この記事のサマリー
・「ふてくされる」は不満があって、投げやり・反抗的になる状態を指す言葉です。漢字表記は「不貞腐れる」。
・返事をしない、黙る、そっけない受け答えなどが、態度として表れやすいです。
・類語は「拗ねる」「いじける」など。出ている態度に合わせて言葉を選ぶといいでしょう。
注意したら急に黙り込み、返事もそっけない…。こちらが悪いのかと迷ってしまう… そんな場面で耳にするのが「ふてくされる」という言葉です。怒っているのか、拗ねているのか、距離を置きたいだけなのか…。
受け取り方しだいで関係がこじれやすいからこそ、落ち着いて向き合うヒントを探します。読み終える頃には、声のかけ方が少し楽になると思いますよ。
「ふてくされる」とは?
自分の都合が悪くなると、途端に不機嫌になる人っていますよね。自分の機嫌が自分で取れなかったり、周りにあたり散らす人は悩みの種。そういった態度のことを、「ふてくされる」といいます。
今回は、「ふてくされる」の言葉や人物像について詳しく見ていきましょう。

「ふてくされる」の意味と漢字表記
「ふてくされる」とは、心に不平・不満があり、なげやりだったり、反抗的な態度をとることです。
辞書では次のように説明されていますよ。
ふて‐くさ・れる【不▽貞腐れる】
[動ラ下一][文]ふてくさ・る[ラ下二]不平・不満の気持ちがあって、
なげやりな態度や反抗的な態度をする。ふてくさる。
用例:「―・れて返事もしない」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
その態度は、口に出して不満を言うだけでなく、返事をしない、黙り込む、投げやりに受け答えする、といった形で表れることもあります。「ふてくされる」は、主に不満を抱え込み、素直になれない状態を指しますよ。
漢字表記は「不貞腐れる」です。
参考:『使い方の分かる 類語例解辞典』(小学館)
「ふてくされる」の類語
「ふてくされる」の類語には、どのようなものがあるのでしょうか。「不満な気持ちから、反抗的な態度をとること」というニュアンスから「機嫌を損ねる」「拗ねる(すねる)」「やさぐれる」「いじける」などが挙げられるのでしょう。
口を「へ」の字に曲げて、むっつり黙り込んでいる人がイメージできるかもしれませんね。
ふてくされる人の特徴
ふてくされると人はどういう態度をとるのか、その特徴を見ていきましょう。
本音を言わず、黙り込む
ふてくされる人は、不満や悲しみをストレートに言葉にできません。怒鳴るわけでもなく、はっきり反論するわけでもなく、ただ黙ってしまう…。
本当は「わかってほしい」「認めてほしい」という気持ちがあるのに、それを言葉にすることができないため、沈黙という形で表れたりします。
つまり、感情がないのではなく、言葉にならないだけだったりするのです。
表情や態度で気持ちを示す
口では何も言わなくても、
・目を合わせない
・返事が素っ気ない
・動作が乱暴になる
といった形で不満がにじみます。
これは「外に発散」しているのではなく、抱え込んだ感情が漏れている状態。攻撃というより、心のシャッターが下りているイメージに近いでしょう。

プライドが高く、弱さを見せにくい
「悲しかった」「傷ついた」と素直に言えない背景には、弱さを見せたくない気持ちが隠れていることがあります。ふてくされる人は、実は繊細で傷つきやすい場合も少なくありません。
だからこそ、正面から甘えたり頼ったりできず、拗ねる形で自分を守るのです。
期待が裏切られたと感じやすい
ふてくされる背景には、たいてい「期待」があります。
・ちゃんと見てほしかった
・評価してほしかった
・察してほしかった
その期待が満たされなかったとき、「もういい」と心を閉ざしてしまう。無関心に見えて、実は強い期待の裏返しであることも多いのです。
自己否定に傾きやすい
やけになる人は外に怒りをぶつけますが、ふてくされる人は内側に気持ちをため込みます。
その結果、
「どうせ自分なんて」
「言っても無駄だ」
と、自分を下げる方向に気持ちが向きやすい傾向があります。これは攻撃性よりも、あきらめに近い感情です。
ふてくされる人への対処法
ふてくされる人は、コミュニケーションを取ることが難しくなる場合があります。こちらの提案に反応してくれなくなったり、効率の悪い方法を選ばざるを得なくなることもあるでしょう。
そこで、ここでは、ふてくされる人への対処法を紹介します。お互いが居心地のいい空間にいるために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
普段と同じ対応をする
ふてくされる人に対して、気を遣った対応をしてしまうと逆効果になることも。機嫌を伺うような言動が、かえって相手の気に障ることがあるからです。
また、ふてくされる人に毎回対応していると、相手の都合や機嫌に振り回されてしまいます。相手も「ふてくされたら、言うことを聞いてくれる」と考えるので、上下関係が生まれてしまう可能性もあるのです。そのため、必要以上に構うのではなく、普段通りの対応を心がけましょう。
相手の話を最後まで聞く
自分の意見が通らずにふてくされる人は、「どうして理解してくれないの?」と不満に思っている場合が多いです。そこで、一度最後まで相手の意見を聞いてあげましょう。
そして、「あなたの気持ちも分かるよ」と理解を示した上で、話をするとうまく意見交換をすることができるかもしれません。
感情的にならない
ふてくされる人のイライラに当てられると、こちらまで感情的になってしまうことがあります。しかし、お互いがヒートアップすると泥沼状態に陥りかねません。
ふてくされる人は、自分の話を聞いて理解して欲しいという気持ちが強いため、こちらは冷静になって対処することが重要です。

「ふてくされる」に関するFAQ
ここでは、「ふてくされる」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 「ふてくされる」とは、どんな状態のこと?
A. 不平・不満があり、投げやりな態度や反抗的な態度が表に出ている状態を指します。
Q2. 漢字ではどう書く?
A. 「不貞腐れる」と書きます。なお、「不貞」は当て字です。
Q3. 英語だとどう言う?
A. “sulk”(すねる、不機嫌に黙り込む)や “self-abandonment”(自暴自棄になる)などが近い言い回しです。
参考:『使い方の分かる 類語例解辞典』、『ランダムハウス英和大辞典』(ともに小学館)
最後に
ふてくされたように見える態度の裏側には、言葉にできない不満や、気持ちの整理が追いつかない瞬間があるのかもしれません。相手を変えようと急がず、まずは呼吸を整えて、必要なやり取りを淡々と。
少し落ち着いた頃に短い一言を交わせたら、空気がふっと和らぐかもしれませんよ。
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