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WORK

2023.04.02

憧れのアパレルブランドからIT企業に転職! 苦しい時期を乗り越える「リセットのすすめ」【働く女子図鑑 #1】

いきいきと働く女性を取り上げる連載『働く女子図鑑』第1回目は、ITベンチャー企業 広報の荒川有希絵さんです。心身が疲弊するほど苦しい時期もあった荒川さんが、「今は仕事が楽しくて仕方がない」と感じるまでの道のりとは。

コラムニスト リョソン

憧れのアパレルブランドからIT企業に転職【働く女子図鑑 #1】

「働くって楽しい」。いきいきと働く女性を取り上げる連載『働く女子図鑑』第1回目は、ITベンチャー企業 広報の荒川有希絵さん(26)。

ITベンチャー企業 広報の荒川有希絵さん

▲ITベンチャー企業 広報・荒川有希絵さん(26)

京都での大学生活を経て、新卒は大学時代から憧れていた大手アパレルブランドに広報として就職。同時に上京。2年後、結婚を機に退職し半年の休暇期間を経てITベンチャー企業に転職。

現職での広報の仕事が楽しくてたまらないという荒川さんですが、実は1社目では心身が疲弊するほど苦しい時期があったことも。一度リセットした結果、荒川さんに起きた変化とは。

平日の一日のスケジュール

現在荒川さんが働く広報チームはたったの3人。社内・社外への広報活動など、自社のブランディングに関わる仕事に携わります。

「週の半分はリモートワークですが、少数精鋭のチームでお互いの距離も近く繋がりを感じながら働けています。私のメインの担当領域は、社外への広報です。新事業のリリースを書いたり、自社が開催するイベントについて発信したりしています。

メディアを中心に社外の方と繋がることが大事な職種なので、普段からアンテナを満遍なく広げてあらゆる話題について語れたり、自社の取り組みを伝えたりできるよう心がけています。また、広報としての基本的な動作や、世間の動向を学べる勉強会にも積極的に参加しています」

荒川さんの一日のスケジュール

▲荒川さんの一日のスケジュール

広報はコミュニケーション能力が命。もともとエンタメ、ファッション、ニュースとトレンドが好きだという荒川さんは、仕事とプライベートを問わず積極的に話題を集めては、仕事に活かしているそう。

荒川さんにとって広報の仕事は初めてではありません。新卒で入社した大手アパレルブランドでも、第1希望が通り広報部に配属。ファッションとIT、同じ広報という職種でも、仕事内容は全く違うと荒川さんは強調しました。

お気に入りの香水

▲週の半分はリモートワーク。大事な打ち合わせ前、在宅でも気分を切り替えられるよう、打ち合わせ前にお気に入りの香水をかけて臨むそう。在宅勤務だからこそできる贅沢

「前職は誰もが知っている有名なブランドで働いていました。そのため、私から積極的に社外に発信しなくても、多くのメディアから毎日のように問い合わせがありました。当時は数々の社外から来る要望に対応したり、それを社内に周知したりすることが主な私の仕事でした。一方で今の会社はまだまだ認知拡大のフェーズ。メディアにコンタクトするたびに、丁寧な自己紹介が必要です。それでも、どうすれば自社に関心を持ってもらえるのかを考えるのが本当に楽しいです」

小さなチームで“自社”の大事な発信を担う。やりがいしか感じないと荒川さん。アウトプットのために社内について誰よりも知ることはもちろん、情報収集、コミュニケーション能力を磨くことは欠かさず努力している。

お気に入りの空間

▲お気に入りの空間。リモートワーク中に癒やされる。夫にバレないようにこっそり人形を増やすのが小さな楽しみ

休日はドラマを封印してアクティブに

休日は夫や友達との大切な時間を過ごしている荒川さん。大のドラマ好きですが、結婚して以来ドラマは平日の仕事後の楽しみとして設定しているそう。

「夫とのんびり散歩に出かけたり、Twitterで『イベントチェッカー』というアカウントから気になるものを見つけて行ってみたりしています。一度代々木公園で福島の魚を扱ったグルメイベントがあったのでそれに行ったこともありました。他にはアートの展示会、話題の映画鑑賞、家具の物色、たまには友達と小旅行に出かけたり」

