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ベースメイクでメイク全体の仕上がりが決まる
きれいな素肌を作るには、やはりベースメイクが重要。肌の仕上がり次第でその日のメイク全体のバランスが決まると言っても過言ではありません。
ベースメイクは肌のトーンを均一に整え、シミやニキビなどの肌悩みをカバーしてくれます。また、ファンデーションやコンシーラーを使って肌をきれいに仕上げることで、他のメイクアップアイテムの発色や持続性が向上するというメリットも。だからこそ基礎に立ち返って、美しい素肌を作り上げてくれるメイク手順をおさらいしていきます。
ベースメイクの基本手順と崩れにくい土台作りのテクニックを紹介します。また、美容のプロが惚れ込んだベスコス受賞アイテムもピックアップ。均一に整ったきれいな素肌を目指しましょう。
〈ベースメイクが重要な理由〉
・きれいな肌を演出する
・シミやくすみなどの肌悩みをカバーする
・紫外線から肌を守る
・チークやシャドウの発色が持続しやすくなる
【ファンデーション別】ベースメイクの基本手順
まず、ベースメイクの基本的なステップをおさらいしましょう。メイクは化粧下地から! と思っていませんか? 実は、メイクは朝のスキンケアから始まっているんです。意識すべきポイントを各ステップで紹介します。
ベースメイクはスキンケアからはじまっている
▲左:カネボウ化粧品 リサージ スキンメインテナイザー DX1 [医薬部外品]180ml ¥11,000
右:イヴ・サンローラン・ボーテ ピュアショット エッセンス ローション 150ml ¥9,570
「崩れないベースメイクのためには、乳液やクリームの油分より、化粧水の水分をしっかり補給して」(ヘア&メイクアップアーティスト・笹本恭平さん)
また、血行を良くするためにマッサージをおこない、肌を柔らかくしましょう。さらにマッサージ後は、テカりが出やすい部分をティッシュで軽くオフしておくのがポイントです。
スキンケア後すぐにメイクをすると浮いてしまう原因になります。スキンケア後は5分間ほど放置してからメイクを始めていきましょう。
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日焼け止めや下地は必須
スキンケアが終わったら、次は日焼け止めや下地を肌にON。下地は毛穴を埋めて皮脂対策をしてくれたり、ファンデーションの厚塗りを防止してくれます。日焼け止めと下地が一緒になっているアイテムを使うのもおすすめです。
\How to/
1. 下地を手の甲に出し両頬に塗る
下地を手の甲に1.5cm程度出します。手の甲に出した下地を指にとり、まずは両頬にスキンケアを塗るような感覚でムラなくなじませます。
2. 額は生え際をぼかしこむことが大切
両頬に塗り終わったら次は額。少量の下地を指の腹にとり、額の内側から生え際に向けて薄くなじませましょう。生え際をきちんとぼかし込むことで浮きを防止できます。
3. 最後にヨレをならす
手のひらで首との境目をぼかし、指のはらで目の周りを軽くなでてヨレをならしましょう。顔全体に塗った後、気になる毛穴部分は指でくるくると円を描くようになじませてみて。毛穴の凹凸に下地が密着するので、毛穴カバー&崩れ防止に効果的です。
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ファンデーションを丁寧に塗る
次にファンデーションを丁寧に肌にのせていきます。リキッドとパウダーでは塗り方が異なるので、使用しているアイテムに合わせて塗り方をマスターしましょう。
◆パウダーファンデーションの塗り方
\How to/
1. パフの1/4面にとって半顔ずつ仕上げる
ファンデーションをパフの1/4面にとり、パフを滑らせるようにして片頬と額の半分、あごの半分に塗ります。もう一回同じ量をとり、反対側も同様に。厚く重ねないよう注意。
2. パフに残ったもので細かい部分をカバー
パフに残ったファンデーションで小鼻の周りをカバー。くるくると円を描くようにすると毛穴が目立たなく。目元や口元にはさっとなでるように薄く塗って。
3. 手の温もりでなじませて粉っぽさを払拭
仕上げに手の湿度でなじませるとしっかり溶け込んで、ほんのりツヤも感じる“グローマット”な質感に。まずは指の面全体にパフでパウダーファンデーションを薄く塗ります。
4. 指の面全体で肌に溶け込ませる
両手の指をすり合わせて粉をなじませてから、顔全体を包み込むようにして密着させます。手に塗っておいた粉のおかげでファンデーションがとれることもなく、理想の仕上がりに。
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◆リキッドファンデーションの塗り方
\How to/
1. ファンデーションを顔の4点におく
適量のファンデーションを手の甲にとり、両頬に多めにおきます。残りを額とあごに少量ずつ。薄づきで塗った量がわかりづらいので、最初においてしまうとうまくいきます。
2. 1ヶ所ずつ乳液のようにのばしていく
頬から順に、ファンデーションを広げながらたたき込むようにして塗ります。顔全体が仕上がったら鏡でチェックして、色ムラが気になる部分に手の甲に残ったものを重ねて。
3. 顔の中心部にフェイスパウダーを
フェイスパウダーをパフにとり、仕上げに重ねます。眉と口よりも内側の、顔の中心部にぽんぽんとおくようにして。パフに残ったものでフェイスラインを軽く押さえましょう。
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◆クッションファンデーションの塗り方
\How to/
1. スポンジの2/3くらいの量を取る
クッションファンデが顔にベッタリとついてしまわないように、スポンジの2/3くらいの量を取ります。
2. 顔の内側のみにタッピング
顔の内側のみにポンポンとタッピングをしていきます。外側をきっちりと塗らないことで程よいカジュアル肌に!
