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2023.11.20

「及び」とは? 意味や使い方、類語表現などを分かりやすく紹介

「及び」には、複数の事柄や物事を並列して述べたり、別の事柄や物事を付け加えたりするための接続語としての役割と、「及ぶこと」「届くこと」という名詞としての使い方があります。本記事では、「及び」の使い方や英語表現、類語表現などについて見ていきましょう。

「及び」とは?

公的なスピーチの場面や文書などで「及び」という言葉を見聞きしたことはありませんか? プライベートではあまり登場しない言葉だけに、自分が使用する場合には少々躊躇してしまう方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、本記事では「及び」の意味や使い方、英語表現、類語などを分かりやすく紹介します。

「及び」の意味

「及び」には、2パターンの使い方があります。1つ目は、接続詞としての使い方です。「複数の事柄や物事を並列して述べたり、別の事柄や物事を付け加えたりする」という役割で「及び」が使われます。接続詞なので、言葉と言葉を繋いで分かりやすくする効果がありますよ。

もともとは、漢文の訓読で接続詞に用いる「及」の漢字を「および」と読んだことから、接続詞として用いられるようになりました。

2つ目は、「及ぶこと」、「届くこと」という意味を持つ名詞としての使い方です。「力の及び」や「心の及び」などというように使います。

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

本をとる人
(c)Adobe Stock

「及び」の英語表現について

英語で「及び」と同じ役割を果たす言葉についても紹介します。実は、「及び」の英語表現はとてもシンプルで馴染みがあるもの。「and」で表すことができます。

例えば、「AプロジェクトおよびBプロジェクト」は「A project and B project」と表せばいいのです。

また、別の表現としては、「as well as」があります。「同様に」や「~に加えて」という意味の表現方法です。「My boss provided guidance as well as consultation」のように使えば、「上司は指導及び相談にも乗ってくれた」という意味になります。

参考:『プログレッシブ和英中辞典』

「及び」の使い方を例文で確認

ここからは、「及び」の使い方を紹介します! 言葉を自分のものにするためには、実際に使うのが一番です。ぜひ例文を参考にしながら、実生活で応用してみてください。

1:「A社、B社、及びC社の売り上げ実績は、以下の通りになりますのでご確認ください」

複数の語を並列にする場合、最後にくる単語と単語の間にのみ「及び」を置くことが多いでしょう。これは、「and」の使い方と同様ですね。違う言語でも同じ規則性があるというのは、とても面白いと思いませんか?

パソコンを指さす人
(c)Adobe Stock

2:「次回の会議の司会進行及び資料の作成は、当社が担当させていただきます」

例文1で取り上げた「A社、B社、及びC社」は、同種の事柄や物事をまとめる際の「及び」の使い方でした。接続詞「及び」の別の使い方としては、この例文のように、「別の事柄や物事を付け足す」もあります。

3:「私のスキルでは、彼女の実力に及びもつかない」

「到底かなわない」ことを「及びもつかない」と言います。「及び」には、「及ぶこと」「届くこと」という意味があるため、「~もつかない」と否定の言葉を後ろに付けることで「及ばない」という意味で使うことができます。

参考:『デジタル大辞泉』

「及び」の類語表現と使い方を紹介

「及び」と似た意味を持つ言葉として、「並びに」や「かつ」などがあります。それぞれの意味や使い方もあわせて確認しておきましょう。

1:並びに

「並びに」は接続詞です。前後の事柄を結ぶ役割があります。「A社並びにB社」のように、一般的には「及び」と区別なく使われることが多いでしょう。どちらもビジネスシーンなどのあらたまった場面で使うことができますが、「並びに」のほうがより口語的ですね。

ただし、法令用語として用いる際は注意が必要です。「A及びB、並びにC及びD」というように、小さな段落では「及び」を使います。そして、さらにそれらを繋ぐ大きな段落は「並び」を使う、という使い分けがあるので覚えておきましょう。

2:かつ

「かつ」も2つの用法が存在します。1つ目は接続詞として、ある事柄にほかのことが加わることを表すという役割。「彼女は聡明かつ気さくな人物だ」というように、2つの要素があることを表現する際に使うことができます。

2つ目は、副詞としての役割です。「2つの事柄が並行して行われていること」を表します。たとえば、「よく笑い、かつよく遊んで、充実した生活を送ることが子どもにとって重要だ」というように使うことが可能です。

3人の子供
(c)Adobe Stock

3:あるいは

「あるいは」も及びと同じような使い方をすることができます。「あるいは飛び跳ね、あるいはスキップをし」というように同類の事柄を列挙して、色々な場合のあることを表すことができるのです。

とはいえ、よく使う「あるいは」は、同種の事柄のなかのどれかひとつであることを表す接続詞としてでしょう。たとえば、「寒色」というおなじ分類に含まれる色を指して「青、あるいは水色」などというように使います。「及び」が「and」だとしたら、この場合の「あるいは」は「or」が当てはまると考えるとわかりやすいですね。「もしくは」や「または」も「あるいは」と同じ意味で使うことができます。

最後に

「及び」についての理解は深まりましたか? もしかしたら、意識せずに使っていたという方もいらっしゃるかもしれませんね。本記事では、「及び」のほかにも「並びに」や「かつ」、「あるいは」など、さまざまな接続詞を紹介しました。接続詞は表現の幅を広げるだけでなく、相手に分かりやすく伝えたりするうえで、とても大切な品詞です。

微妙な意味の違いがややこしいので、この機会に興味を持った方は、ぜひ接続詞について調べてみてください。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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