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2023.10.01

知っておきたい「参画」と「参加」の違い! 例文で使い方をじっくり紹介

ニュースなどでしばしば目にする「参画」は、事業や政策に計画の段階から加わることを意味します。似たイメージのある「参加」との違いや、適切な使い方について知っておきましょう。この記事でじっくり紹介します。

「参加」と同じ意味? 「参画」の意味をチェック

男女が対等に扱われる社会の実現を目指し、国を挙げて取り組まれている「男女共同参画社会」。ネットやニュースなどで、しばしば目にする文言です。この中で使われている「参画」とはどういう意味なのか、疑問に思ったことはありませんか?

「参画」とは、何かしらの計画に加わることを表しますが、「参加」と同じ意味だと思われることも。実際の意味はどうなのか、見ていきましょう。

「参画」の意味を辞書でチェック

▷【参画】読み方:さんかく
[名](スル)事業・政策などの計画に加わること。「法律案の作成に参画する」
《デジタル大辞典》(C)Shogakukan Inc.より引用

途中から計画に加わるというよりは、計画の段階から関わるというニュアンスを持ちます。また、自ら積極的に加わるという意味合いや、一時的に加わるというような場合には用いないのが一般的です。

会議をする人たち
(c)Adobe Stock

「参加」の意味もチェック

「参加」の意味も見ていきましょう。「参加」はあらゆるシーンで使われる言葉ですが、「参画」とは異なる意味を持ちます。

辞書で調べた「参加」の意味

▷【参加】読み方:さんか
[名](スル)
1:ある目的をもつ集まりに一員として加わり、行動をともにすること。「討論に参加する」「参加者」
2:法律上の関係または訴訟に当事者以外の者が加わること。「訴訟参加」
《デジタル大辞典》(C)Shogakukan Inc.より引用

「参加」は、すでにあるものに一員として加わるというニュアンスを持ちますが、その集まりに加わる状態にも使われます。また、依頼されて加わるという状態も含むため、「参画」よりは幅広い意味合いで使われると捉えていいでしょう。

「参画」と「参加」の使い方を例文で紹介

ここからは、2つの言葉の使い方を見ていきましょう。例文とあわせて紹介します。

例文で使い方を確認:「参画」

《例文》
・「A社が掲げた共同プロジェクトに参画している」
・「産学連携のプログラムに参画する予定だ」
・「市民参画による街づくりの新プロジェクトがスタートした」

「参画」は、最初から加わるというニュアンスがあるため、上記のいずれも計画から加わっているということが読み取れます。

また、「市民参画」のように、国や自治体の政策にも「参画」はよく登場。この場合も、立案から実施、評価まで、各ステップにおいて、市民が主体性を持ち一員として加わっていることを表します。

例文で使い方を確認:「参加」

《例文》
・「取引先が主催するイベントに参加した」
・「今夏スタートしたプロジェクトでは、サポーターとして参加している」
・「市民参加型のスマートシティづくりが注目されている」

「市民参加」もよく使われている言葉です。自治体や地域、団体などが企画立案したイベントに加わることを意味しますが、計画や企画立案の段階には携わらないことを表します。

パソコンを見て話す人
(c)Adobe Stock

「参画」に似た言葉を紹介

ここからは、2つの言葉と似た言葉について見ていきましょう。まずは「参画」から紹介します。

「関与:かんよ」

ある物事に関係することを意味する「関与」。偶然・必然を問わず、関りを持つことを指します。「犯罪に関与する」など、悪事に加担するという意味で使われることもありますが、いい意味合いでもよく使われていますよ。

《例文》
・「役員として、経営に関与することになった」
・「ドラマのヒロイン役だと思っていたのに、事件に関与していて驚いた」
・「彼は犯罪に関与していると思われていたが、一貫して否定した」

「参与:さんよ」

事業や計画に関わることを表す「参与」には、その相談を受けるという意味も含まれます。また、学識経験者が行政事務に参加する際、「内閣参与」という役職名がつくことになるため、それで知っているという人もいるかもしれません。

《例文》
・「新規の開発計画に参与するかどうかは、まだ検討中です」
・「専門分野の有識者に参与を打診することが決まった」
・「内閣官房参与にA氏が任命されたのは、意外だった」

「干与:かんよ」

「干与」も、ある物事に関係することを示す言葉です。使い方は「関与」と同じと考えていいでしょう。

《例文》
・「彼女は、身内の悪事にはまったく干与していなかった」
・「価値観の違いが浮き彫りになり、グループに干与するのをやめた」
・「自治体の地域活性化プロジェクトに干与することになった」

「参加」の言い換えは? 似た言葉を紹介

広い範囲で使われる「参加」に似た言葉もチェックしていきましょう。

「加入:かにゅう」

団体や組織などの一員になることを表す「加入」も、幅広く使われていますよね。日常やビジネスなど、シーンを選ぶことなく使えるのも、「参加」によく似ています。

《例文》
・「保険の加入について調べようと思い、金融機関に相談した」
・「ずっと応援している選手の海外チーム加入が発表された」
・「楽しそうに見えたので、ボランティアクラブに加入した」

「入会:にゅうかい」

「入会」は、会に入ることや新しく会員になること。何かしらの会に入るという意味でのみ使われています。

《例文》
・「地元でやっている趣味サークルに入会した」
・「入会は義務ではなく、任意です」
・「入会キャンペーンをしていたので、入会金が無料になった」

「交じる:まじる」

ある物の中に異なる別のものが入るという意味を持つ「交じる」には、グループに加わる、仲間に入るという意味合いもあります。

《例文》
・「途中からプログラムに交えてもらい、終日活動した」
・「新規入会者に交じって、イベント内容の説明を聞いた」
・「陶芸教室では、夏休み中の子供たちに交じって楽しんだ」

「属する:しょくする ぞくする」

「属する」には、ある勢力に従う、所属するという意味を持ちます。

《例文》
・「うちのチームに属している人は、みんな楽しいことが好きだ」
・「この会社に属しているので、方針に背くわけにはいかない」
・「属しているグループでは、月に数回集まってミーティングをしている」

上記以外にも、望みを託す、ずっと同じような状態が続くという意味もあります。

会議でボードを使う人
(c)Adobe Stock

最後に

計画段階から積極的に関わることを表す「参画」は、事業や政策などでよく使われています。そもそもはあまり知られていませんでしたが、「男女共同参画社会」が登場したことにより、一気に認知されるようになりました。「参加」と似た意味を持ちますが、「参画」は限定的な使い方をするのが一般的です。違いを知ることで適切に使うことができますので、それぞれの意味を把握しておきたいですね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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