この記事のサマリー
・「清廉潔白」は、私欲がなく、後ろ暗さのない状態を指します。
・類語には「青天白日」・「光風霽月」・「明鏡止水」などがあります。
・英語表現には、“clean” や “innocent” があります。
「清廉潔白」は、なんとなく「清い人」をほめる言葉として使われがちですが、具体的にはどのような人を指すのでしょう? 場面に合わない使い方をすると、言葉だけが大げさに聞こえることもあるので、注意したいところです。
この記事では、「清廉潔白」の読み方や例文、類語・言い換え、英語表現までまとめて確認しましょう。
「清廉潔白」とは?
「清廉潔白」の読み方は、「せいれんけっぱく」。辞書では、次のように説明しています。
せいれん‐けっぱく【清廉潔白】
[名・形動]心が清くて私欲がなく、後ろ暗いところのないこと。また、そのさま。「―な(の)政治家」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
心や行ないが清く正しくて、私欲を図ったり、不正をしたりしないことを「清廉潔白」といいます。「心が清らかで私欲がないこと」を表す「清廉」と、「後ろ暗いところがないこと」を表す「潔白」を組み合わせた四字熟語です。
使い方を例文でチェック!
「清廉潔白」は、人の性格や行ないに対して使われるため、「清廉潔白な人」などと表現されます。主な使い方を例文を交えてみていきましょう。

数々の事件の弁護をしてきた彼は、清廉潔白の人だ。
「清廉潔白」は、主に第三者が人の評価をする場合に使われます。自分自身の私利私欲のために、動く人も少なくない中、困っている人や弱い立場の人たちのために、全力を尽くす弁護士は清廉潔白の人といえるでしょう。
同僚からいわれのない噂を立てられたため、「その件に関して、私は清廉潔白です」と答えた。
「清廉潔白」を自分自身に使うときは、身の潔白を表明したい状況で使います。誤った情報を流され、関係者から疑いの目を向けられている時などは、このようにはっきりと自分に非がないことを伝えるといいでしょう。
ただし「清廉潔白」は改まった響きもあるため、場面によっては「私は潔白です」「やましいことはありません」のように言い換えると自然です。余計なトラブルを回避することも必要ですね。
類語や言い換え表現は?
「清廉潔白」のように、清らかな心や行動を表す四字熟語はいくつもあります。ここでは代表的な言葉を3つをチェックしていきましょう。
青天白日
「青天白日」は、「せいてんはくじつ」と読みます。意味は、以下の通りです。
せいてん‐はくじつ【青天白日】
1 よく晴れ渡った天気。
2 心にいささかも後ろ暗いところがないこと。「―の心境」
3 無罪であることが明らかになること。「―の身となる」
[補説]「晴天白日」と書くのは誤り。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
このように、「青天白日」には、3つの意味があります。2番目の意味が「清廉潔白」と類似していますね。心の中も、晴れ渡ったように明るくて、後ろめたいことがないことを表します。
(例文)
・彼の無実が証明されて、青天白日の身になった。

光風霽月
「光風霽月」は、「こうふうせいげつ」と読みます。意味は、以下の通りです。
こうふう‐せいげつ〔クワウフウ‐〕【光風×霽月】
《「宋史」周敦頤伝から》さわやかな風とさえわたった月。黄庭堅(こうていけん)が周敦頤(しゅうとんい)の人柄をほめた言葉で、性質がさっぱりとしていて、わだかまりがないこと。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
さわやかな風や冴えた月のように、清らかでわだかまりのない心を持っていることを「光風霽月」と表現します。難しい漢字ですが、「霽」は雨上がりの晴れ渡った月のこと。「清廉潔白」のように、性格を褒める時にも使うことができますよ。
(例文)
・年をとっても、気持ちはいつでも光風霽月でありたい。
明鏡止水
「明鏡止水」の読み方は「めいきょうしすい」。意味もチェックしてみましょう。
めいきょう‐しすい〔メイキヤウ‐〕【明鏡止水】
《「荘子」徳充符から》曇りのない鏡と静かな水。なんのわだかまりもなく、澄みきって静かな心の状態をいう。「―の心境」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
「明鏡」は、曇りのない鏡。「止水」はじっと止まって澄んでいる水のこと。澄んだ水や鏡のように濁りのない綺麗な心を表します。修行を積んだ僧の落ち着いた心の状態のことを「明鏡止水の心境」と表現することもありますね。邪念や嘘がなく、心の中がクリーンな状態がイメージできるのではないでしょうか。
(例文)
・座禅を組んでいると、だんだん明鏡止水の心境に近づいてくるから不思議だ。
英語表現は?
「清廉潔白」を英語表現するなら、“spotless integrity”がいいでしょう。“spotless” は「潔白な」という意味、 “integrity” は「誠実」という意味を持ちます。
(例文)
She is a person of spotless integrity.
(彼女は、清廉潔白だ。)
参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)

「清廉潔白」に関するFAQ
ここでは、「清廉潔白」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 清廉潔白の意味は何ですか?
A. 心が清く私欲がなく、不正と無縁で、後ろ暗いところがない状態を指します。人物や姿勢の評価語として使われます。
Q2. 清廉潔白の読み方は?
A. 「せいれんけっぱく」です。
Q3. どんな場面で使うのが自然ですか?
A. 賄賂を受け取らない、公正に判断するなど、私利私欲で曲げない態度を評価するときが自然です。根拠を添えると伝わりやすいでしょう。
Q4. 類語や言い換えには何がありますか?
A. 類語は「青天白日」・「光風霽月」・「明鏡止水」などがあります。
最後に
「清廉潔白」とは、「心が清くて私欲がなく、後ろ暗いところのないこと」。職場の人などから「〇〇さんは清廉潔白だよね」と言われた場合、嘘がなく公平、性格がさっぱりとしているなど良い評価をしてもらえたと受け止めていいでしょう。同じような心の清らかさを表す四字熟語も、合わせて覚えてみてはいかがでしょうか。
TOP・アイキャッチ画像/(c) Adobe Stock



