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2022.01.01

正月の“おせち”は略語だった!? では元々の言葉はいったい何?

お正月にいただく“おせち”が、実は略された言葉と知っていましたか? 言葉やビジネスマナーに詳しい鶴田初芽が解説します。

鶴田初芽

おせちは略された言葉! いつから呼ばれるようになった?

お正月のお料理といえば、おせちですね。

おせちって実は略された言葉ってご存知でした?

おせちは何の略?

(c)Shutterstock.com

◆おせちは御節供の略

おせちは御節供(おせちく)の略なんです。

節供(せちく)は節日(せちにち)に供える供御(くご)のこと。元旦の膳(ぜん)、正月15日の七草粥(ななくさがゆ)、3月3日の草餅(くさもち)、5月5日の粽(ちまき)、7月7日の索餅(さくべい)、10月初めの亥(い)の日の亥の子餅(もち)などの類を指します。

そもそもはお正月のおせちだけを指していたわけではなく、季節ごとの神様へのお供えであり、節日に振る舞われる食べ物のことを指していたんですね。

おせちと呼ばれるようになったのは第二次世界大戦後

(c)Shutterstock.com

季節の変わり目にあたってお祝いをする節日は、唐では一年を竹のように節で区切り、その特別な日を「節」と呼んでいたことに倣ったもので、平安時代、朝廷で神前に食物を供え、お祝いの料理を作って宴会を催したんだそう。この節日の朝廷の宴会のお祝いの料理が御節供(おせちく)です。

江戸時代にはこの宮中行事が庶民にも広まり、生活に取り入れられるようになりました。のちに御節供は、特に節日の一番目であるお正月にふるまわれる料理のことを指すようになっていったそう。

実は、おせちという呼び方は、第二次世界大戦後、デパートなどでおせち料理が市販されるようになった際に“おせち”という名称で売り出されたことから広まったといわれているんですよ。そう考えると“おせち”と呼ばれるようになったのは比較的最近なんですね。

なお、節供は、“せちく”のほか、“せっく”とも読むのですが、節句とも書くようになり、三月三日、五月五日を指すようになりました。それが桃の節句、端午の節句ですね。

* * *

宮廷行事の名残からくる季節の変わり目のお祝い膳が、おせちと呼ばれることで私たちの生活になじむようになったんですね。

言葉の意味/デジタル大辞泉

TOP画像/(c)Shutterstock.com

鶴田初芽

都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!


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