この記事のサマリー
・有象無象は、取るに足りない雑多な人々や物を表します。
・読み方は「うぞうむぞう」です。
・人や物を低く見る響きがあるため、相手に直接向ける使い方は基本的に避けたい表現です。
「有象無象」という四字熟語。皆さんは、正しく読むことができますか? 普段よく耳にする四字熟語でありながら、読み方や意味を聞かれたら、なんとなくしか答えることができない人も多いかもしれません。
そこで本記事では「有象無象」の正しい読み方や意味、使い方、類語や言い換え表現などを解説していきます。
有象無象とは?
まずは、読み方と意味から確認していきましょう。

読み方
この四字熟語の正しい読み方は「有象無象(うぞうむぞう)」です。よく、「ゆうぞうむぞう」や、「ゆうしょうむしょう」などと読み間違える人がいます。
「うぞうむぞう」が正しい読み方ですので、しっかりと確認しておきましょう。
意味
「有象無象」には、大きく分けて2つの意味があります。日常で使われる意味と、仏語としての意味に分けて見ていきましょう。
1つ目は、「多く集まったつまらない連中」という意味です。相手や集団を低く見るニュアンスを含むため、人に向けて使うと失礼にあたることがあります。
2つ目は、仏語の「有相無相(うそうむそう)」と同じ意味です。「有相無相」は、姿や形を持っている存在と、姿や形によって現れる存在の本性を指し、「現象と真理」を表す語とされています。
辞書では次のように説明されていますよ。
うぞう‐むぞう〔ウザウムザウ〕【有象無象】
1 取るに足りない種々雑多な人々。多く集まったつまらない連中。「―の輩(やから)」
2 「有相無相」に同じ。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
使い方を例文でチェック!
「有象無象」の使い方を、例文を通して確認していきましょう。

権力に群がる有象無象の輩は、形勢が悪くなると真っ先に姿を消した。
「有象無象の輩」は、取るに足りない人々が雑多に集まっている様子を表します。この例文では、信念や実力があるわけではなく、利益だけを求めて集まった人々をやや軽蔑的に表現しています。
戦の混乱に乗じて、有象無象の者たちが城下に入り込み、町は一時騒然とした。
ここでの「有象無象」は、身元や素性のはっきりしない雑多な人々を指しています。多くの人が入り乱れ、秩序が乱れている雰囲気を出す表現です。
名声を得た彼のもとには、有象無象の取り巻きが毎日のように押しかけた。
「取り巻き」と組み合わせることで、本人に価値があるというよりも、利益や名声にあやかろうとする人々の集まりという意味になります。相手を低く見るニュアンスが含まれます。
類語や言い換え表現は?
「有象無象」に近い表現には、「烏合の衆」「小物」「森羅万象」などがあります。ただし、それぞれ意味の中心が異なるため、そのまま置き換えられるとは限りません。ここでは、違いに注意しながら確認していきましょう。

烏合の衆
「烏合の衆(うごうのしゅう)」は、「規律も統一もなく寄り集まった群衆」を意味する言葉です。「有象無象」と同じく集団を低く見る場面で使われますが、「烏合の衆」は特に、まとまりや統一感のなさに重点があります。
小物
「小物(こもの)」には、「つまらない人物」「小人物」という意味があります。「有象無象」が多く集まった雑多な人々を指すのに対し、「小物」は主に一人の人物を低く見るときに使われます。
どちらも相手を低く見る響きがあるため、使う場面には注意が必要です。
森羅万象
「森羅万象(しんらばんしょう)」は、「宇宙に存在する一切のもの」「あらゆる事物・現象」を意味する言葉です。「有象無象」にある「形のあるものとないもの」「万物ことごとく」という意味に近い表現として確認できます。
なお、「森羅万象」は、「有象無象」の一般的な意味である「取るに足りない種々雑多な人々」の言い換えには向きません。万物やあらゆる現象を表す文脈で使う語として、区別しておきましょう。
参考:『使い方の分かる 類語例解辞典』、『デジタル大辞泉』(ともに小学館)
英語表現
「有象無象」を英語で表す場合は、“a mob”、“a rabble”、“the riffraff ” などが使われます。いずれも、集まった人々を低く見るニュアンスを含むことがある表現です。
参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)
「有象無象」に関するFAQ
ここでは、「有象無象」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 「有象無象」は何と読みますか?
A. 「有象無象」は「うぞうむぞう」と読みます。
Q2. 「有象無象」とは、どんな意味ですか?
A. 「有象無象」は、取るに足りない種々雑多な人々や、多く集まったつまらない連中を表す言葉です。
Q3. 「有象無象」のNGな使い方は?
A. 相手に対して直接「有象無象」と言う使い方は避けたほうがいいでしょう。否定的な響きが強く、相手を傷つける可能性があります。
最後に
「有象無象(うぞうむぞう)」の読み方は意外と間違えている人が多いので、気をつけたいですね。「有象無象」は人を貶す場面で使う表現ですので、使用するときは注意しましょう。
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