目次Contents
あなたは大丈夫? お金が貯まらない人の特徴
お給料が入ってすぐ使ってしまう
ファイナンシャルプランナー・石川福美さんによると、お金が〝貯まる人〟と〝貯まらない人〟とでは、ある明確な考え方の違いがあると言います。
「お給料が入ったら、まず使う! 残ったお金を貯金に回そうと考える方。この考え方では、よっぽどお金がかからない趣味の方、物欲のない方しか貯まりません…」(石川さん)
それに対して、貯まる人の考え方は、先に貯蓄額を決め「残ったお金」をうまくやりくりするそう。
「対して貯まる人の考え方は… お給料が入ったら、まずは先に必要額を貯蓄口座に分けてしまいます。企業の財形貯蓄制度などは、お給料から天引きされるので、最初からなかったものとして貯蓄に回すことができます。そして残ったお金をしっかり支出項目ごとに予算を決め、やりくりをしていくのです」(石川さん)
貯金額に年収は関係なかった!? お金が貯まる習慣を実践!|移動時間で学ぶマネーレッスン#2
「ついで」の買い物が多い
コンビニやスーパー、ネットショッピングなどで「ついで」の買い物をしてしまう… これもお金が貯まりにくい人の特徴です。
「今だけお得」「2個買うと3個目は15%オフ」などのあおり言葉に弱く、本当は必要ではないのに買ってしまうなんてことが多々あります。
ついで買いは気づかないうちに、相当な金額になっているものです。
レシートを確認しない・もらわない
レシートには、どこで・いつ・いくら使ったのかという情報が詰まっています。
お金が貯まらない人はこのレシートを確認しない、そもそももらわないという人が多いと言われます。レシートをもらって内容を確認し、本当にこれは必要だったのか考え〝無駄〟を洗い出すのがおすすめです。
ズボラさんでもOK! お金を貯める4つのコツ
収入から「先取り」で貯金する
数円単位で貯金するのも、ちりも積もれば山となりますが、ある程度満足のいく額になるまでは時間も精神負担も大きくかかります。
そこで取り入れたいのが、楽にちゃっかり貯める「先取り貯金」です。
お金を貯めるのがうまい人は「お給料が入ったら毎月決まった額を別の口座へ」「つみたて定期預金で自動的に毎月定額を期預金へ」と貯まる仕組みをあらかじめつくっているのが特徴。
これなら、手元に残ったお金をやりくりしながら買い物や趣味も楽しみ、貯金もしっかりできます。
収入から先取りで貯金をする仕組みづくりをまず整えておくことが、第一に取り入れるべきテクニックです。
好きなことだけにお金を使う
自分の趣味や食事、旅行など好きなことにお金を使う人は、自己投資が好きな人。そんな人は無駄遣いが少なく、お金に関する優先順位の付け方がうまいのが特徴的です。
「自己投資」に回すメリハリをつける工夫をすると、不要な支出を抑えるクセがつき、貯金上手になれます。
本当に必要か購入する前に自問自答する
貯金が上手な人は「思わず買う」「安いから買う」といった衝動買いや、つられ買いをしません。
ショッピングに出かける時も「本当に必要なもの、欲しいもの」をあらかじめリサーチしてから行きます。もし一目ぼれしてもその場では買わずに、一旦冷静になる時間を持ち、熟慮して判断するなど買い物に冷静なタイプが多いのも特徴。
衝動買いをしがちな人は「本当にこれは必要か?」と一旦持ち帰り、最低でも一晩は考えてから答えを出すといいでしょう。
ボーナスがある月は通常月の最低3倍の額を貯金する
お金を貯めるのがうまい人は、ボーナスを「楽しむ用」と「貯蓄用」に分ける習慣ができています。
ボーナスがある月は、通常の先取り貯金の最低3倍は貯金へ回し、残りは楽しむことやご褒美などに使って、楽しみと貯金を両立させています。
ちゃっかり貯蓄で「楽しみながら貯まる♡」4つの習慣|美人のマネースクール【16】
