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2024.05.06

「目と鼻の先」とはどんな意味? 使い方や体の部位を使った慣用句を解説

「目と鼻の先」とは、「2つのものの距離が非常に近いこと」。人に見せの場所を教えるときに、「目と鼻の先にあるよ」などと言ったりしますね。本記事では、「目と鼻の先」という慣用句の意味や使い方、類語を解説します。

人から「家からはどのくらい近いの?」と尋ねられた時に、「目と鼻の先の距離ですよ」などと答えたことはありませんか? 普段会話の中で使われる表現ですが、「目と鼻の先」とはどんな意味なのでしょうか。そこで本記事では、「目と鼻の先」の意味や使い方、類語、体の部位を使った慣用句を解説します。

「目と鼻の先」の意味

「目と鼻の先」は、「めとはなのさき」と読みます。意味を辞書で確認してみると、

目と鼻との間のように距離が非常に近いこと。目と鼻の間(あいだ)。「ここから駅は―だ」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

と記載されています。2つの間の距離が極めて近いことのたとえとして、顔のパーツである「目」と「鼻」が使われるのは面白いですね。友人や同僚などとの雑談の中で使われることが多いでしょう。

(c)Adobe Stock

使い方を例文でチェック!

友人や仕事仲間との会話の中で、「目と鼻の先」を使うこともあるはず。ここでは、日常生活でよくある例を3つ紹介します。

1:幼馴染のAちゃんの家は、私の実家と目と鼻の先にある。

私の実家とAちゃんの家の距離が、非常に近いということですね。もしかしたら、お互いの家の窓から見えるくらいの距離かもしれません。「目と鼻の先」は非常に近いことを表しますが、具体的に何メートルなどの決まりがあるわけではないようです。

2:近所のスーパーは私のマンションから目と鼻の先にあるが、疲れすぎて行く気にもなれない。

行きたいお店ががとても近いところにあるにも関わらず、そこさえいくのも億劫だ… と思ったことはありませんか? 特に残業などで疲れている時は、家から一歩も出たくないと考えてしまうかもしれませんね。

3:山頂まで、あと目と鼻の先だから頑張ろう!

山登りなどで、「目的とする地点まであと少し!」ということを伝えたいときには、例文のように声をかけることもあるでしょう。へとへとに疲れている仲間たちも、その掛け声を聞いて「もうちょっとだから頑張ろう」とやる気になれるかもしれませんね。

(c)Adobe Stock

類語や言い換え表現は?

「目と鼻の先」と同じような意味を持つ言葉が「目睫の間」「指呼の間」です。あまり聞き馴染みのない言葉なので、この機会に類語として覚えてみてください。

1:目睫の間

「目睫の間」は、「もくしょうのかん」と読みます。意味は以下の通りです。

距離や時間がきわめて近いこと。「―に迫る」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「目睫」とは、「目」と「まつ毛」のこと。目と鼻以上に緊密であることが想像できますね。もっとわかりやすく言えば、「ごく近く」などと言い換えられますよ。

(例文)
・幼馴染の家は、実家と目睫の間だ。
・原稿の締め切りまで目睫の間に迫っている。

2:指呼の間

「指呼の間」は「しこのかん」と読み、「呼べば答えが返ってくるほど近い距離」を表します。「指呼」は、「指を指して呼ぶこと」。会話の中では、「すぐそこ」「目前だ」などというような近い距離を指しますね。

(例文)
・目的地まで指呼の間だから頑張ろう。
・同僚の佐藤さんとはデスクの距離がとても近く、まさに指呼の間だ。

「目」や「鼻」を使った慣用句

顔の部位を使った慣用句はたくさんあります。ここでは、「目」と「鼻」に焦点を当ててみていきましょう。ビジネスシーンでも使える表現をピックアップしました。

(c)Adobe Stock

1:目から鼻へ抜ける

「目から鼻へ抜ける」の意味は以下の通りです。

非常に頭の働きのよいさま。また、抜け目なくすばしこいさまをいう。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「目」と「鼻」両方が使われている慣用句がこちら。賢くて抜け目がない人のことを、「彼女は目から鼻へ抜けるようだね」と言ったりします。

(例文)
・加藤さんの目から鼻へ抜けるような対応に感心してしまいました。
・れいこちゃんは目から鼻へ抜けるように賢い子で、将来が楽しみですね。

2:目鼻が付く

「目鼻が付く」の意味も見ていきましょう。

物事の大体のところが決まる。おおよその見通しが立つ。「計画の―・く」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

目と鼻があるべきところにきちんとあって、整っているということから、転じて物事がほぼ出来上がることを表します。ビジネスシーンでは、「予算の目鼻が付く」などと表現することもできますね。

(例文)
・計画の目鼻が付いたし、ひとまず安心だ。
・イベントまでの目鼻が付いたので、今度話し合いましょう。

3:長い目で見る

「長い目で見る」の意味を見ていきましょう。

現状だけで判断を下さず、気長に将来を見守る。「新人の成長を―◦見る」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「長い目で見る」は、すぐに判断を下さず、時間をかけて見守ること。一度や二度の失敗で人の評価をすることなく、気長に見守っていこうとする姿勢を表します。採用時や新人教育の現場などで使いやすい慣用句ですね。

(例文)
・新入社員のAさんはまだ不慣れなところもあるが、長い目で見ていこう。
・「息子さんの将来は、長い目で見てあげてください」と担任に言われた。

最後に

「目と鼻の先」とは、2つのものの距離が非常に近いことを表す慣用句です。身近な「目」と「鼻」を使うことで、誰でも「とても近い距離なんだな」と理解することができますね。「どこくらい近いの?」と聞かれた時に、「目と鼻の先にありますよ」などと答えてみてはいかがでしょうか?

TOP画像/(c)Adobe Stock

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