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2022.04.13

元銀座No.1ホステスの公認心理士が教える、“聴く力”と“聞く力”の違い〈プロフェッショナルたちの“聞く力”の極意〉

働く30歳からの私たちに必要な“聞く力”って、どんな力? 日ごろから人の話を“聞く”ことを仕事にしているプロフェッショナルたちに、具体的なテクニックや心構えなど、「聞く力の極意」を教えてもらいます。今回は元銀座No.1ホステス、現在は公認心理師として活躍する塚越友子さんにお話をお聞きました。

公認心理師/元銀座No.1ホステス 塚越友子/水希さんの“聞く力の極意”

“聴く力”と“聞く力”、そして“聞かない力”が必要

〈塚越友子/水希さんの極意〉
1. 相手の抽象的な表現は具体的に探っていく
2. 会話のリズムや間合いに注目する

言葉の根底にある感情や体験をひもといていくこと

カウンセラーは“聴く”力、ホステスは“聞く”力が必要です。カウンセリングでは、相談者の過去の体験や感情など、言葉にできない情報を“聴く”。たとえば「つらい」という言葉もそのつらさは人それぞれ。「つらいとはどういうことですか?」と問い、根底にある感情や体験をひもといていくことで、相手は受容されたと感じ、苦悩に向き合う勇気が出てくるのです。

一方で、ホステスの“聞く”はお客様のニーズを察知するためのもの。武勇伝を聞く、逆に機密情報などはあえて“聞かない”力も求められます。また、店内が騒がしいときや大人数のときは対話を音楽として聞き、音の速度に合わせてお酒をつくるスピードを落としたり、途切れたタイミングで帰りたいお客様を促したりしていました。このワザを使えば、内容まで理解しなくても「よく聞いてるね」と言われるので便利ですよ。

2022年Oggi4月号「仕事ができる! の近道は『聞く力』だった」より
イラスト/竹田匡志 構成/佐々木 恵・酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部

塚越友子/水希

つかこし・ともこ(みずき)/公認心理師、臨床心理士。大学院修了後就職するも、過労でうつを発症。治療しながらホステスとして働き、カウンセリングを学んだところホステスの才能が開花。現在は東京中央カウンセリング代表を務める。

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