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WORK

2023.08.06

大阪と東京で働いて見つけた「理想の働く環境」とは?【働く女子図鑑 #5】

いきいきと働く女性を取り上げる連載『働く女子図鑑』第5回目は、広告代理店で働く大成芙実さん(29)。過去のキャリアが役立っていると感じた瞬間や、新しい家族を迎えたことで起きた変化などを語ります。

コラムニスト リョソン

自分のキャリアは大事【働く女子図鑑 #5】

「働くって楽しい」。いきいきと働く女性を取り上げる連載『働く女子図鑑』第5回目は、広告代理店で働く大成芙実さん(29)です。

広告代理店 プロデューサー・大成芙実さん

▲広告代理店 プロデューサー・大成芙実さん(29)

大成さんはソーシャルメディア支援事業を主とする広告代理店で、プロデューサーとして働いています。結婚を機に3年前、兵庫から上京しました。

上京前はふたつの企業で働く機会があったという大成さん。関西と関東では女性を囲む働く環境の違いが大きいと話します。

自身のライフとキャリアをしっかり充実させたい大成さんが、東京都内の企業で楽しく働けている理由とは?

大阪2社、東京1社でキャリアを積む

大成さんのこれまでのキャリアは1社目が印刷会社、2社目が事業会社、そして3社目が現在勤めている広告代理店です。新卒の時から、マーケティングスキルが身につく仕事をしたいと考えていたそうです。

「もともと『人が何かを買うきっかけ』をつくる仕事に憧れがありました。1社目の印刷会社ではパッケージ制作の仕事をしていました。クライアントと商品の特徴やターゲット層などについて議論しながらパッケージをデザインし、納品するまで伴走します。どうすれば手に取ってもらえるデザインになるのかを考えるのが楽しかったです」

出社日コーデ

▲大成さんの出社日コーデ。普段はパソコンが入る大きなバッグを使っているそう。写真のサンローランのバッグはお気に入りの1つ、同じデザインの財布も持っている。セットで持つことで気分が格段と上がる。

しかし、2社目の事業会社では営業スキルが身についたものの、1社目で培ったマーケティングスキルをうまく活用できなかったと振り返ります。

「事業会社では営業の経験しか積めなかったのが惜しかったです。当時、私は新規事業を担当していて、あらゆるお店にカード決済の端末機を導入してもらう法人営業が主な業務でした。もちろん学びはあったのですが、持っていたマーケティングスキルをうまく活かすことができず、歯痒い日々が続きました。そんな中、もっとこれからの時代に役立つスキルがほしいという思いが大きくなりました」

しばらく働いた後、遠距離恋愛をしていた彼と結婚。新しい環境でチャレンジがしたいと思っていた大成さんは、結婚を機に上京し、現在のキャリアをスタートさせました。

今年2月に挙式

▲2023年2月に挙式。式場は、空間と建物のディテールが美しいグランドハイアット東京

過去の経験が現在に活きるまで

現在はSNS支援に特化した広告代理店でプロデューサーをしている大成さん。

「若い世代を中心に、最近はSNS上で情報収集をしたりその場でショッピングをしますよね。時代の流れに合ったマーケティングを学べると感じて、今の会社に転職することにしました」

クライアントは化粧品、雑貨、薬などの商品を手がける企業。どこも大手企業で、毎日商談で大忙しだそうです。

一日のスケジュール

▲大成さんの一日のスケジュール

「プロデューサーには、案件全体をまとめることが求められます。案件のメンバーには、私の他にディレクター、プランナー、デザイナーなどさまざまな立場の人がいて、みんなで案件を進行させます。私の仕事はクライアントとMTGを重ねて予算、目標、方向性を決めること。案件によってはリアルまたはオンラインイベントを企画することもあります。大枠の支援内容が決まったら、進行、細かいデザインの調整、スケジュールの管理などをディレクターが行います」

愛用している白紙のノート

▲大成さんが仕事で愛用している白紙のノート。頭の中を整理する時に役立つとのこと。自由に書き込むのがポイントなので、罫線の入っていない真っ白な紙にこだわっている

「クライアントとの商談を任せてもらえるのは、前職の法人営業の経験があってこそ。当時は働く中で葛藤もありましたが、今までの営業の経験が役に立っていると実感しています。ちょうど今年の9月で入社して2年になりますが、最近は新人教育も任されるなど、マネジメントの仕事も増えてきました」

