Oggi.jp

おしゃれもキャリアも。働く女性のWebメディア

フリーワードで検索

人気のキーワード

  1. トップ
  2. 働く
  3. 言葉
  4. 「下記」「以下」の正しい使い方とは?|「上記」「前述」も紹介

WORK

2025.12.04

「下記」「以下」の正しい使い方とは?|「上記」「前述」も紹介

「下記」は「この文章の下に記されている内容」を指し、「以下」は範囲や順序を示します。この記事では、「下記」と「以下」の違いやビジネスメールでの使い分け、関連語との違い、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「下記」と「以下」は、どちらも文章の下に記されている内容を指します。
・「以下」には「数量や程度が基準値より下であること(例:18歳以下)」という意味もあります。

・「下記」は「記」「以上」とセットで使うこともできます。

「下記」と「以下」という言葉、ビジネス文書でもよく使う言葉ではないでしょうか? どちらも似ていますが、使い方には違いがあります。

辞書に基づき、両者の正確な意味と適切な使い分け方を整理していきましょう。

「下記」と「以下」の違いを整理

「下記」と「以下」という言葉について、実務で誤用しないためのポイントをわかりやすく整理します。

「下記」と「以下」の意味

最初に「下記」について、辞書で意味を確認しましょう。

か‐き【下記】
ある記事や文章のあとに書きしるすこと。また、その文章。「詳細は―のとおり」⇔上記。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「下記」は「この文章の下に記されている内容」を指します。

「下記のとおり」「下記をご参照ください」などの形で使い、直後に具体的な内容を記します。箇条書きや具体的な情報を提示する前に用いるのが一般的です。

例:「詳細は下記をご確認ください」

一方、「以下」には複数の意味があります。辞書で確認しましょう。

い‐か【以下/×已下】
1 数量・程度・優劣などの比較で、それより下の範囲であること。数量では、基準を含んでそれより下をいい、その基準を含まないときは「未満」を使う。「室温を一八度―に保つ」「六歳―は無料」「待遇は世間並み―だ」「あいつの理解力は小学生―だ」⇔以上。
2 それより後に述べること。下記。「―省略」⇔以上。
3 代表となるものを含んで、それに関連するすべてのもの。「校長―教職員一同」
引用(一部抜粋):『デジタル大辞泉』(小学館)

「以下」の持つ意味のなかでも「2.それより後に述べること」という意味では、「下記」の類語だといえます。

例:「以下のとおり、お知らせいたします」

なお、「以下」には「数量や程度が基準値より下であること(例:18歳以下)」という別の意味もありますよ。

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

本を読む女性
(c)Adobe Stock

「下記」と「以下」ビジネスメールでの使い分け

両者は意味が似ているため、どちらを選ぶか迷うこともありますよね。ここでは、2つの言葉の使い分けと、メールや文書での使い方を確認します。

「下記」と「以下」の使い分け

「下記」は、書面上の記述を前提とした言葉です。一方、「以下」は文書でも会話でも使えることから比較的汎用的で、より広い場面で使える表現です。文書の性質に応じて使い分けましょう。

「下記」「以下」「以上」の正しい使い方

ビジネス文書や案内状では、「下記のとおり」または「以下のとおり」と記した後に中央に「記」と書き、その下に用件を箇条書きで示すことがあります。さらに文末に「以上」を加えることで、「終わり」の意味を示しますよ。

具体的には、このような構成が一般的です。

本文:
「次回の会議日程は、下記のとおりです」または「次回の会議日程は、以下のとおりです」

日時:10月5日(水)14:00〜
場所:第3会議室
議題:事業計画案の確認

以上

このように「記」で本文と項目を区切り、「以上」で終えることで、文面がすっきりした印象に整えることができます。「以上」は書き終わりを表す語で、「記」や「以上」が省略された文書は、不備と受け取られる場合もあります。

ちなみに「下記のとおり」「以下のとおり」のどちらを用いても誤りではありません。

メールの場合でも、「下記(または「以下」)のとおりご案内いたします」「以上」といった形で応用することで、情報がより伝わりやすくなります。

参考:『デジタル大辞泉』、『使い方の分かる 類語例解辞典』(小学館)

メモを書く手
(c)Adobe Stock

混同しやすい関連語との違い

「下記」や「以下」と同じく、文中で位置や範囲を示す語には「上記」や、「前述」と「後述」などがあります。これらを正確に区別して使うことで、文章の流れが明確になり、読み手に論理的な印象を与えます。

「上記」

「上記」は、文章の前、または上に書かれた内容を指す言葉です。「下記」「以下」が「これから書く内容」を示すのに対し、「上記」は「すでに書かれた内容」を示します。

前述した情報を再確認する際に便利です。

例:
「上記の件につきまして」
「上記のとおりご連絡いたします」

「前述」「後述」

「前述」は「前に述べたこと」、「後述」は「あとで述べること」を指します。

文書全体の構成や、話の順序を示すときに使います。報告書や研究資料など、体系的に情報を整理する文章で効果的で、文書の構成を意識したい際に重宝します。

例:
「前述のとおり、当社は〜」
「詳細は後述いたします」

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

案内をする女性
(c)Adobe Stock

「下記」と「以下」の違いに関するFAQ

ここでは、「下記」と「以下」の違いに関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「以下」は数量表現でも使えますか?

A. はい。例えば「六歳以下」「十八度以下」など、基準を含んでそれより下を示します。

数量で基準を含まない場合は「未満」を使います。

Q2. 「下記」「以下」のNGな使い方はありますか?

A. 「下記」と「以下」を同一文中で混在させるのは避けましょう。

最後に

「下記」と「以下」は、どちらもこれから書く内容を示す日本語ですが、使い方や印象には明確な違いはありません。「以下」は比較的柔軟な使い方ができ、数量の範囲を示す際にも活躍します。

実務的な使い分けのルールを理解しておくことで、あなたの文書全体の印象が引き締まり、相手に誤解なく伝わるようになります。次に文章を作るときは、どちらがよりふさわしいかを意識してみてください。

TOP画像/(c) Adobe Stock

関連記事

Today’s Access Ranking

ランキング

2025.12.15

編集部のおすすめ Recommended

Follow Us!

Oggiの公式SNSで最新情報をゲット!

メールマガジン登録はこちら

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

Feature

スマートフォンプレビュー

LINE公式アカウント 友だち募集中

働くすべての女性に向けて、
今すぐ役立つ「ファッション」「ビューティ」「ライフスタイル」
情報をお届けします。