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2023.08.16

「お体に気をつけて」の使い方とは? 相手を労わる言葉の使い方を紹介

ビジネスメールを送る時、最後の文章がいつも「よろしくお願いします」になっていませんか? 何かをお願いするわけはないけれど、終わり方がわからない…。そんな時に使えるのが「お体に気を付けてお過ごしください」という言葉。この記事では、この「お体に気をつけて」という表現について解説します。

「お体に気をつけて」の意味とは?

よく会話やメール、手紙などのやりとりで「お体に気をつけて」という表現はよく目にするものです。この記事では、そんな「お体に気をつけて」という表現について詳しく見ていきます。

「お体に気をつけて」の意味は、そのままの意味です。相手の健康を気遣う表現で、季節の変わり目などの体調を崩しやすい時期に使うことが多いのですが、ビジネスメールの文末に使うこともできます。この表現を使うことで、相手への気遣いを伝えることができますね。

「体」と「身体」? どちらが正しいの?

「体」も「身体」もほとんど意味は同じ。「お体に気をつけて」「お身体に気をつけて」ともに使われているようです。

「お体に気をつけて」は、気持ちとしては心身ともに健やかに過ごしてほしいとの願いを込めた表現ですが、「身体」は「しんたい」とも読めてしまうため、「体」のほうを使っているケースが多く見られます。

ともに喜びを分かち合う女性
(c)Shutterstock.com

「お体に気をつけて」の使い方を例文で紹介

では、「お体に気をつけて」の使い方をシーン別に解説しましょう。

1:メールや手紙などの文末の締めの言葉として

ビジネスメールや手紙などの最後に「お体に気をつけてお過ごしください」という一文を添えましょう。場合によっては「まだまだ暑い日が続きますが、お体に気をつけてお過ごしください」というふうに季節に合わせた言葉を追加するとさらにいいですね。

相手の健康はいつ願ってもいいことですから、この表現もいつでも使うことができます。

2:転職・退職に際して

お別れの言葉として使うことも可能。転職、退職などでなかなか会えなくなる人に「お体に気をつけてお過ごしください」と伝えます。書き言葉としてはもちろん、口頭でも使うことができますよ。

同僚や後輩など、フランクに伝えたい時には「体に気をつけてね」でもOK。目上の人には「お体に気をつけてお過ごしください」と丁寧な言葉ではっきりと伝えましょう。

3:さらに丁寧に表現したい時は

よりフォーマルなシーンにおいては「お体に気をつけてお過ごしください」の前に「くれぐれも」とつけてみましょう。「どうぞ」でもいいですよ。より丁寧な印象になります。

なお、「くれぐれもお体に気をつけてお過ごしください」「どうぞお体に気をつけてお過ごしください」は、上記1・2のどちらのシーンにおいても使うことができますよ。

打合せ
(c)Shutterstock.com

「お体に気をつけて」を使ってはいけないシーン

非常に便利な「お体に気をつけて」という表現ですが、使ってはいけないシーンもあるので注意が必要です。

使ってはいけないシーンとは、相手が体調を崩している場合です。すでに体調が悪いのに「くれぐれもお気をつけて」と声をかけてしまっては、相手を不愉快にさせてしまうだけでなく、重荷にすら感じさせてしまうかもしれません。

相手が体調を崩している場合には「お大事になさってくださいね」と声かけるのがいいでしょう。

「お体に気をつけて」と言ってもらったら?

相手に気遣いをしてもらったのですから、返事は「ありがとう」がいいですね。たとえば、「お気遣いいただき、ありがとうございます」でもいいですし、さらに相手への気遣いを添えて「○○さんもどうぞお気をつけて」と言ってもいいでしょう。

よくないのはスルーすること。気遣いの言葉のみに返信メールを送る必要まではありませんが、次のメールの冒頭にお礼をひとこと書いておけば、「きちんと読んでくれたんだな」と相手も安心すると思いますよ。

「お体に気をつけて」の英語表現とは?

英語には、次のような表現があります。友人同士であれば「take care」でいいのですが、目上の人には少々フランクすぎる印象です。前に「please」をつけて「Please take care of yourself」とするのが、簡単でいいですね。

ほかには「Please take good care of yourself」「I hope you are in good health」などがあります。

なお、このように声をかけられた場合には「Thank you!」、あるいは「Thank, you too」のように返事をすればOKです。

相手を労わる類語の表現を紹介

最後に「お体に気をつけて」の類語表現を紹介します。毎回同じでは気遣いが伝わりにくくなりますから、時折変化をつけられるといいですね。

1:ご自愛ください

「自愛」とは書いて字のごとく、「自分自身を大切にする」という意味です。「季節の変わり目です。ご自愛くださいませ」というようにメールの最後に添えるだけで、フォーマルな印象を与えることができますし、またエレガントな雰囲気も出すことができますね。

2:お大事になさってください

先にも述べた通り、相手が少し体調を崩していたり、怪我をしていたりする時に使う表現です。逆に元気な人には使いません。「早く治りますように」と願う気持ちを込めて使いましょう。

接客をする女性
(c)Shutterstock.com

3:健康にご留意ください

たとえば、伝染病がはやっている時などによく見られた表現です。「時節柄、健康にはくれぐれもご留意ください」というような使い方がいいですね。「健康」と具体的に示すことで、「お体」とするよりもより強く願う気持ちが伝わってきます。

4:○○様のご健勝をお祈り申し上げます

目上の人に対して改まった表現をしたい場合におすすめの文章です。「○○様の」とあえて相手の名前を入れることで、「あなたの」という意思が伝わります。「ご健勝」とは、「健康であること、そのさま」を示す言葉です。メールはもちろん、手紙の文末に添えることで、丁寧な印象を与えることができるでしょう。

また、「○○様の」のところを「皆様」としても構いません。取引先のみなさんが全員元気で、と願う場合には「皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます」と文末を締めればいいですよ。

最後に

ビジネスシーンでは、ちょっとした気遣いができるかどうかで、その後の流れが大きく変わることがよくあります。「たかがメールでしょ」と判を押したように「よろしくお願いいたします」と書いていては、相手の目にとまりません。

季節に合わせて、あるいは相手の様子に合わせて、ちょっとした気遣いの言葉を添えてみましょう。相手はもちろん、自分自身も心が軽くなりますよ。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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