新潟県の越後湯沢

▲友達と週末に旅行した新潟県の越後湯沢にて

夫と昼から出かけた日の夕方は、コーヒーを片手にドッグランを眺めながら散歩をして帰る。夜は夫の友人たちとの楽しい飲み会。流行りものが好きな夫婦であることから、アクティブで充実した休日を送っているよう。

「休日はアクティブですが、もともと家が大好きなので同僚との飲み会や会食の予定がない日は、ドラマのために帰宅しています(笑)。その分、ありあまったエネルギーを夫や友達と発散しようと出かけています。休日で得た情報は仕事のアウトプットにも繋がります。結婚してもうすぐ3年が経ちますが、今も毎週末夫と楽しい時間を共有できているのは嬉しいことですね」

夫との散歩

▲夫との散歩。双子の姉が撮ってくれたもの

一度リセットしたことで見えた「やりたいこと」

半年の休暇期間を経て転職した荒川さん。苦しかったものの、1社目での経験があったからこそ今の自分があると語ります。

「ファッション業界はどこも年中大忙し。私の場合、日々の仕事に忙殺されて、気づいたら残業で0時過ぎに帰ってくる日が続いていました。ある日の帰宅後、心身があまりにも疲弊して、自然と涙がこぼれたことがありました。学生時代からずっと憧れていた企業と職業でしたが、『自分がしたいことってこれだったっけ』と感じてしまったのです」

一方で私生活は仕事の辛さとは真逆の、プロポーズをされた嬉しいタイミングだったといいます。

「プロポーズされた時、引っ越しなど結婚準備でパンクしてしまう自分が頭に浮かびました。そこで何もかも一度リセットしたいと感じ、姉や夫に相談して思い切って仕事を辞めることに。『ゆっくり休みなよ』といって甘えさせてくれた夫には、今も感謝しています」

挙式

▲2022年、コロナショックもあり入籍してから1年半後に挙式。すぐに式を挙げられない寂しさはあったものの、入籍してしばらくしたタイミングで夫婦の絆が再度深まったイベントになった

休暇中、1社目での仕事を改めて振り返ったところ、受動的な広報ではなく自らの足で繋がりをつくるような「能動的な広報の仕事」をもっとたくさんやりたいことに気づいたといいます。

半年休んだ後の転職活動中に出合った現在の職場は、ベンチャーだからこそトライアンドエラーをたくさん起こせる環境で、まさに荒川さんがやりたかったことを実現できる場でした。

「転職するまでのプロセスは辛かったですが、広報にも色んな仕事とやり方があるということ、そして自分にどんな環境が適しているのかを理解できた時間でした。だからこそ、今の職場に出合えたと思います」

キャリアは、楽しみながら「ゆるく」頑張る

大好きなファッション、憧れだった職場で足りなかったのは「自分らしく働くこと」だったと話す荒川さん。自分の心の声に耳を傾け、思い切ってキャリアチェンジ。おかげで今は仕事が充実していることはもちろん、友達、家族、一人の時間をバランスよく楽しむことができているといいます。

「何かをストップすること、やめることに抵抗はあると思います。ですが、一度離れてみることでより深く自分を知ることができて、もっと良い選択をできるようになると感じました。今は仕事が楽しくて仕方がありません」

人生に波はつきもの。苦しい時期は、一度何かをリセットしてみては。

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ペ・リョソン

コラムニスト。NewsPicks Studios ライター/アシスタントディレクター。

1996年兵庫生まれのギリギリZ世代。20代前半は韓国とヨーロッパで過ごす。ファッションはパリジェンヌより、大胆な柄や色をさりげなく取り入れるミラネーゼ派。


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