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2023.08.07

「早々にご対応いただき」の使い方とは? ビジネスでの使い方や類語を紹介

「早々にご対応いただきありがとうございます」などのように使う「早々にご対応いただき」は、ビジネスシーンでよく使われる表現です。特に、取引先の相手や目上の人に対してよく使う表現なので、正しく使えるようになっておきたいですね。本記事では、この表現の使い方や類語表現を紹介します。

「早々にご対応いただき」の意味とは?

「早々にご対応いただき」の「早々」の読み方は「そうそう」です。その状態になってすぐの時を表しており、多くの場合、ほかの言葉の後に続けて使います。「オープン早々から行列ができた」「会う早々、話し始めた」といった使い方。

また、「急いでものごとをする様子」にも「早々」という言葉が使えますよ。「あの様子だと早々に出発するだろう」、「早々に要件を済ませる」といった感じです。

つまり、「早々にご対応いただき」は、すぐに取り組んでくれたこと、対応をしてもらったことを意味します。「早々にご対応いただき、ありがとうございました」といえば、「すぐに対応してくれてありがとう」という意味になりますね。

パソコンを見ながらたちあがる
(c)Shutterstock.com

「早々にご対応いただき」の使い方を例文で紹介

ビジネスシーンにおいて、素早い対応はとても喜ばれます。もちろん、早いからといって適当でいいわけではありません。素早く、しっかりと取り組んでもらった時、「早々にご対応いただき」という表現がよく使われます。

1:「ご多用中のところ、早々にご対応いただき感謝しております」

「早々にご対応いただき」は、敬語表現なので上司や目上の人にも使うことができます。たとえば、上司が忙しそうにしながらも、メールにすぐに返信してくれた時などに、「ご多用中のところ早々にご対応いただき感謝しております」とお礼のメールを送りましょう。

上司との間柄にもよりますが、「ご多用中のところ早々にご対応いただき、ありがとうございます」だと、比較的フランクな感じになりますし、「ご多用中のところ早々にご対応いただき、感謝申し上げます」とすれば、かなり改まった感じになりますね。

2:「この度はご多用中にもかかわらず、早々にご対応いただき深く感謝しております」

こちらの例文も、「忙しいのに、すぐに対応してくれてありがとう」を、ていねいに伝える場合の言い方です。「ご多用中にもかかわらず」はなくても大丈夫。「この度は早々にご対応いただき深く感謝しております」でも十分に気持ちは通じるはずです。

3:「お忙しいところ、早々にご対応いただき、誠にありがとうございます」

「お忙しいところ」「ご多用中にもかかわらず」などの表現は、相手への気遣いとしてつけておくといいでしょう。ビジネスシーンでは、相手が本当に忙しいかどうかは、表現においてさほど問題ではありません。

パソコンをチェックしながら仕事をすすめる
(c)Shutterstock.com

「早々にご対応いただき」を使う際の注意点

「早々にご対応いただき」とビジネスメールを送るのは、相手がすぐに対応してくれた場合です。相手が「早々に」対応しているのに、こちらがゆっくりと返事をしたのでは失礼に当たりますので、こちらもすぐに返事をするのことが望まれます。

また、相手の対応が早くないのに「早々にご対応いただき」とするのは、嫌味に聞こえ、あまり印象が良くないでしょう。単に対応してくれたことに対して感謝を伝えたい時は、「早々に」と言わず、単に「ご対応いただきありがとうございました」とすれば十分です。

では、どのくらいが「早々」なのでしょう。業種などにもよりますが、一般的には翌日、または指定の期日よりも早い場合などに「早々にご対応いただき」と伝えるのは問題ないと思います。

「早々にご対応いただき」の類語表現とは?

頻繁にやりとりのある取引先や上司などに、毎回「早々にご対応いただき…」とメールをしていると、ありがたみが薄れ、感謝の気持ちが伝わりにくくなってしまいます。いくつかのバリエーションを持っておくといいですね。

1:「迅速にご対応いただき」

「迅速に」は「早々」と同様に「素早く」という意味です。「迅速にご対応いただき、チーム一同、たいへん感謝しております」というように使うといいですね。ニュアンスとしては、「早々」よりも、さらに素早いのが「迅速」といえるでしょう。

2:「早速ご対応いただき」

「早速」は、日常よく使う言葉なので社内でも使いやすいですね。「早速のお返事、ありがとうございます」とメールを始めれば、相手のメールについての感謝の気持ちが伝わります。

「早々」と同様、かならず「ご対応」をつけてください。「早速の対応」としてしまうと敬語表現ではなくなってしまうので、相手の立場によっては失礼に当たります。

資料を見せながら説明する
(c)Shutterstock.com

3:「早急にご対応いただき」

相手が「急いで」対応してくれた時には「早急にご対応いただき」という表現がいいでしょう。「早々」や「迅速」、「早速」という言葉には、緊急事態が起こっているというニュアンスがあまりありません。トラブルやクレームなど緊急な対応が要求されるシーンにおいて、特に急いで対応してくれた場合には「早急にご対応いただき」という表現が適しているといえます。

「早々にご対応いただき」の英語表現を紹介

「早々にご対応いただき」を英語で言うとどうなるのでしょうか? 英語には敬語表現はありませんから、比較的簡単です。「早々のご対応」を英語で言うと、「quick response」「prompt response」「speedy response」などが挙げられます。

もし「早々にご対応いただきありがとうございました」と言いたい場合には、「Thank you for your prompt response」となります。少し改まった雰囲気を出したい時は「I appreciate your prompt action」という表現がぴったり。

最後に

「早々にご対応いただき」という表現はマスターできたでしょうか? 繰り返しになりますが、ビジネスシーンにおいては「素早く」ものごとが運ぶことをよしとするのが一般的です。相手が「早々」に対応してくれたら、自分も「早々」に対応すべき。そのレスポンスの良さが信頼につながることも多いのです。

「早々にご対応いただき」は、会話で使ってもいいのですが、メールの冒頭に用いるとスムーズに書き始められていいのではないでしょうか? ぜひ、今日から使ってみてくださいね!

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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