確実に貯めたい人に! 賢くお金を貯める方法
1. 自動積立貯金
ファイナンシャルプランナー・花田浩菜さんによると、「自動積立」が手軽で確実な貯金方法だと言います。
「自動積立とは、都市銀行や地方銀行など、ほとんどの銀行で取り扱っているサービス。申し込みをすると決まった額を毎月自分で決めた日に自動的に定期預金口座へ移してくれます。
お給料日の次の日に設定すれば、残りの額でやり繰りしながら自由に毎日を楽しむ。一度仕組みさえ作ってしまえば、自分で何もしなくとも勝手に定期預金に毎月貯金がされていくという『働く女性にぴったり!』な方法です。
ボーナス月にはいつもの2倍の額を! なんて設定や、万が一、どうしてもの場合は定期預金口座からすぐに引き下ろすことも可能です。手軽に始められる&確実な仕組みを利用して、プチ贅沢も楽しみながら「賢く貯金」もしてみませんか?♡」(花田さん)
2. つみたてNISA
ライター/コラムニストのコマツマヨさんによると、毎月お金を貯めるならつみたてNISAがおすすめだと言います。
「毎月決まった日にあらかじめ設定した金額を積み立てて投資を行うというもの。
あくまでも投資なので運用の仕方や市場次第では元本を下回る可能性もありますが、10〜20年という長期で資産を形成するので株価の下落などの影響を受けにくいこと、利益は非課税であることや、つみたてNISAの銘柄は比較的安定した銘柄が多いことなどメリットも。
今すぐではなく、少し先の将来のために貯金をしたいという人にオススメです」(コマツさん)
ズボラさんでもお金が貯まる! 放っておいても貯金できる方法、オススメしない貯金方法
みんなが実施している貯金テクニックとは?
Oggi読者が実践するお金の貯め方とは? 頑張りすぎずに貯めるマル秘テクを教えてもらいました。
無理しない「小銭貯金」
「コーヒー店で1杯目のレシートを持って行くと2杯目が100円程度で飲めるサービス。一日に何度もお茶するときにお得!」(愛知県・35歳/一般事務)
「おすすめは50円玉貯金。以前、1000円貯金をやったときは負担が大きすぎて続かず…。50円玉はなくてもそれほど困らないし、生活をおびやかさないのでちょうどいい!」(兵庫県・36歳/公務員)
「食べたいアイスやスイーツをガマンして、食べたつもりでその金額を貯金箱に入れる〝つもり貯金〟をしている。お金も貯まってやせられる、ダブルでうれしい作戦です(笑)」(宮崎県・28歳/サービス業)
「インスタグラムで知った〝365日貯金〟。1~365の数字を表にして、毎日好きな数字の金額を貯金&その数字を塗りつぶすだけ。一年で66,795円貯まるらしいので、コツコツ頑張っています」(神奈川県・25歳/現場監督)
「500円玉貯金で年間30万円貯めている。最初は面倒に感じるときもあったけれど、慣れてしまえば大丈夫。もう5年続けていて、一年ごとに銀行口座に預けています」(香川県・31歳/コンサルタント)
「お金の使い方」を見直す
「お釣りが新札だったら使わずに貯める。キレイだから使うのがもったいなくて結構貯まります」(静岡県・28歳/経理事務)
「持っていると使ってしまうので財布にお金を入れない! 家と職場の往復だけなら千円など、その日の予定に合わせて金額を決めています」(大阪府・31歳/公務員)
「現金は必要最低限しか持たず、基本的にすべてクレジットカードで支払う。これなら家計簿をつけられないズボラな私でも、Web明細を見れば支出が一目瞭然!」(埼玉県・31歳/一般事務)
「自分で決めた週2日の〝買い物デイ〟以外は買い物をしない。欲しいものがあっても次の〝買い物デイ〟が来るまでガマン…。衝動買いや、お菓子や飲み物の〝ついで買い〟もなくなりました」(三重県・28歳/フリーランス)
「自炊」で浮いた食費を貯金に
