【目次】
・「支配欲」とは?
・「支配欲」がある人に見られる特徴とは?
・「支配欲」が強い人の心理や原因
・「支配欲」がある人への上手な対処法とは?
・最後に
「支配欲」とは?
「周りの人を、自分の思うように動かしたい!」、そんな「支配欲」が強い人に心当たりはありませんか? この記事では「支配欲」を取り上げて、言葉の意味から、当てはまる人の心理まで解説していきます。「支配欲」がある人との上手な付き合い方も紹介するので、悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
「支配欲」の意味
「支配欲」とは、ずばり「人を支配することに対する欲望」のことです。「自分の意のままに動かしたい」「考えや行動を束縛したい」といった感情が働いています。相手をコントロールできると満足し、コントロールできないと不満を感じるという心の動きが特徴的です。
人を支配したいという欲求から、相手を自分の支配下に置き、指示に従わせて命令することが多くなります。たとえ友人同士であろうと、自分の方が上の立場だと思っているので、相手とは対等の関係ではなくなってしまいます。
「支配欲」の類義語
「支配欲」の類義語としては、「権力欲」や「征服欲」などが挙げられます。いずれも、「物事を征服して、勢力下において治めたい欲求」といえるでしょう。また、「支配欲」を「我が物にしたいという欲望のこと」だと捉えた時には、「所有欲」も類義語に当たります。
「支配欲」がある人に見られる特徴とは?
ここからは、「支配欲」がある人がする発言・行動などの特徴を紹介していきます。
1:自分の思い通りにならないと、すぐにイライラする
「支配欲」の強い人は、思い通りにならないとイライラする傾向があります。相手が自分の思った通りにならないと、すぐに感情を爆発させてしまいます。イライラして大きな声で怒鳴ったり、物や人に当たったりすることも。
2:自分の意見を人に押しつける
自分の思うことが正しく、上手くいくと考えていることから、自分の意見を人に押し付けてしまいます。説得というより、圧力によって人を動かそうとする面も。自分の考えに従わない人に対しては、妨害や嫌がらせをして他人を支配しようとすることも多々あります。
3:周囲の人が離れていかないか、不安になる
「支配欲」がある人は、周囲の人を思いのままにしたいと考えています。そのため、周囲の人が離れていかないか、絶えず気にしているのです。周囲の人が何か話していると、つい自分の悪口を言っているような気持ちになる、なんてことも。
「支配欲」が強い人の心理や原因
「支配欲」が強い人は、どのような心理状態にあるのでしょうか? あわせて、職場・恋人・家族など様々な場面で、人が「支配欲」を持ってしまう原因も解説していきます。
心理
支配欲が強い人の心理で一番強い感情は、「相手を自分の思い通りにしたい」というものです。物事のこだわりの強さから、なんでも自分の意見を通そうとしてしまいます。
また、我の強さの反面、「自分に自信がない」という不安も隠れています。自己肯定感が非常に低いからこそ、力で相手を説き伏せようとしてしまうのです。相手を支配することが保身に繋がると考える人も少なくありません。
特に、交際相手に対して抱くのが「自分だけを見てほしい」という心理です。嫉妬心から、相手が自分以外の人と交流するのが許せず、思い通りにしたい気持ちが働きます。
原因
「支配欲」が強い原因の一つは、「自分だけが正しい」という考えです。小さい頃からリーダーを務めるなどの成功体験がある人ほど、自分の正しさを疑わずに突き進んでしまいます。
他の原因としては、「過去に経験した裏切りや、支配されていたトラウマ体験」が考えられます。「支配欲」の強い人は、過去に裏切られた経験を持ち、支配されたのでもう二度とそのような目に遭いたくないと思っています。そのため、自分が支配する側に回って、支配されたくないと思っているのです。
また、「年を重ねるごとにプライドが高くなること」によって、「支配欲」が増していくことも。これは、会社でパワハラをする上司に多いパターンです。「支配欲」の強い人が支配的な立場にずっといることで、全能感が増してプライドが高くなっていき、余計に自分の思い通りに部下を動かしたくなってしまいます。
「支配欲」がある人への上手な対処法とは?
「支配欲」が強い人は、付き合うのが少し難しい印象を受けますよね。では、上手な付き合い方として、どのような方法があるのでしょうか。
1:プライドを逆なでしないよう、あまり否定や指摘はしない
プライドが強い人には、否定や指摘をあまりしないのが賢明です。もし否定や指摘をすると、相手はプライドが傷ついたと感じ、余計に支配しようとしてきます。優しく「こんな方法もありますよ」と伝えるようにしましょう。
2:程よい距離感を保つ
「支配欲」の強い人には、程よい距離感を持って接しましょう。もし職場で「支配欲」の強い人がいるなら、接触はあいさつと事務的に必要な範囲にとどめるのが建設的。露骨に避けては相手を不快にさせてしまうので、近すぎず、遠すぎずの距離感を意識しましょう。
3:自分の意見を強く持つ
きちんと自分の意見がある人には、「支配欲」が強い人も強く求めません。議論の場では、自分の意見をきちんと持つようにしましょう。ただ、「支配欲」が強い人と意見が食い違った時に、相手を理屈で追い詰めるのは避けるべきです。プライドが傷ついて、逆に怒ってしまいます。意見を強く持つと同時に、その伝え方も意識しましょう。
最後に
今回は「支配欲」を取り上げて、言葉の意味やその特徴を紹介していきました。「支配欲」の強い人が自分にとって大切な人なら、「支配欲」を少しセーブして、付き合いやすい性格になってもらいたいと思うものです。相手の心理に寄り添った接し方をしていくことで、良い関係を築きましょう。
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