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2022.07.14

「能ある鷹は爪を隠す」とは? 意味やことわざの語源、正しい使い方を解説

「能ある鷹は爪を隠す」とは、「実力のある者ほど、それを表面に表さない」ことのたとえ。自分のことをひけらかさず、大事な場面で実力を発揮できる人は、ビジネスシーンでも一目置かれた存在でしょう。今回は、このことわざの意味や語源、使い方などを解説します。

「能ある鷹は爪を隠す」の意味とは?

「能ある鷹は爪を隠す」ということわざを、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか? 馴染みのある表現ではありますが、正しい意味やどうして「鷹」が使われているのかなど、分からないことが多いかもしれません。そこで今回は、「能ある鷹は爪を隠す」の意味や語源、正しい使い方などを解説します。

(c)Shutterstock.com

意味

「能ある鷹は爪を隠す」とは、「実力のある者ほど、それを表面に表さない」ことのたとえです。人は誰でも自分の実力を他人に知って欲しいという欲望を持っているため、中にはそれを自慢したり見せびらかしたりする人も少なくありません。

しかし、本当に優れている人はみだりにそれをひけらかすことはせず、いざというときに実力を発揮します。このように、本当は才能を持っているものの、軽々しく実力を見せつけない人の様子を「能ある鷹は爪を隠す」というのです。

語源

それでは、なぜこのようなことわざが生まれたのでしょうか? その語源は、鷹のある習性にあります。鷹は非常に鋭い爪を持っていますが、獲物を獲るまではその爪を内側に隠しています。そして、獲物であるネズミなどの動物に近づいた瞬間に爪を出し、一発で仕留めるのです。

獲物を油断させて、確実に捕まえるという鷹の行動には、生き延びるための知恵や戦略が伺えますね。このような鷹の賢い姿が転じて、本当に実力のある者ほどそれを見せびらかさないという意味になりました。

使い方を例文でチェック!

「能ある鷹は爪を隠す」は、会話の中で褒め言葉として使うことができるってご存知ですか? ここでは、主な使い方を例文で紹介します。

(c)Shutterstock.com

1:こんなに英語が堪能だったなんて驚きました。能ある鷹は爪を隠すですね。

「能ある鷹は爪を隠す」は、褒め言葉としても使われます。特に思ってもみなかった才能を目の当たりにしたときは、「こんな才能をお持ちだったなんてすごいですね」というニュアンスで使うと、素直に関心した気持ちを伝えることができますよ。

2:あまり人前で自慢しすぎない方がいいよ。能ある鷹は爪を隠すって言うからね。

「能ある鷹は爪を隠す」は、ときにお喋りな人を戒める場合にも使います。例えば、「この間昇給した」「こんなすごい賞をとった」など自分のことをアピールすることが多い人っていますよね。そんな人に対して、「本当に優れた人は、そんなふうに自分の才能をひけらかさないものだよ」と戒める時に使用します。

3:Aさんがこんなにプレゼンが上手だったなんて、能ある鷹は爪を隠すとはこのことだ。

「能ある鷹は爪を隠す」は、他人の才能に気づいた時に使われます。普段はおとなしい性格の人が、会議の場面で堂々とプレゼンをしていたら、すごいなと感心しますよね。このように普段の様子からは想像できない、意外な才能を発揮しているのを目にした時に使ってみましょう。

類語や言い換え表現とは?

「能ある鷹は爪を隠す」の類語はご存知ですか? 実は類語には、他の動物を使ったことわざも。合わせて覚えて、語彙力を磨いてみましょう。

1:能ある猫は爪を隠す

鷹の代わりに猫が使われているのがこちらのことわざです。「能ある鷹は爪を隠す」と同じく、実力のある者ほどそれを隠すといった意味になります。猫も獲物を捕獲するまでは、むやみに爪を見せることがないことから生まれたことわざです。

・能ある猫は爪を隠すというが、彼女がこんなに歌がうまいとは思わなかったよ。
・○○君は空手の有段者であることをみんなに隠していたらしい。能ある猫は爪を隠すとはこのことだ。

(c)Shutterstock.com

2:食いつく犬は吠え付かぬ

「食いつく犬は吠え付かぬ」とは、「自信や実力がある者はむやみに騒ぎ立てない」ことのたとえです。勇敢な犬はむやみに吠えたりせず行動に出ますが、臆病な犬は吠えてばかりで行動しないことから、転じて優れた人物を表すことわざになりました。

・いつもおとなしい彼が、いざとなったらあんなに頼りになるなんて、まさに食いつく犬は吠え付かぬものだね。
・会社のトラブルでみんなが慌てていた中、部長だけは冷静だった。食いつく犬は吠え付かぬとはこのことだ。

3:大賢は愚なるが如し

「大賢は愚なるが如し」は、「たいけんはぐなるがごとし」と読みます。非常に賢い人ほど、知識を表面に見せないため、一見愚かな人のように見えるという意味のことわざです。周囲の緊張を解くためにあえておちゃらけたり、ユーモアのあることを口にできる人にも当てはまるかもしれませんね。

・大賢は愚なるが如しというが、その人が賢いかどうかは外見だけでは分からないものだ。
・先輩はいつもふざけているが、実は優れたマラソン選手だ。大賢は愚なるが如しとはこのことだよ。

英語表現とは?

「能ある鷹は爪を隠す」を直訳できる英語表現はありませんが、似たニュアンスを持つ言葉はいくつか存在します。ここでは、英語ならではのユニークな表現を2つ紹介しましょう。

1:Cats hide their claws

「Cats hide their claws」は、類語でも紹介した「能ある猫は爪を隠す」という意味のことわざです。英語圏でも、猫はペットとして親しみのある動物なので、鷹ではなく猫が用いられているようです。

2:He who knows most, speaks least

「He who knows most, speaks least」は、「最も知っている者ほど、最も話さない」という意味です。実力があり人としても優れている人ほど、余計なことは言わないという意味なので、「能ある鷹は爪を隠す」と似ていますね。一般的に、海外では自己主張をはっきり行う人の方が評価される傾向がありますが、知識をひけらかさず実力を発揮するべきというのが世界で共通した認識のようです。

最後に

「能ある鷹は爪を隠す」とは、「実力のある者ほど、それを表面に表さない」ことのたとえ。むやみに実力を見せびらかさないよう戒めの言葉としても使われます。ビジネスシーンにおいて、大事な場面で才能を発揮できる人は一目置かれる存在です。いざという時のために、日頃からスキルを磨いておきましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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