働く私たちのひとり時間の過ごし方【独身編】
暮らし方や働き方によって、時間の使い方は大きく変わってくるもの。それぞれのライフスタイルの中で、“ひとり時間”は、どのような価値を持つのでしょうか。今回は、クラフトビール「よなよなエール」のプロモーションを担当する、ヤッホーブルーイングごらく課ブランドプロモーションユニットの河津愛美さんに“ひとり時間の過ごし方”を伺いました。
▲河津愛美さん(34歳・パートナーとふたり暮らし)
かわづ・まなみ/広告会社、外資系ベンチャー企業、ライターなどを経て’18年よりヤッホーブルーイング ごらく課 ブランドプロモーションユニットにて勤務。現在は本社のある長野県に居住し、2週間に1度、東京支社に赴くワーキングスタイル。
河津さんのひとり時間|MBAの勉強とモノづくり
実務に役立つ学びはもちろん、感性を育てるモノづくりに没頭することで、仕事も人生も充実感が増しています
クラフトビール「よなよなエール」などのプロモーションを担当する河津さんのひとり時間は、’21年に始めたMBA取得のための学びの時間。
「もともと資格取得や勉強するのが趣味のようなもので、MBAも当初は興味のある科目だけ受講していました。そのころ社内のマネジメントを任されるようになって。学んだことをダイレクトに生かせる感覚にドはまりして、今は大学院で学んでいます。
もうひとつのひとり時間は、モノづくり。20代のころはプライベートを削ってでも働いていたのが、30歳になったころふと『私の人生、これでいいんだっけ?』と思って。
仕事は大好きですが、もっと自分が楽しいと思えたり、自己表現できたりするものが仕事以外で欲しい、と。それで今は休日の午後は絵画や陶芸を楽しむ時間にあてています。
私の仕事は、お客さまに楽しそうと思ってもらえるイベントや、飲みたい! などと心を動かしてもらえるような仕掛けを考えること。それには、自分の感性を磨くことがすごく大切。何かをつくりながら『きれいだな』『面白い』など感じる作業や思考は、そういった企画づくりにも役に立っているな、と思います。
だから私にとっては実地で役立つ学びと、人生を豊かにするモノづくり、両方が必要な時間。毎朝早起きするのはしんどいですけど、朝のほうが同居中の彼に邪魔されず集中できるし(笑)、毎日をご機嫌に過ごすために、大好きなお酒を飲む夜の時間もキープしたい。そのためには、今はこの過ごし方がベストなんです」
ある日のスケジュール
〈平日〉
同居中の彼が起きてくる前の早朝1時間半を勉強時間に。
▲ひとり時間はMBAの勉強
長野の自宅にいるときはリモートワークがメイン。17:30に仕事が終わったらサクっと入浴し、ビールを皮切りに、彼と一緒に晩酌時間がスタート。
「朝を勉強時間にあてているのは、夜の晩酌時間を絶対に減らしたくない、という切実な思いもあります(笑)」
〈休日〉
休日も6:00に起きて勉強し、昼過ぎまで大学院のオンライン授業。その間、彼には外出してもらうようにしているそう。モノづくりは家でor教室に行くなどさまざま。
▲最近の自信作は手作りの徳利
「ペットの犬が元保護犬で留守番させられないため、彼とふたりで外出することはほぼありません」
ひとり時間のMy ルーティン
「ひとりで集中したい」と同居中の彼に宣言
最初は夜に勉強していたが、なかなかうまくいかなかったそう。「私は物音がすると集中できないタイプ。『○時間勉強するからひとりにさせて』と明確に伝え、自室にこもるようにしています」
「これって本当に必要?」と自分に問いかけムダ時間を排除
以前は飲みや遊びに誘われるがまま予定を入れていたが、今は自分の時間を優先するように。「『それ、本当に行きたい?』と自分に確認して、心が動かされる誘いだけ受けるようにしています」
2023年Oggi4月号「今、ひとり時間は『さみしい』んじゃなくて『かっこいい』」
撮影/深山徳幸 構成/佐々木 恵・酒井亜希子・吉田 梓(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部