3. 細かいパーツはスポンジを折って
細かいパーツはスポンジを折ってポンポンと。小鼻や目周り、口周りなど、くすみや赤みが気になる部分をしっかりとカバーしましょう。
4. フェイスパウダーをオン
ファンデーションをのせていない顔周りにフェイスパウダーをオンしましょう。テカリが気になる場合は、Tゾーンにもフェイスパウダーを! こなれ感が漂うカジュアル肌に仕上がります。
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◆クリームファンデーションの塗り方
\How to/
1. 表面の油分を軽くティッシュオフ
ファンデーションを塗る前に、薄く1枚に割いたティッシュペーパーを肌表面にそっと添わせて余分な油分を吸いとります。このひと手間でファンデーションがよりなじみやすく。
2. 保湿クリームのように1ヶ所ずつ塗る
手の甲に適量のファンデーションをとり、指の腹でとって頬→Tゾーン→細かい部分の順に塗ります。気になる部分には重ねづけを。固形タイプの場合は付属のスポンジを使って。
3. 崩れやすい部分にフェイスパウダーを
クリームファンデーションは密着感が高いので、フェイスパウダーは崩れやすい部分だけでOK。少量をパフにとり、乾燥肌なら眉毛や小鼻の脇、混合肌ならTゾーンにも。
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コンシーラーはファンデーションのタイプで順番が変わる
コンシーラーは肌の気になるムラを目立たなくしてくれる優秀なアイテム。
リキッドファンデーションの場合はファンデーション後に、パウダーファンデーションの場合はファンデーションの前に塗るのが一般的です。
使用するファンデーションによって塗る順番が前後するので、持っているアイテムに合わせて使用順序を変えましょう。
また、色味は明るすぎず暗すぎないもの選ぶのがベター。できるだけ自分のスキントーンになじむカラーを。ファンデーションの色選びと同じ感覚でチョイスしてみてください。
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メイクの仕上げにはフィックスミストを
ベースメイクが完成したら、仕上げにフィックスミストをするだけでキープ力がグンとアップ!
\おすすめ/
▲パルファン・クリスチャン・ディオール ディオールスキン フォーエヴァー メイクアップ フィックス ミスト 100ml ¥6,270
ミクロ状のミストで、美しい仕上がりをキープ。一日中うるおいを保ち、みずみずしい印象を叶えます。べたつかない軽やかな使用感。
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【乾燥肌向け】ベースメイクの正しい手順
肌が乾燥してファンデーションが崩れる、粉吹きが気になるという人向けのベースメイク手順を紹介します。ツヤとハリを出すには、正しく重ねて肌に厚みを出すことが大切!
