いつも上から目線で接してくる、自慢話をしてくるなど、「偉そうな人」は周りにいませんか? 扱いにくいし、できるだけ関わりたくはないけれど、避けられないこともありますよね…。職場などの身近なところにこのようなタイプがいる場合、どう対処すればいいのでしょうか? 今回は、「偉そうな人」の特徴や心理、付き合い方について解説します。
「偉そうな人」の特徴とは?
他人から「あの人、なんだか偉そうだな…」と思われる人には、共通する特徴があります。「偉そうな人」の態度や言動の特徴をチェックしてみましょう。
1:威圧的な態度をとる
「偉そうな人」は、周囲に対して威圧的な態度をとります。上から目線で人を馬鹿にしたり、悪口を言う人もいるでしょう。また、人と話をしているときも腕を組んだりするなど、仕草も偉そうな場合が多いです。「これくらいできるでしょう」と言って、無理難題な作業を押し付けてくることもよくあります。
2:声が大きく、命令口調
「偉そうな人」は声が大きく、語気が強いことも特徴です。自分に自信があり、人よりも上に立ちたいという気持ちから自然と口調が強くなってしまうのでしょう。自分自身に自覚がなくても、周囲から「上の立場でもないのに命令された」「いつも怒っているみたい」と思われてしまうところがあるようです。
3:プライドが高い
プライドが高い人ほど偉そうな態度をとってしまいがち。自分が正しい、自分は人よりも優れているという考えを持っているため、自分の非を認められません。たとえ、自分のせいでミスを犯したとしても、「これは○○に頼んだことだから」などと言って責任転嫁しようとします。「偉そうな人」は、自分の非を認める=負けという認識を持っているので、素直に謝ることができないのです。
4:自分より立場の低い人を攻撃する
「偉そうな人」は、人によって態度を変えることも。例えば、職場の上司や先輩などの目上の人に対しては、大きな態度をとると不評を買う恐れがあるので媚びます。反対に、部下や自分よりも下だと判断した相手には、容赦無く攻撃してくることがあるでしょう。相手を萎縮させて、自分の思い通りにしたいと思っているようです。
「偉そうな人」の心理とは?
周囲の人と円満に付き合いたいという人にとって、「偉そうな人」の言動は理解に苦しみますよね。「偉そうな人」はどうして傲慢な態度をとるのでしょうか。その心理を探っていきましょう。
1:実は自信がない
プライドが高く自信たっぷりに見える「偉そうな人」ですが、実は自信がないことも。自分の評価を他人に依存しているので、常にチヤホヤされたり注目されていないと不安で仕方ないのです。「認められたい」「自分のことをすごいと思って欲しい」という心理から、周りの人からの賞賛の言葉を求め過ぎてしまうのかもしれませんね。
2:劣等感がある
心の中に劣等感を抱えている人も、偉そうな態度をとってしまうことがあります。本当は自分が他人より劣っているのではないかと不安に感じているのかもしれません。そのため、仕事ができる部下や容姿に恵まれた人などがいると、嫉妬心を燃やして悪口を言ったり仲間外れにしたりするのです。
3:ストレスを発散したい
「偉そうな人」の中には、なんらかのストレスを抱えており、それを発散するために傲慢な態度をとる人もいます。例えば、家庭でストレスを抱えている人は、仕事場で部下に命令することによって自尊心を満たしているのかもしれません。あまりに理不尽なことで怒ってくる人は、八つ当たりしている可能性が高いので注意が必要です。
「偉そうな人」とはどう付き合う?
仕事相手や友人が「偉そうな人」だと、関わりを避けることは難しいですよね。ここでは、「偉そうな人」と接するときのポイントをお伝えします。人間関係でお悩みの方は、参考にしてみてくださいね。
1:聞き流す
「偉そうな人」の要求や自慢話を、毎回受け入れるのは疲れてしまいますよね。自分がストレスを抱えすぎないためにも、言われたことは適度に聞き流すことも大切です。「偉そうな人」は、憂さ晴らしで相手に強く当たっている可能性もあります。そのため、あまりに理不尽なことで怒ってくる場合は聞き流したり、信頼できる人に相談してみましょう。
2:適度に相手を持ち上げる
「偉そうな人」の中には、自分の話を聞かなかったり、意義を唱えてくる人に対して攻撃的になる人もいます。そのため、もし相手の機嫌が悪そうだと感じた場合には、適度に褒めて持ち上げることも有効です。相手の自尊心を満たすことで、こちらの意見やお願いを聞き入れてもらいやすくなるでしょう。
3:あまり深く関わらない
本人が自覚しない限り性格を変えることは難しいので、「偉そうな人」とはあまり深く関わらないのが無難です。職場や学校にこのようなタイプの人がいる場合、最低限挨拶はする、プライベートでは遊ばないなどとルールを決めておくといいでしょう。心の中で線引きができれば、困った人に振り回されることを防げるはずです。
4:張り合おうとしない
「偉そうな人」はことあるごとに自慢するので、ときには異議を唱えたくなることもあるでしょう。たとえ、「自分の方ができる」「もっとすごい人を知っている」と思っても、張り合おうとしない方が賢明です。「偉そうな人」は自分が攻撃する割には、他人から反論されることに弱い傾向があります。こちらが歯向かうと、ムキになって敵対心を向けてくることがあるので気を付けましょう。
5:毅然とした態度で接する
「偉そうな人」は、「この人は自分より下だ」と思った相手に対して、傲慢な態度をとってくることがあります。このようなタイプには、下手に出るのではなく毅然とした態度で接することを心がけましょう。「自分の思い通りにならなくてつまらない」と判断し、近づいてくることがなくなるかもしれません。
最後に
「偉そうな人」の特徴や心理、付き合い方をみていきました。一見気が強そうで傲慢に見える「偉そうな人」ですが、実はストレスや劣等感に苛まれている可能性もあります。理不尽な理由で怒られたり、八つ当たりされていないかどうか振り返って考えてみましょう。「偉そうな人」の心理がわかれば、適切な対処ができるはずです。
TOP画像/(c)Shutterstock.com