目次Contents
【顔】日焼けしたあとのケア手順
鎮静が第一優先
ヒリヒリするほどのほてりは、まず冷やして肌を鎮静させることが大切。美容皮膚科タカミクリニックの山屋雅美医師にポイントを伺いました。
「赤み、ほてり、痛みなどが出ているときは、氷や保冷剤(ない場合は冷えたペットボトルなど)をタオルにくるみ、肌に当ててクールダウンをさせましょう。『水ぶくれ』『発疹』ができている場合は、即クリニックへ。
入浴方法は、温めないで冷やしたほうがいいので、湯船につからず、シャワーがベター。ぬるめの温度に設定し、水圧も弱めに。体を洗うときも擦らないように。たっぷりの泡を手にとって、サッとなでる程度にしましょう」(山屋先生)
低刺激化粧水で水分補給
乾燥やくすみ、かさつきの症状が出てきたら、しっかりと保湿しましょう。使用するのは低刺激タイプの化粧水が使いやすいでしょう。
「まだ肌は敏感な状態のため低刺激の化粧水や抗炎症成分が配合された化粧水をセレクト。肌のバリア機能を高めて保湿するセラミド化粧品もおすすめです。美白ケアは肌が落ち着いてから始めましょう」(山屋先生)
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スキンケアアイテムをたっぷり使ってしっかり保湿
日焼け後のケアに限りませんが、スキンケアアイテムはたっぷりと使用することが大切です。実は使用量が足りていない方、結構多いよう…。
「スキンケア化粧品には、それぞれ使用量の目安が表示されていますが、総じて、少なめに感じます。化粧水など水分系のものは、目安量の倍以上つけてもいいと思います(メーカー推奨量確認のうえ)。
手のくぼみに1回とれる量を顔全体になじませたら、それを2〜3回繰り返し、2、3回目は首からデコルテまで塗って。美容液は手のくぼみに1回分、クリームは大きめのパール3粒分くらい。大容量ではない化粧品が2ヶ月経ってもなくならない場合は、使う量が少ないと思っていいでしょう」(銀座ケイスキンクリニック院長・慶田先生)
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美白ケアを取り入れる
肌が敏感なうちは美白ケアは控えたいところですが、落ち着いたら美白有効成分を配合した美容液を取り入れましょう。
美容液を手に取ったら、まずは顔全体にたっぷりと塗ります。
シミができやすい部分には重ねづけしましょう。
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【体】日焼けのアフターケア方法
しっかりと冷やす
体も顔と同じように、ほてりや赤み、痛みを感じている場合は、まず冷やして熱を抑えることを優先させましょう。
冷水で濡らしたタオルや薄手の布で包んだ保冷剤、または氷水を入れたビニールなどを肌に当て、よく冷やします。
湯船に浸からずシャワーで済ます
日焼け後は冷やすことを優先したいので、温める行為は避けましょう。湯船には浸からずにシャワーで済ますのがベターです。
シャワーの温度はぬるめに設定し、水圧も弱めに。さらに体を洗うときはボディタオルを使って擦る動作は控え、たっぷりの泡を手に取ったらサッとなでる程度にしましょう。
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ローションやジェルなどで保湿する
体も保湿ケアが重要です。日焼け後は乾燥が進むので、みずみずしく肌をうるおすアイテムを使ってしっかり保湿しましょう。
おすすめは、ジェルやローションタイプの保湿剤。乳液やクリームなら保湿力はさらにアップします。アロエベラやセラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、グリセリンなど保湿成分がたっぷり配合されたものを選んでみて。
ただしアフターサンケアアイテムの中には、清涼感を出すためにメントールが配合されているものも。絶対に避けたい成分というわけではありませんが、肌の状態によっては刺激になる可能性もあるため注意が必要です。
【髪】日焼け後のヘアケア方法
低刺激シャンプーを使って洗髪を
髪や頭皮も日焼けします。紫外線をたっぷり浴びた日は、低刺激シャンプーを使っていたわりながら洗髪しましょう。
選びたいのは頭皮に優しいアミノ酸系やノンシリコンタイプのシャンプー。地肌や髪への負担が強いと言われる界面活性剤「高級アルコール」は避けるのが無難です。
髪全体をしっかりとお湯で濡らしたら、頭皮をマッサージするように優しく洗ってすすぎます。有効成分を髪と頭皮に浸透させたいときは、シャンプーの泡を2〜3分放置して「泡パック」するのも有効。
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オイルや美容液でパサつきをケアする
日焼けは髪の毛も乾燥させてしまいます。紫外線を浴びてしまった日は、髪のパサつきケアも徹底して行いましょう。
髪の乾燥を阻止するためには、ドライヤー前にオイルや美容液をなじませることが重要。アウトバストリートメントを適量手に取ったら、しっかり伸ばしましょう。
傷んだ毛先中心に、髪全体になじませます。
その後、毛先から優しく髪をとかしましょう。続けて中間→根元の順でとかしていって。
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体の中からケアする食べ物も有効!