\How to/
1. スキンケアは保湿を重視
スキンケアは保湿をしっかりと行った状態にしておきましょう。肌表面の油分はメイク崩れの原因になるのでオフしておいて。
2. トーンアップ下地をたっぷり塗る
肌のトーンを上げてくれる下地を、顔全体に塗ります。量はケチらずたっぷり。
3. 手のひらで下地をなじませる
スキンケアクリームを塗るイメージで、手のひら全体を使い下地を丁寧になじませましょう。
4. 高いパーツのみ重ね塗りする
目の下〜頬、おでこ、あご先の4か所は重ね塗りを。
5. 光を仕込む
ハイライターを口を囲むようにして入れてなじませます。ここに光があるだけで顔が間延びしません。
6. コンシーラーで“擬似透明感”を出す
肌色カラーと寒色系カラーを混ぜたコンシーラーを、目の下と小鼻脇、あご先に入れて透明感をアップさせます。
7. ファンデーションをフェイスラインにのせる
ここではリキッドファンデーションを使用。一度手の甲に出しスポンジで少量ずつ調整しながらとり、フェイスラインのみにのせていきましょう。
8. 光を入れて仕上げる
ハイライターをTゾーン・頬骨上、口角下に入れ、骨格に対する光をオン。
9. ハンドプレスでなじませる
パウダーをのせない代わりにハンドプレスをしっかり行い、すべてのベースをなじませます。
完成!
適材を適所にのせ、役割や目的が異なるアイテムを正しく使うことで、肌にツヤの厚みが出てハリ肌に直結!
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【脂性肌向け】崩れにくい肌を作るベースメイク手順
汗をかく季節や、もともと脂性肌タイプの方はベースメイクが崩れやすいのが難点。朝しっかり土台を作ったつもりでも日中にはドロドロ… なんてことも。ここでは、脂性肌さんに試してほしい、崩れにくいベース作りのポイントを解説します。
崩れに強い下地を使う
脂性肌の人は、潤いを与えてくれる下地よりも、皮脂に強いタイプの下地を使用することをおすすめします。
鼻はテカるけれど頬は乾燥する… といったように混合肌でお悩みの人は、Tゾーンなど部分的に皮脂崩れ防止の下地を使用するとよいでしょう。
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ファンデーションはリキッドよりパウダータイプを
一般的に脂性肌の人には、油分が少ないタイプのファンデーションが推奨されています。製品にもよるので一概には言えませんが、テカりや崩れが気になる人にはパウダーファンデーションが使いやすいでしょう。
選ぶならマットな質感に仕上げてくれるパウダーファンデーション、リキッドなら油分が少ないタイプのアイテムをチョイスして!
また、ヨレにくくするためには、スポンジパフを肌に素直にあてて、トントンと軽くパッティングするようにしましょう。
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【色ムラカバー】くすみを払拭するベースメイク手順
肌の色ムラやくすみが気になるときは、クリームファンデを薄く塗って自然に仕上げるのがおすすめ! しっかり美肌に魅せたい日に試してみて。
\How to/
1. 肌を明るく整える下地を乳液のように塗る
ここでは薄く塗ることを意識します。顔全体に塗布して。
2. クリームファンデを塗る
ファンデーションは手の甲に一度出し、指に少量とって頬から順に重ねます。1か所ずつ塗布していくのがポイント。
3. Tゾーンや細部はとにかく薄く
Tゾーンや細部にも塗っていきます。下地とファンデを足して完成させるという感覚で、とにかくごく薄く重ねていって。
4. 気になる部分に重ねる
顔全体を鏡でチェックしたとき、色ムラが気になる部分があれば少量重ねて。濃いシミやクマにはコンシーラーを。
5. フェイスパウダーを塗布する
ここでもフェイスパウダーはとにかく薄く。顔全体に塗って仕上げたら完成です。
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【毛穴落ち】長時間キープするベースメイク方法
気温が高い季節やマスクによる毛穴落ち、ヨレ。お直しで修正するのもよいですが、朝のベースメイク仕込みでメイク持ちは大きく変わります。
\How to/
1. マットな下地を塗る
ファンデーションの前に使う下地は、マットタイプをセレクト。顔全体に薄く塗った後、Tゾーン・毛穴が気になる部分に入念に重ねます。
2. フェイスパウダーで仕上げる
ファンデーションを塗り方手順に従い顔に塗布した後、お粉をメイクの仕上げに必ずオン。このひと手間が崩れを防ぐ大きなカギ。