「毎朝凝ったお弁当をつくる時間がないので、職場に持って行くのはおにぎり&スープジャーに入れたお味噌汁だけ。これなら無理せず続きます。浮いたお金は貯金しつつ、たまに大好きなコスメを購入♡」(京都府・25歳/一般事務)
「夕飯を自炊したら、一回500円の〝ごほうび貯金〟をしている。これを始めてから外食が減り、無理せず貯金できています。貯金箱がいっぱいになったら貯蓄用の口座に入金して、またイチからスタート!」(滋賀県・32歳/専門職)
「平日は外食が多くなりがちだけれど、週末は必ず自炊。テレビや雑誌でおいしそうな料理を見つけたら、マネしてつくって家族や彼氏にふるまっています。料理の腕を磨きつつ、貯金もできて一石二鳥!」(福島県・28歳/派遣社員)
「銀行預金」を利用する
「給料から天引きで財形貯蓄。お金が手元にあるとつい使ってしまうけれど、財形貯蓄は知らないうちに貯まっていくので非常にラクです。たまにくる銀行からのハガキを見て貯蓄額にビックリ!」(神奈川県・31歳/公務員)
「給料の振込先を指定できるので、ボーナスだけは違う銀行に。あえて職場や自宅から遠い場所にある銀行を選んだので、お金をめったに引き出さない=どんどん貯まります」(宮城県・29歳/講師)
「毎月、給料の20%を貯金するのがマイルール。○万円と金額を決めてしまうと、収入が減ったときにキツイ…。%なら負担が変わらないので、無理なく貯金を続けられます」(埼玉県・32歳/一般事務)
「やっぱり〝先取り貯金〟が一番! 給料が入ったら先取りで貯蓄用の口座に移し、残りで生活。長期的な貯蓄のほか、旅費や車検、冠婚葬祭費も貯めています。続けるコツは「貯金したお金は最初から無かった」と考え、忘れること(笑)」(千葉県・32歳/経理事務)
365日貯金なら1年で無理なく¥66,795貯まる! 誰でも実践できる貯金テク
注意! ズボラさんにおすすめしない貯金方法
家計簿をつける
家計簿をつけることこそ貯金の第一歩のような気もしますが、コマツさんによると、家計簿をつけることはあまりおすすめしないそう。
「現状の収入と支出を把握し、確実にお金を貯めるために家計簿は有効です。しかし、日々の支出を細かく記すなんて手間のかかる方法はズボラな性格の人には向きません。
頑張るのは最初の1回か2回、たとえ続いたとしてもきっちりつけるのが面倒で、適当に書いてしまい結果的に家計簿の意味をなしません(筆者がまさにそれです)」(コマツさん)
複数の銀行口座にお金を分ける
さらに、複数の銀行口座にお金を分けることもおすすめしない、とコマツさんは続けます。
「生活費用、貯金用、緊急時用など3〜4つの口座にお金を分ける方法が紹介されていることもありますが、これもおすすめしません。
給料日キッチリにお金を複数口座に入れなければならない面倒さ、どこにどのお金が入っているか把握することの煩わしさなど、ズボラな性格の人には不向き。
毎月口座にお金を振り分けることを忘れてしまったり、どの用途の口座かがわからなくなって貯金用の口座からお金を引き出すなどして、口座を分けた意味がなくなってしまいます」(コマツさん)
お金を賢く貯めるにはまず、自分の性格をよく理解してどのような方法が一番最適かを判断することが大切なのでしょう。
ズボラさんでもお金が貯まる! 放っておいても貯金できる方法、オススメしない貯金方法
無理なく継続できる方法で確実に貯金しましょう!
お金が貯まらない人の特徴やズボラでもできる貯金のコツ、賢く貯める方法やOggi世代の財テクまでご紹介しました。手間がかかることは続かないものです。大切なのは無理せず続けられる方法を長期的に実践すること。自分のライフスタイルや性格に合った方法で賢く貯蓄しましょう。
トップ画像・アイキャッチ/(c)Adobe Stock