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2022.07.14

「今後ともよろしくお願いします」の使い方とは? 注意点や類語を紹介

「今後ともよろしくお願いします」は、取引先とのやりとりやメールの定番フレーズ。「今後とも」をつけることで、相手への好意を伝えられるので、うまく使いこなすと印象アップできますよ。今回は、「今後ともよろしくお願いします」の意味や使い方、注意点、言い換え表現などを解説します。

「今後ともよろしくお願いします」は、ビジネスメールや取引先との締めの挨拶では欠かせないフレーズですよね。様々なシチュエーションで利用されている言葉ですが、実はいくつかの注意点も。そこで今回は、ビジネスの定番フレーズ「今後ともよろしくお願いします」の意味や使い方、あらかじめ押さえておきたい注意点などを解説します。

「今後ともよろしくお願いします」とは?

「今後ともよろしくお願いします」は、ビジネスシーンで締めの挨拶として用いられます。相手にお礼をする際に、「今後とも」という言葉を一言添えることで、「これからも今の良好な関係を続けていきたい」という好意を示すことができますよ。取引先やお客様だけでなく、社内の上司や目上の人にも使うことができる表現なので、社会人として押さえておきましょう。

「今後ともよろしくお願いします」の使い方

普段当たり前のように使っている言葉なので、詳しい意味や使い方を意識したことがないという方も案外多いのではないでしょうか? 「今後ともよろしくお願いします」がよく使われるシチュエーションについて、改めておさらいしておきましょう。

(c)Shutterstock.com

1:メール

「今後ともよろしくお願いします」は、口頭での挨拶以外にも、メールや手紙、年賀状など様々な場面で用いられます。特にビジネスメールでは、締めの一言として定型文のように使われていますよね。「いつもお世話になっております」などの初めの挨拶にはじまり、本題を伝えた後に、お互いの関係の発展を願う一言で締めくくります。場合によっては「今後ともよろしくお願いいたします」と言い換えると、より丁寧な印象になりますよ。

2:社内

先述した通り、「今後ともよろしくお願いします」は社内の人間にも使うことができます。例えば、日ごろお世話になっている上司や先輩に使用するケースが多いでしょう。「今後ともよろしくお願いします」でも感謝の意図は伝わりますが、普段仕事を教えてもらっている相手に対しては「今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」の方が適切です。

「今後ともよろしくお願いします」の注意点

「今後ともよろしくお願いします」は非常に便利なフレーズですが、使う相手や状況によってはかえって失礼にあたることも。あらかじめ理解しておきたい注意点を3つ紹介します。

(c)Shutterstock.com

1:謝罪のときには使用しない

仕事でミスをして相手に迷惑をかけてしまった場合、このフレーズは不適切です。反省の弁を述べた後、すぐに将来のお付き合いのことを口に出すと、「本当に反省していないのでは」と思われてしまう可能性も。もし、メールで謝罪するときには、「重ねてお詫び申し上げます」という言葉で文末を締めくくるといいでしょう。

2:今後付き合う可能性が低い相手には使用しない方がいい

今後、継続的なお付き合いをする可能性が低い相手には、「今後とも」を使わない方が無難です。使っても間違いではありませんが、明らかに今後会うことがないにもかかわらず「今後とも」といわれては、先方も困惑してしまうでしょう。この場合には、「またご縁がありましたら、よろしくお願いいたします」のような、「機会があれば」というニュアンスを含んだ言葉の方が適切です。

3:親しい人には使用しない

「今後ともよろしくお願いします」は、ややかしこまったフレーズです。そのため、親しい同僚や後輩に対して使うと、よそよそしいと感じられてしまうこともあるでしょう。ある程度距離が近い相手には、「いつもありがとうございます」「これからも一緒に頑張りましょう」などと伝えてみてはいかがでしょうか?

類語や言い換え表現とは?

「今後ともよろしくお願いします」は便利な表現なだけに、つい多用してしまいがち。同じ相手とのやり取りで毎回使っていると、定型文のような印象を持たれてしまうこともあるでしょう。締めの言葉がワンパターンに陥らないためにも、言い換え表現をいくつか押さえておきましょう。

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1:今後とも何卒よろしくお願いいたします

「今後とも」と併用して使われるのが、「何卒」という言葉です。「何卒」とは「どうぞ」を丁寧にした表現で、相手に強く願う気持ちを表します。例えば、「何卒ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします」というように使うことで、相手にどうか指導してくださいという気持ちを強調して伝えることができますよ。

2:今後とも変わらぬお力添えをくださいますよう、切にお願い申し上げます。

「切に」は、「心の底から強く思う気持ち」を表します。ただし、やや懇願しているようなニュアンスを含むため、軽い挨拶のときに使うとやや重たい印象が。「どうしても相手にお願いしたい」というような、ここぞという場面で効果的に使ってみましょう。

3:引き続きよろしくお願いいたします

「今後とも」の代わりに使いやすいのが、こちらのフレーズ。「今後とも」は取引などが終了し、一旦仕事に区切りがついた場合に使用しますが、こちらは現在もやりとりが続いているときにも使用できます。例えば、メールで質問と回答のやりとりとしている最中などの締めの一言には「引き続き」を使いましょう。

英語表現とは?

海外の取引先とのやり取りでは、感謝の気持ちを伝える機会も多いでしょう。英語圏でも日本語の「今後もよろしくお願いします」と同じような使い方をしているフレーズが存在します。ビジネスメールの締めの一言として活用してみましょう。

(c)Shutterstock.com

1:Thank you for your continued support.

「Thank you for your continued support.」は、直訳すると「あなたの継続的なサポートに感謝します」ですが、「今後ともよろしくお願いします」という意味合いで使うことができますよ。

「Thank you for〜」は「〜してくれてありがとう」という感謝を伝えるフレーズで、他にも「Thank you for cooperation.(ご協力ありがとうございます)」「Thank you for your kindness.(ご親切に感謝します)」などと表現することもできるので、合わせて覚えておきましょう。

2:Thank you for your business.

ビジネスメールでは、もっとシンプルに「Thank you for your business.」と表現することもできます。こちらは直訳すると「あなたの取引に感謝します」という意味ですが、「今後もよろしくお願いします」というフレーズとして用いられています。

3:We appreciate your continued support.

「I appreciate〜」で「〜に感謝する」という意味で、「Thank you for〜」よりもやや改まった丁寧な言い回しになります。会社を代表しているやりとりの場合は、個人を指す「I」ではなく「We」が適切です。こちらも「今後もよろしくお願いします」という締めの挨拶として使用することができますよ。

最後に

今回は、「今後ともよろしくお願いします」の意味や使い方、言い換え表現についてみていきました。基本的に万能な表現ですが、その反面締めの言葉としてワンパターンに陥りがちというデメリットもあります。相手とのやりとりが続いている最中には「引き続きよろしくお願いします」、仕事が終了した時などは「今後もよろしくお願いします」と使い分けると、表現にメリハリが生まれますよ。早速、ビジネスシーンで実践していきましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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