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2024.03.01

「頭角を現す」ってどういう意味? 由来や使い方、類義語・英語表現も解説

「頭角を現す」とは、ひとつの集団の中で、一際目立った才能や技術などをもった人のことを指す褒め言葉です。しかし、どのような場面で、どんな使い方をするのか皆さんは知っていますか? 本記事では正しい意味や使い方、類義語から英語表現をみていきましょう。

「頭角を現す」の意味と読み方とは?

タブレットを見せながらプレゼンする人と、拍手する人たちの写真
(c)Shutterstock.com

「頭角を現す」は、テレビや書籍などで見たことのある人も少なくないと思いますが、いざ正しい読み方や意味を聞かれると自信をもって答えられないこともあるのではないでしょうか。まずは「頭角を現す」の意味と読み方、由来について解説していきます。

意味と読み方

「頭角を現す」は「とうかくをあらわす」と読みます。「頭角」とは、「頭の先」「動物の角」のこと。大勢の中で頭や角がとびぬけて見えると、目立ってみえる様子から、「頭角を現す」は「大勢の中でも一際目立った様子・存在」を意味しています。

そのことから、周囲より優れた才能・知識などをもっている様子が目立ち始めてきたことを表現する、褒め言葉として使われます。「頭角を出す」とは使わないので注意が必要です。

語源・由来とは?

「頭角を現す」の由来は、中国の詩人・韓愈(かんゆ)が、親しくしていた友人・柳宗元(りゅうそうげん)の墓誌に綴った言葉だとされています。文人でもあり政治家でもあった友人の功績を讃えるために送られた言葉の一説に、「嶄然(ざんぜん)として頭角を現す」と記したとされているようです。嶄然とは「とびぬけて目立っている様子」を意味しています。

使い方を例文でチェック

「頭角を現す」は誉め言葉として、日常生活からビジネスシーンまで多くの場面で使うことができます。ここからは例文と一緒に使い方をみていきましょう。

「若手社員がようやく頭角を現してきた」

ビジネスシーンにおいて、上司が部下の成長を褒めるときに使われます。若手社員がみるみる成長してきた様子を見て、上司は喜び、褒めたたえている様子を伝えることができるでしょう。

「彼女はチームの中で、きっと頭角を現してくるだろうと思っていた」

最初から、ある一人の素質を見抜いていたときなどに、後からしている話の中で使われている例です。この例文では、「やっぱりあの子は急成長してきたな!」や「最初から一際目立っていて、いつか才能を発揮してくれるだろうと信じていた」という意味で使われています。

「彼は幼少期からサッカーをしてきて、中学生になって頭角を現してきた」

監督・コーチが、対象の子を外部に向けて紹介するときなどに使われることがあるでしょう。コツコツと続けてきた結果が評価され始めたと同時に、目立った才能を発揮しだしてきたことから、「中学生になってこれまでの努力が急成長を遂げてきた」という褒め言葉として使われます。

「頭角を現す」の類義語・言い換え表現は?

サッカーボールを蹴る足元の写真
(c)Shutterstock.com

「頭角を現す」の類義語や言い換え表現にはどのような使い方があるのでしょうか。例文と一緒に解説していきます。

「頭を擡げる」

「あたまをもたげる」と読みます。聞きなれない言葉かもしれませんが、「少しずつ成長してくる様子」「だんだん目立ってくる様子」という意味。「頭角を現す」と同様に、頭が目立ってくることを指しています。

「存在感を増してくる」

日常会話でもよく使われる表現ではないでしょうか。周囲となじんでいた人・物が、何らかのきっかけで周囲から注目される能力を発揮し始めてきたときなどに使われます。今までは気づかれにくかったある人の能力が発揮されることにより、周囲からの関心度も高まることを表現できるでしょう。

「表舞台に出る」

上記の「存在感を増してくる」と似た意味で用いられます。これまでは裏方の存在だった人が、一際目立った知識や技術、他の人には真似できない能力があると周囲に知られることで、一躍有名になった様子を「表舞台に出る」と表現できます。

「台頭する」

「たいとうする」と読みます。こちらの場合は主に「集団・組織の勢いが増してくる」ことを意味することが多い表現です。個人の才能や技術・知識が目立ってくることというよりは、「集団の勢いが成長してくること」を指していることが多いので、状況によって使い分けが必要な類義語。「あそこの会社は業績が勢いを増してきた」という意味合いで、会社単位の勢いなどを表現して使われることがあるでしょう。

「頭角を現す」の対義語は?

ビジネス街を並んで歩くスーツ姿の若者たちの写真
(c)Shutterstock.com

いくつかの類義語・言い換え表現を解説してきましたが、続いて対照的な意味をもつ言葉にはどのようなものがあるのかをみていきましょう。

「馬脚を現す」

「ばきゃくをあらわす」と読み「今まで隠していた悪いことが、明らかになっていく」ことを表しています。ネガティブな意味として使われる言葉なので、使い方や場面には注意が必要です。

英語表現は?

日本では褒め言葉として多用されている「頭角を現す」ですが、英語ではどのような表現で表せるのでしょうか。

come in from the cold

直訳すると「寒いところからやってくる」。「頭角を現す」とは似つかない表現にも思われますが、英語で使われる場合「知られていない状態から、だんだん知られるようになってくる」という意味を表します。そのため「だんだん目立ってくる」ことをいう際に用いられるようです。

stand out

「際立つ」という意味があります。そのため、「ずば抜けて目立つ」ということを伝えたいときに用いることができます。こちらも褒め言葉として使われる表現。「頭角を現す」に近い意味合いで使うことができるでしょう。

distinguish oneself

「distinguish」とは「区別する」という意味です。そのまま訳すと「自分自身を区別する」と少しわかりにくい表現ですが、「目立ってくる」「有名になってくる」という意味が含まれています。

最後に

「頭角を現す」はさまざまなシーンで使える褒め言葉です。正しい意味や使い方、由来も知っていると、いざと言うときにすぐに使える表現なので、役立つこともあるはず。ポジティブな表現で使える褒め言葉のため、使い方もマスターできるとよいですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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