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2023.12.20

「折衝」の意味とは?交渉とはどう違う?使うシーンや類義語、折衝力についても解説

折衝とは、問題の解決に向けて話し合うことです。主にビジネスシーンで使われますが、「交渉」とは意味合いや使う場面がやや異なります。本記事では折衝の意味や使い方、例文などを紹介。ビジネスで必要になるスキル・折衝力についても説明しますので、参考にしてください。

折衝の意味とは?

折衝は、「せっしょう」と読みます。利害関係が一致しない相手と問題解決に向け、駆け引きするという意味です。話し合いをするという点では交渉と似ていますが、折衝は利害関係が一致しない相手とのやり取りであり、より駆け引きのニュアンスが強調されています。

ここでは、折衝と交渉の違いや折衝の語源、使うシーンを解説します。

「交渉」との違い

折衝と似た言葉に、「交渉(こうしょう)」があります。折衝と交渉は、ゴールを目指して話し合うというところが共通点です。しかし、交渉が日常の幅広い場面での話し合いを指して使われるのに対し、折衝は利害関係が一致しない相手と妥協点を見出すという点が異なるといえます。

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折衝の語源

折衝という言葉は、中国の古典である「晏子春秋(あんししゅんじゅう)」が語源とされています。中国の王朝・斉の宰相である晏子が、隣国の晋との駆け引きをした際、孔子が晏子について話した内容が折衝という言葉の由来となりました。利害の異なる相手が衝いた矛先を折ることが転じて、折衝という言葉が生まれたとされています。

折衝を使うシーン

折衝は、個人同士や企業・個人間のやり取りというよりは、主に、企業と企業、もしくは国家間で話し合う場面で使われることの多い表現です。たとえば、企業などの組織間で生じた問題を解決するための協議や、国家間の政治的なやり取りなどに使われます。

基本的に、集団がお互いに妥協できる部分を探る場面で使うことが多いと覚えておくとよいでしょう。

会議中
(c)Adobe Stock

折衝の例文

折衝は主にビジネスシーンで使われます。具体的な例文をいくつかみていきましょう。

・A社と何度も折衝を重ね、ようやく問題が解決した。
・契約の話し合いが難航しており、これから先方と3度目の折衝が行われる。
・長年にわたる国家間の折衝により、お互いの歩み寄りがみえはじめた。
・取引先に納品する商品について、折衝を行わなければならない。

折衝の類義語

駆け引きや話し合いという意味がある折衝には、いくつかの類義語・言い換え表現があります。主に挙げられるのは、次の言葉です。

・談判
・駆け引き
・取引
・渉外

同じニュアンスでも細かい意味や使う場面は異なるため、共通点や違いを把握して、シーンごとに使い分けましょう。

ここでは、折衝の類義語のうち、談判と駆け引きについて解説します。

 ビジネスマンとビジネスマンが商談しているイメージ写真
(c)Adobe Stock

談判

談判(だんぱん)とは、揉めごとなどに決着をつけるために相手方と話し合うことを指します。利害が一致していない相手との話し合いを表すことが多く、談判の方がやや強い対立関係にあるニュアンスがあります。

また、折衝は個人間のやり取りにはあまり使いませんが、談判は個人間にも使われる言葉です。

(例文)
・組合員は賃金の引き上げについて、社長に談判した。
・相手との粘り強い談判を行った結果、問題が解決した。

駆け引き

駆け引き(かけひき)とは、相手の出方や状況に応じて自分に有利になるように対処することです。

駆け引きの「駆け」は馬で駆ける、敵に向かって攻撃するという意味があり、「引き」は馬の手綱を引く、退却するという意味があります。このふたつを合わせ、戦場で兵士を進退させるという意味から「駆け引き」という言葉になりました。

(例文)
・彼は駆け引きがうまく、交渉ではいつも自社に有利な条件を獲得してくる。
・営業成績を上げるには、駆け引きのスキルも必要だ。

折衝力とは?

ビジネスでは、高い折衝力が求められます。折衝力とは、利害関係が一致していない相手とのやり取りを円滑に進め、折衝を行う能力のことです。

ビジネスの現場では、取引先など交渉相手と折り合いをつける折衝力が重要であり、折衝力の高い人材は高く評価されるでしょう。

ここでは、折衝力が高い人の特徴や、折衝力を上げる方法を解説します。

パソコンを指さす人
(c)Adobe Stock

折衝力が高い人の特徴

折衝力のスキルがあるという印象を与える人には、次のような特徴があります。

・相手の主張を理解でき、相手の立場・状況を客観的に把握できる
・自分の要求をわかりやすく伝えられる
・代替案を提示できる

折衝を円滑に進めるには、相手が何を主張し、何を要求しているかを理解しなければなりません。相手の立場を把握することで、お互いが妥協できる着地点を見つけやすくなります。

こちらの要求をわかりやすく伝えられるのも、折衝力が高い人の特徴のひとつといえるでしょう。状況や要望をわかりやすく伝えることで、交渉がスムーズに進みます。

利害関係の一致しない相手との折衝では、議論が進まず硬直状態になることも。そのため、お互いに妥協できる具体的な代替案を提示できることも必要です。

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折衝力を高める方法

ビジネスで折衝力を上げるには、相手の主張を正確に把握し、自分の要求をわかりやすく説明するための論理的思考力が必要です。また、妥協点を見つけるためには相手の話に耳を傾けて意図を汲み取る傾聴力も求められます。

折衝力を高める方法として、事前にシミュレーションしてみることもおすすめです。さまざまな質問や要求を想定し、回答を考えることで、折衝力を養うトレーニングになります。

折衝はビジネスで重要な言葉

折衝は企業や国家間など、利害関係が一致しない相手と交渉を行うことです。問題解決に向けて話し合いを行い、妥協点を見出します。談判や駆け引きなどいくつかの類義語があるため、一緒に覚えておくとよいでしょう。それぞれニュアンスは異なるため、適したシーンで使うようにしてください。

また、折衝力はビジネス上で求められるスキルであり、身につけておくと高い評価につながります。折衝力を高める方法も、把握しておくとよいでしょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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