シミやくすみをケアしてくれる食材を摂取
日焼けのあとに食べたいおすすめの食材があります。漢方アドバイザーの大木さと子さんによると、以下の食材が紫外線ケアに役立つそう。
熱をとってデトックスする食材
「焼けちゃった! と感じたら、まずはクールダウンから。トマト、きゅうり、アスパラ、ズッキーニ、セロリ、アロエなどの初夏〜夏が旬の野菜、果物は体の余分な熱を冷まします。ビタミンが豊富なことからも、紫外線対策には納得ですよね」(大木さん)
血の巡りを改善する食材
「漢方では、シミ=『瘀血』の状態、つまり血の巡りが滞っている状態と考えます。血の巡りを良くする食材は、イワシやサンマ・サバなどの青魚、赤貝、野菜はニラ・セロリ・パセリ・玉ねぎ・エシャロットなど。納豆、甘酒、酒粕、酢もオススメ。いずれも『血をサラサラにする』と言われている食材ですよね。顔全体のくすみ改善にも適しています」(大木さん)
肌のざらつき、乾燥に良い食材
「紫外線ダメージを受けた肌は乾燥しやすくなっています。ざらつきや乾燥を感じる前に、潤いを留めてくれる食材を。松の実や白きくらげ、アスパラガス、オクラ、ほうれん草、ハマグリ、イカなどがオススメです」(大木さん)
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対処より予防! 日焼けを防ぐ効果的な方法
日焼け止めをしっかり塗る
うっかり日焼けを防ぐために、まずはなんと言っても日焼け止めを丁寧に塗ることが大切です。効果的な塗り方手順は以下。
パール粒大の日焼け止めを手の甲に出したら、指の腹に取ります。
頰にのせて、指の面全体を肌に沿わせるように均一になじませます。日焼け止めをとり足しながら顔全体に広げましょう。
さらに指先に少量取り、目元、口元、小鼻の脇、鼻の下など、塗り残しやすい部分にも薄く丁寧になじませましょう。
再び日焼け止めを手の甲に出し、指の腹に取って頰の高い部分に重ねます。額や鼻の頭も忘れずに。
両手の指の腹に日焼け止めを取ったら、首筋に指の面全体でなじませます。日焼けによるシワを防ぐために、しっかりと塗りましょう。
うなじも塗り忘れないで。改めて少量の日焼け止めを指の腹に取り、薄く全体になじませて完了です。
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飲む日焼け止めも併用して
塗る日焼け止めは、肌のダイレクトなダメージを防ぐために必須。そこへ飲む日焼け止めも併用してみましょう。飲む日焼け止めには、抗酸化効果のある植物エキスが入っています。紫外線ダメージによる老化を、体の中から防ぐ役割があるのです。
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普段から美白美容液を取り入れる
美白美容液は日焼けしたあとだけでなく、普段から取り入れてみましょう。
「日焼けしている肌の内側にはたくさんのシミ予備軍があります。今は見えていなくても、予防の意味で美白美容液を取り入れましょう。ビタミンC誘導体など抗酸化成分が入ったものを選び、肌のダメージを防いで」(ウォブクリニック中目黒総院長・髙瀬先生)
朝はこれから紫外線を浴びる肌の保護のため、夜は紫外線ダメージをケアするために美白美容液を塗布しましょう。
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