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この記事のサマリー
・「遵守」は法律・道徳・習慣などに従い守ることを指す言葉です。
・読みは「じゅんしゅ」。
・「遵守」と「順守」はどちらも同じ意味を持つ言葉として、辞書に記載されています。
契約書や就業規則、メールの一文で見かける「遵守」。意味は分かっているつもりでも、読み方に自信がなくなったり、「順守」と書くべきか迷ったり、言い換えようと思ったものの長い文章になってしまったりしがちです。
そこで、この記事では「遵守」について確認していきましょう。
「遵守」とは?
まずは読み方と意味から確認していきましょう。

読み方と意味
「遵守」の読み方は、「じゅんしゅ」です。「遵」という字が「尊」に似ているため「そんしゅ」などと読んでしまいがちですが、これは誤読なので注意しましょう。
「遵守」の意味は、「法律や道徳、習慣を守り、従うこと」。身近な例でいえば、会社の就業規則に「遵守事項」という項目があります。これは、従業員が職場のルールを守るための決まりのことです。
辞書では次のように説明されていますよ。
じゅん‐しゅ【遵守/順守】
[名](スル)法律や道徳・習慣を守り、従うこと。循守。「古い伝統を―する」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
英語表現は?
「法律を遵守する」は英語で、“obey the law”(法律に従う)、“observe the law”(法律を守る)、“follow the law”(法律に従う)のようにいいます。
参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)
「遵守」と「順守」の違いは?
「遵守」も「順守」も、法律や規則を守ることとして扱われる表記です。
『デジタル大辞泉』(小学館)では【遵守/順守】、『日本国語大辞典』(小学館)では【遵守・順守・循守】というように並列で表記されています。基本としては、同じ意味を持つ言葉です。
『法律用語辞典 第5版』(有斐閣)によると、当用漢字時代に「遵」は当用漢字でなかったため、「順守」と書き換えられていたことが説明されています。法律用語としては主に「遵守」が使われますよ。
参考:『法律用語辞典 第5版』(有斐閣)
使い方を例文でチェック!
ここでは、「遵守」の使い方を例文とともに確認していきましょう。
入社するにあたり、社内規定を遵守する必要がある。
「遵守」は法律や規定など、必ず守らなければならない規則に対して使います。社会人であれば、入社する会社の社内規定がそれにあたりますね。
入社について遵守すべき事項をまとめたので、ご確認ください。
書類や書面などで目にすることが多い「遵守」ですが、公務員や法律関係に勤めている場合には、実際に口にする機会も多いでしょう。「遵守すべき事項」などのフレーズを押さえておくことで、相手によりスマートに伝えることができますよ。
企業には個人情報保護法を遵守する義務と責任がある。
法律を「遵守」するのは雇用する側も同じことです。特に会社の機密事項や社員の個人情報を守ることは、必須事項といえますね。
時折、個人情報漏洩などのニュースを耳にしますが、こうしたことは社員や社会からの信用を失ってしまう可能性が考えられます。
類語や言い換え表現は?

「遵守」の類語には、どのようなものがあるのでしょうか? 意味や違いを理解して、うまく使い分けてみましょう。
厳守
「厳守(げんしゅ)」とは、文字通り「命令や約束を厳しく守ること」。厳しく時間が定められていることを「時間厳守」と言ったりしますよね。「遵守」は主に、法律や規則を守ることに関して使われますが、「厳守」はそれ以外の幅広いシーンで使うことができる表現です。
・この件につきましては秘密厳守でお願いします。
準拠
「準拠(じゅんきょ)」とは、ある特定のものや規則をよりどころにして従うことです。例えば、「規格に準拠した商品」「学習指導要領に準拠する」のような使い方をします。
「遵守」は「守る(違反しない)」が中心になりやすいのに対し、「準拠」は「基準として従う(よりどころにする)」が中心です。
そのため「準拠」は「遵守」の完全な言い換えではなく、基準に合わせるニュアンスを伝えたいときに向く言葉です。
・これは史実に準拠した小説だ。
遵法
「遵」の文字がついている「遵法(じゅんぽう)」は、「法律に従い、守ること」を意味します。ほぼ「遵守」と意味は同じですが、「法」がついていることから法律や規則を守る意味合いがより強い表現といえるでしょう。またこのような意識を持っていることを「遵法精神」と呼びます。
・労働者たちは一致団結して遵法闘争を行なった。
「遵守」の対義語は?

それでは続いて、「遵守」の対義語を見てみましょう。
違反
「違反(いはん)」とは、「規則や契約、命令に背くこと」。例えば、交通法に背いて運転速度を上げることを「スピード違反」、選挙戦で不正行為を行うことを「選挙違反」と呼んだりします。いずれも決められた規則に反する行動をとることなので、「遵守」とは正反対の表現といえますね。
・ルールに違反すると罰則があります。
違法
法律や規定に背くことを「違法(いほう)」といいます。ほぼ「違反」と同じですが、こちらの方が法律にまつわることに多く使われるためやや重いニュアンスがあります。「違法調査」や「違法建築」など明らかに法律から外れていることに対して使われる言葉です。
・麻薬の売買は違法行為である。
「遵守」に関するFAQ
ここでは、「遵守」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 「遵守」の読み方は?
A. 「じゅんしゅ」です。
Q2. 「遵守」と「順守」はどう違う? どっちが正しい?
A. どちらも辞書に記載のある正しい表記です。法律や道徳・習慣を守り、従うことを意味します。
Q3. 「遵守」の反対語は?
A. 文脈にもよりますが、「違反」「違法」が対になる語として使われます。
最後に
「遵守」は会社の規則や規定に関わる契約書などに使われていることが多いので、意味を理解しておきたいですね。思わぬ恥をかかないように、「じゅんしゅ」という読み方もチェックしておきたいところです。
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