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【アイテム】ベースメイクに使いたい名品
最後に紹介するのは、最新ベストコスメにおいて、美容のプロが愛用する名品として選ばれたベースメイクアイテムです。下地、ファンデ、パウダー別にピックアップしましたので、ぜひチェックしてみてください。
2024年上半期 Oggiベストコスメ 美容のプロが選んだ【下地】
1位:アディクション スキンプロテクター ソフトグロウ 001 SPF40・PA+++ 30g ¥4,180
バイオレットやブルーのパールがイン。
〈美容プロのレビュー〉
「肌の赤みやムラを鎮静するかの如く抑えられ、涼しげな透明肌に。これがきっかけで寒色系下地の魅力に気づいた!」(美容エディター・杉浦)
「素肌に一枚のヴェールをかけたように自然にトーンアップされ、ファンデが映える絶妙なツヤ感まで仕込める」(Oggi副編集長・山梨)
2位:SHISEIDO エッセンス スキングロウ プライマー SPF25・PA++ 30g ¥5,280
ナイアシンアミドなどが配合され、ふっくら弾むようなハリ感にも期待。
〈美容プロのレビュー〉
「美容液みたいに軽いテクスチャーが肌にすっとなじんで、モチッ、ツヤッ、パーンとした理想の土台へ」(ヘア&メイクアップアーティスト・笹本)
年々ハイスぺ化の「下地」は激戦! プロが注目したアイテムは?【Oggiベスコス2024上半期】
2024年上半期 Oggiベストコスメ 美容のプロが選んだ【ファンデーション】
1位:カネボウ化粧品 ルナソル クラリティフロウリクイド SPF30・PA++ 30ml 全6色 ¥6,930
一年中使いやすい、軽やかなフィット感。
〈美容プロのレビュー〉
「ツヤ感とするんと感が絶妙なバランスで成り立ち、毛穴が目立ちにくい立体肌に。実は難しい〝自然でキレイ〟な仕上がりを攻略!」(ヘア&メイクアップアーティスト・林)
「超薄膜なのに、肌が格段に美しく。保湿力も上々で、時間が経ってもシワ目立ちの心配なし」(美容エディター・松村)
2位:資生堂 インウイ リキッドファンデーション SPF50+・PA++++ 30ml 全5色 ¥8,800
血色感とみずみずしさを湛えたヘルシーな仕上がり。
〈美容プロのレビュー〉
「カバー力、ツヤ感、保湿力、つけ心地…すべてのバランスが神がかっていて、大人にとっての〝ちょうどいい〟を目指せます」(Oggiモデル・若月)
3位:パルファム ジバンシイ プリズム・リーブル・スキンケアリング・グロウ・クッション SPF45・PA+++ 12g 全6色 ¥9,240
89%スキンケア成分からなる処方で、肌のバリア機能までもサポート。グロウな仕上がり。
〈美容プロのレビュー〉
「塗っていたほうが肌にいいとさえ思えるファンデ。香りもエレガントでアガります」(美容エディター・杉浦)
「ファンデーション」は清潔感のあるツヤファンデが大豊作!【Oggiベスコス2024上半期】
2024年上半期 Oggiベストコスメ 美容のプロが選んだ【フェイスパウダー】
1位:コスメデコルテ ルース パウダー 00 ¥6,050(パフ付き)
ファンデを邪魔しないノーカラー。シルクタッチで肌に溶け込み、品のある肌へ。
〈美容プロのレビュー〉
「軽いのにしっとり肌を包み、長時間フレッシュ感をキープ、毛穴カバー力も抜群。清潔感をまとった肌に」(ヘア&メイクアップアーティスト・笹本)
「細かい粗が整って、塗る前とは〝きちんと感〟の差が歴然。しかも粉感ゼロ」(Oggiベストコスメ2024上半期担当エディター・野澤)
2位:クレ・ド・ポーボーテ プードルコンパクト エサンシエルn ¥12,100(ケース・パフ付き)
メイク&スキンケア効果が融合し、大人の肌悩みをカバー。
〈美容プロのレビュー〉
「テカリ、乾燥、くすみなどに対応して美しくリセット。バッグの中でかさばらない、スマートなコンパクトも◎」(美容エディター・松村)
美容マニアも納得の「フェイスパウダー」は〝粉感レス&高保湿〟が鍵♡【Oggiベスコス2024上半期】
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最後に
メイクの基礎であるベースメイク手順と、崩れにくい土台作りのポイントを紹介しました。綺麗な素肌作りにはファンデーションが欠かせませんが、朝のスキンケアやファンデ後のパウダー仕上げなど、それぞれのステップが重要であることがわかりましたね。美しい肌を演出するために、今一度ベースメイク作りを見直してみましょう!
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