社会人8年目、大成さんは着実にキャリアを積み重ねています。

新しい家族を迎えたことで起きた変化

大成さんの週末の過ごし方は「マイペースに楽しむ」です。美容院やネイルサロンなど美容にかける時間が多い一方で、友人たちと出かける時間も大切にしているそうです。

友人とランチに出かけた日

▲友人とランチに出かけた日。表参道のレストランで地中海料理のコースを楽しんだ

「お昼にゆっくりした日は夕方から出かけます。逆にランチの予定がある日の夜は休むようにしています。平日はとても忙しく働いているので、美容や友人たちとの時間はもちろん、意識的に休む時間をつくるようにしています」

また、最近は大成さんの生活に大きな変化があったそうです。

「今年の6月にポメラニアンの赤ちゃんをお迎えしました。引っ越し前も、“ペット可”を条件にいれて家を探していたほど、夫といつかわんちゃんをお迎えしたいと話していたんです」

愛犬と

▲愛犬と。とにかく癒やされる

夫婦でお互い協力をしながら無理なくペットのお世話ができているそうです。毎日癒やされることはもちろん、大成さんにとってもうひとつ嬉しい変化があったそうです。

「わんちゃんと暮らすようになってから、夫婦の会話が増えました。私と旦那はとてもマイペースな性格で、結婚してもそれぞれの人生をしっかり楽しみたいタイプ。お互いの価値観が合ったこと、そして居心地の良さで結婚を決めたのですが、実は共通点が少なかったんです。結婚生活で共通点の少なさは特に気になっていなかったのですが、わんちゃんを迎えたことで“ペットの世話をする”という共通の時間が生まれました。すると自然に会話も増えて、素直に嬉しいです」

仕事も違えば、趣味も出身地も違う。大成さん夫婦は結婚2年目ですが、ペットのためのコミュニケーションによって新たな家庭の楽しさが生まれたと話します

自宅で家族写真を撮影

▲自宅で家族写真を撮影

関西と関東「働く」の違いは?

大成さんは大阪と東京の両方で働いていた経験があるからこそ、しばらくは東京でキャリアを積みたいと語ります。大阪と東京の違いについて話をしながら、その理由について教えてくれました。

「関西の企業のキーワードって『義理人情』だと思うんです。本社が東京にある企業でない限り、多くのビジネスは関西圏で完結します。だからその分、企業同士の関係が深くなると、働きながら感じていました」

コミュニティやビジネスの範囲が限られているからこそ、顧客との仲がより深まったり、助け合いの精神が生まれたりすると話す大成さん。一方で、ビジネスにおいても人脈においても、繋がりが広がりにくいと感じることもあったそうです。

「大阪は東京と比べるとご飯も家賃も安いのが最高で、私自身とても楽しく働いていました。しかし、挑戦するのが好きな私にとって、大阪よりも東京の方が働きやすいのではないかと次第に感じるようになったんです。たとえば将来、子育てをしながら働くにしても、東京の方がベビーシッターや子育てサービスの数など、ライフとキャリアを両立させる選択肢は圧倒的に多いと思います。私の場合、掴みたいチャンスの数や理想のキャリアとライフを叶える選択肢は、東京の方が多いと感じました。ひとりひとりいろんな価値観があるからこそ、仕事の環境選びは大事だと思いました」

大好きな仕事をしながら、家庭も充実させたい。さまざまな機会や選択肢で溢れた東京は、自身の価値観に合っていると大成さんは語ります。

自由な時間を使いたい

夫婦だから、結婚しているから、ペットがいるから、子供がいるから……。人生におけるあらゆる環境の変化に振り回されすぎず、柔軟に対応しながら自分自身の人生も大切にしたい大成さん。

「語弊を恐れずに言うと『私ひとりの人生』を意識しながら生きたいという思いがあります。将来、状況によってはわんちゃんが第一になる瞬間や、子供ができたら子供を最優先にしなければならない時期があると思います。大変だとは思いますが全てを手放してしまうのではなく、誰かのために生きながらも、自分を大切にしていきたいと思っています。好きな人と過ごしたり、好きな仕事をしていたいのはもちろん、自分の肌も、髪の毛も綺麗でいたい。自分をもっと可愛がって生きていきたい。そうすることで、歳を重ねることに対してもポジティブになれると思うんです」

結婚生活を送りながら、自分の好きな職場で働き、自分のための時間を過ごす。情報で溢れた多忙な社会では、大成さんのように誰かと繋がりながらも自分を大切にする時間と環境をつくることが、とても大事なのかもしれません。

ペ・リョソン

コラムニスト。NewsPicks Studios ライター/アシスタントディレクター。

1996年兵庫生まれのギリギリZ世代。20代前半は韓国とヨーロッパで過ごす。ファッションはパリジェンヌより、大胆な柄や色をさりげなく取り入れるミラネーゼ派。

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