昔に戻りたい、もう一度やり直したい… そんなことが頭の中に溢れてしまうことはありませんか? 過去に戻れないことは分かってはいるものの、ショックな出来事などがあるとどうしても現実から逃げたくなってしまうことはあるものです。そこでこの記事では、昔に戻りたいと思う心理や原因、昔に戻りたいと思った時の対処法などを解説します。
昔に戻りたいと思う心理・原因とは?
過去に戻りたいという心理は、どのようなことがきっかけで生まれるのでしょうか? 昔に戻りたいと思う瞬間は人それぞれですが、いくつかのパターンがあります。自分や身の回りの人がどの状況に当てはまるのか診断してみましょう。
1:現状に不満を感じている
職場の環境や人間関係など、今の状況に不満を持っていると昔に戻りたくなるもの。辛い状況から目を逸らしていると、「あの頃は楽しかった」などと過去の充実していた思い出が懐かしく感じるのです。今の状況をネガティブに捉えていると、何かにつけて過去のことを思い出してしまい、「昔は良かった」という思考に陥りがちです。
2:悲しいことがあり傷ついている
大事な人に裏切られたり、失恋がきっかけで「昔に戻りたい」という気持ちになることもあるでしょう。悲しいことがあり心が弱っている時ほど、楽しかった頃の記憶が蘇ってくることもあるかもしれません。恋人に振られて寂しい時には、つい順調だった頃を振り返って考えてしまいます。
3:後悔していることがある
過去に対して後悔していることがあると、「昔に戻りたい」という気持ちが強くなることも。特に辛い現状に置かれている場合は、「あの時こうしておけば、今悩まずに済んだのに」などと考えてしまいがちです。このケースは、単に「昔は良かった」と懐かしむ気持ちというよりは、「昔に戻ってやり直したい」という思いが強いのかもしれません。
昔に戻りたいと思う人の特徴
「昔に戻りたい」と思う人には、いくつかの共通点があります。現状に満足していない人や、過去に忘れられない思い出がある人は過去に目を向けてしまうことが多いようです。自分自身に当てはまる点があるかどうかチェックしてみましょう。
1:気持ちがうまく切り替えられない
過去を振り返ることが多い人は、気持ちの切り替えが得意でないことも考えられます。昔の良かった頃に戻れないことを頭では分かっているものの、つい過去のことばかりを考えてしまいます。過去は過去、今は今と気持ちをうまく切り替えることができれば、前を向くことができるでしょう。
2:周囲に流されやすい
人の意見や周囲の環境に流されやすい人も、過去に後悔をしてしまいがち。特に、今の現状に不満がある場合は、「あの時、こうしておけば良かった」などと、人の意見に流されたことを後悔することもあるでしょう。反対に、自分の意思で選択した結果、失敗したことなら「自分が選んだ道だから仕方ない」と諦めがつきます。しかし、肝心の決断を他人任せにしてしまうことで、「あの頃に戻りたい」と後悔してしまうのです。
3:夢中になれるものがない
現在、夢中になれることがない人も過去を振り返りやすい傾向があります。特に、以前は仕事や恋愛に一生懸命になっていた時期があった人は、充実していた時期を思い出し「あの頃に戻りたい」と考えることもあるでしょう。現在の生活ではこれといった目標がなく、やる気も起きないという状況であることも考えられます。
昔に戻りたいと思った時の対処法
どうしても「昔に戻りたい」と思った時、その気持ちはどのように解消したらいいのでしょうか? うまく気持ちを切り替えるための方法をいくつか紹介します。
1:なぜ昔に戻りたいのか分析してみる
昔に戻りたいと思う瞬間が頻繁にあるのは、何らかの原因があるはず。過去にやり残したことがある、今よりも過去の方が楽しかったと思えるなど、「なぜ自分は昔に戻りたいのだろう」と自己分析をしてみましょう。やり直したいことが現在でもやることが可能なら、今から始めてみることもできるはず。まずは、現状のどこに不満があるのか振り返って考えてみましょう。
2:新しいことを始めてみる
もし、現状を持て余していることで過去に目が行きがちな場合は、新しいことに挑戦してみましょう。いきなり目標を立てることはハードルが高いと感じられる場合は、朝に運動する習慣を取り入れたり、しばらく会っていなかった友達に会うことから始めてみるのもいいでしょう。新しい習慣を取り入れることで、生活にメリハリができ今を楽しむ余裕ができるかもしれません。
3:過去の経験を活かす
自分には何の取り柄もないと自信を失っていると、「昔に戻ってやり直したい」と思うこともあるでしょう。しかし、自分ではとるに足りないと考えていることが、他人にとっては欲しいスキルや才能であることもあります。過去に戻りたいと後悔したときほど、今の自分にできることがないか、視点を変えて考えてみましょう。
4:過去から学ぶ
過去の出来事に後悔していたとしてもそこから何も学ばなければ、同じことを繰り返してしまいます。もし、悔やんで気持ちが落ち込んでいるなら、次は同じ失敗をしないようにするにはどうしたらいいか考えてみましょう。過去を変えることはできませんが、今この時点から自分を変えることはできるはずです。
最後に
この記事では、「昔に戻りたい」と思う原因や性格の特徴、「昔に戻りたい」と感じた時の対処法などをみていきました。仕事でミスをしたり、人生がうまくいかないなと感じる時ほど、昔が懐かしく思えることは誰にでもあるでしょう。しかし、ネガティブな気持ちに浸っていても現状が良くなることはありません。今できることに目を向けて、一歩ずつ前に進んで行けたらいいですね。
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