働く私たちに、夏メイクの“新メソッド”を教えてくれたのは笹本恭平さん
ヘア&メイクアップアーティスト・笹本恭平さん
『Oggi』をはじめとしたファッション誌に加え、『美的』などの美容誌や広告など、幅広いジャンルで活躍。著書『コンサバメイク革命』(講談社)も好評発売中。
夏のベースメイクは、アイテムを軽量化
重ねるアイテムは少ないほどくずれにくく美しい
“ベースメイクは思ってる以上に薄くていい”、それを肝に銘じてください。
「UVケアもしなきゃ」「クマやくすみも隠したいし」と、いろいろ塗りたくなる気持ちはもちろんわかります。が! 使うアイテムやその量が多いほど、肌が野暮ったくなるし、くずれやすくなる。
夏のベースは、“限界まで薄くしながら、いかにキレイに見せるか”がすべて。
特に年々コスメが進化している今は、下地、ファンデ、パウダーと少数精鋭の3つがあれば十分だと僕は思っています。
素肌を感じさせる軽やかな肌は、自分も心地よく、相手にも涼しげな印象を与えます。
そして万が一くずれたときも、そのくずれ方が汚くない(実はこれも清潔感=涼感に通じる大事なこと)。
アイテムを少なくする分、“ひと手間”は惜しまずに
ただしアイテムや量を少なくする分、“なじませる”、“密着させる”といったひと手間は、いつも以上にしっかりと丁寧に。
ファンデは必ずスポンジでタッピングし、パウダーもブラシを使って細かいところまで。こうすることではじめて、本当の意味での美しい薄膜ベースが完成します。
ベースメイク前のスキンケアも大切。水分が足りないとくずれやすさにつながるので、自分の肌に合ったものをしっかりケチらず使いましょう!
軽量化ベースメイクのPOINT
ファンデーションのタッピング
▲ロージーローザ|ジェリータッチスポンジ ハウス型6P ¥528
ファンデの量の目安は1プッシュ。肌にのばしたら、水を含ませて絞ったスポンジで丁寧にタッピング。特にくずれやすい顔の中心をメインに。これでカバー力も密着力も格段にアップ!
パウダーはブラシを使って
左:白鳳堂化粧筆|S102Bkフィニッシング 丸平 ¥17,050
右:白鳳堂化粧筆|B116 ハイライト 丸平 ¥7,150
マストで入れるべきは、Tゾーンと目周り。ハイライト用の筆を使って、まつげ際や小鼻の脇の細部まで丁寧に。さらにテカりやすい人は大きめの筆を使ってサラッと全顔にも。
メイク前のスキンケア
くずれないベースメイクのためには、乳液やクリームの油分より、化粧水の水分をしっかり補給して。
左:カネボウ化粧品|リサージ スキンメインテナイザー DX1 ¥11,000(8月20日発売)
右:イヴ・サンローラン・ボーテ|ピュアショット エッセンス ローション 150ml ¥9,240
夏のベースメイクは、究極この3つさえあればいい!
【プライマー】UVケアとトーンアップを同時にかなえるピンクを指名
エレガンス|グロウリフティング ベース UV PK110 SPF40・PA++++
▲30ml ¥5,500
上品なピンクベージュ。程よい補整力で確実に美肌!
「これもみずみずしい質感! 微パール入りで塗った感がないのに、明らかに肌色が整います」(笹本さん)
コージー本舗 リリミュウ|トーンアップカラープライマー パールピンク SPF29・PA+++
▲30g ¥1,760
みずみずしい質感が癖に! トーンアップ効果も◎
「ファンデに響かない圧倒的な軽さが魅力。塗った後の肌は、つやんと明るく」(笹本さん)
【リキッドファンデ】カバー力高めのものならコンシーラー要らず!
SUQQU|ザ リクイド ファンデーション
▲30ml 全23色 ¥11,000
今シーズン最愛の1本。美肌効果がとにかくすごい。
「いい意味でとんでもないカバー力なのに、それを感じさせないすごさ。のび、ツヤ、薄膜感が別次元です」(笹本さん)
パルファン・クリスチャン・ディオール|ディオールスキン フォーエヴァー フルイド グロウ SPF20・PA+++
▲30ml 全11色 ¥6,820
少量で美しく仕上がり一日中くずれない!
「トレンドの“ハイカバー×薄膜”を代表する私的名品ファンデ」(笹本さん)
【フェイスパウダー】超微粒子が絶対条件!
パルファム ジバンシイ|プリズム・リーブル・プレストパウダー 3
▲¥7,480
薄づきのプレストタイプはお直しにも活躍!
「ほのかなピンクは、肌を明るく&やわらかく見せる効果が。固形タイプはつきすぎないので使いやすい!」(笹本さん)
NARS|ライトリフレクティングセッティングパウダー ルース N 02383
▲¥5,500
つけたことを感じさせない最先端技術がかなえる“消える”パウダー。
「塗った本人もどこに塗ったかわからなくなるレベル。無色透明でファンデのツヤを消さないところも優秀」(笹本さん)
●この特集で使用した商品の価格はすべて、税込価格です。
2022年Oggi8月号「働く私たちの夏メイクが変わる」より
撮影/三瓶康友(人物)、河野 望(静物) ヘア&メイク/笹本恭平(ilumini.) モデル/若月佑美(Oggi専属) 構成/杉浦由佳子
再構成/Oggi.jp編集部