ばれる宮中行事です。三毬杖では、正月遊びで使う「毬杖(ぎっちょう)」という杖を3本立て、正月飾りやお札などと一緒に燃やしていました。宮中の習わしが民間にも伝わり、のちに左義長として広まったとされています。

地域によっては「どんど焼き」とも呼ばれる

左義長にはいくつかの別名があり、「どんど焼き」もそのひとつ。全国各地に広まっている呼び方ですが、東北では「どんと焼き」、関西では「とんど焼き」のように、微妙な違いが見られます。

どんど焼きの由来は諸説あり、どんどん燃え盛る火の音を表すという説や、火を燃やすときのかけ声に由来する説などさまざま。呼び方に違いはあるものの、行事の内容は左義長と同じであることが多いです。

どんど焼き以外には、関東・甲信越で多くみられる「道祖神祭(どうそじんさい)」、九州各地に広まる「鬼火たき」などの呼び方があります。または、「さいと焼き」「どんどん焼き」「どんど祭り」などとも呼ばれます。お住まいの地域で、左義長がどのように呼ばれているのかを調べてみるといいでしょう。

左義長では何を燃やす?

左義長では、お正月に飾った門松やしめ縄、熊手などを燃やすのが一般的です。前の年にもらったお守りや古いお札のほか、ご祝儀で頂いたのし袋などを持ち寄るケースもあります。燃やすものの細かなルールは地域によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

あわせて、燃やすものにまつわる言い伝えを知っておくのもおすすめです。1年間お世話になったお守りに感謝の気持ちを込めたり、言い伝えをふまえてお焚き上げをしたりすると、左義長がより意味のあるものになるでしょう。

左義長で燃やすものにまつわる主な言い伝えを以下にまとめました。

・書初めを燃やした火が高く上がる:賢くなる。または字が上達する
・左義長の火で焼いた餅や団子を食べる:虫歯の防止。1年間無病息災でいられる
・左義長の火で炙った昆布やスルメを食べる:1年を通して健康に過ごせる
・左義長の火の灰を自宅の庭などにまく:家族の無病息災。家内安全
・願い事を書いた紙を燃やす:無病息災や地域の安全の祈願

左義長に参加する際の注意点

左義長は火を扱う行事のため、火の粉で穴が開いたり、煙の臭いがついたりしても問題のない服装で参加しましょう。

また、火を消す際に地面がぬかるみやすいことから、汚れてもいい靴や長靴が推奨されます。食べ物が振る舞われるケースでは、すすがつかないように手袋を持参するのがおすすめです。

左義長で燃やせるもの・持ち込みできないものに関しては、地域ごとにルールが決められています。たとえば、金属類やプラスチック類は持ち込み不可のケースが多いです。明確なルールがない場合でも、ビニールなどを燃やすのは環境によくないため、事前に分別しておきましょう。

なお、左義長は基本的に子ども向けの行事であり、子どもと大人がそれぞれ役割分担するのが一般的です。左義長に参加する際は、燃やせるものや言い伝えなどとあわせて、役割分担の内容をチェックしておきましょう。

どうしても左義長に行けない場合は、正月飾りをゴミに出しても構いません。正月飾りのパーツにはプラスチックが使われていることが多いため、自治体ごとの分別のルールを調べておくことが大切です。

正月飾りを捨てる際は、白い紙に乗せてから塩で清めると、すっきりとした気分で処分できるでしょう。

全国の有名な左義長をチェック

伏見稲荷
(c)Shutterstock.com

左義長は全国各地で行われる行事ですが、地域によって呼び名が異なったり、行事の特色にも違いが見られます。ここでは、全国の有名な左義長を3つご紹介します。

滋賀県|左義長まつり

左義長まつりは、3月中旬ごろに滋賀県の日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)で行われる火祭りです。国選択無形民俗文化財に指定されており、毎年多くの人が訪れています。「織田信長が派手な服装で参加していた」というエピソードがあるほど、古い歴史を持つのが特徴です。

左義長まつりでは、藁でできた胴体に青竹や巾着などで飾り付けしたものを「左義長」と呼びます。中心には干支にちなんだ飾りが付けられ、左義長の出来栄えを競うコンクールも開かれます。

神奈川県|大磯の左義長

神奈川県で行われる大磯の左義長は、国指定重要無形民俗文化財に指定されている行事です。「セエノカミサン(道祖神)」の火祭りであり、「ドンドヤキ」や「セエトバレエ」とも呼ばれます。

大磯の左義長では、集めた正月飾りや縁起物が浜辺に運ばれます。それらで作った9つの大きな山を燃やし、その火で焼いた団子を食べるのが習わしです。

「松の燃えさしを持ち帰って屋根にのせると火災除けになる」「大磯の左義長で焼いた団子を食べると風邪を引かない」といった言い伝えがあります。

長野県|道祖神火祭り

長野県の野沢温泉で行われる道祖神火祭りは、日本三大火祭りのひとつです。国の重要無形民俗文化財に指定されており、毎年1月13日から15日にかけて開催されます。

道祖神火祭りの見どころは、1月15日の夜にある「社殿の火付けの攻防戦」です。社殿に火を付けようとする点火役と、社殿を火から守る防火役の戦いが繰り広げられます。フィナーレでは社殿から大きな火柱が上がり、圧巻の光景を堪能できます。

各地の左義長について調べてみよう

八坂神社
(c)Shutterstock.com

小正月の1月15日ごろには、全国各地で左義長が行われます。お正月に飾った門松やしめ縄、前の年のお守りなどがある場合は、左義長に持ち寄ってお焚き上げしましょう。

左義長にはさまざまな呼び方があり、お住まいの地域によって日にちや特色などが異なることもあります。地域のお知らせをチェックして、ぜひ左義長に参加してみてくださいね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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