【目次】
・アンチエイジングの意味とは
・医師がすすめる効果的なアンチエイジングとは
・具体的にアンチエイジングは何をすればいい？
アンチエイジングの意味とは
老化を遅らせること
アンチエイジングとは一般的に「老化のスピードを遅らせる」ことを言います。
アンチ＝反対
エイジング＝加齢
という意味で、日本語では「抗老化」や「抗加齢」などと言うようです。
これは老化を止めるという意味ではなく、加齢に伴うさまざまな症状を予防したり改善したりすることを意味し、美容だけでなく健康面で使われることもあると言われています。
医師がすすめる効果的なアンチエイジングとは
日常で5つのことに気をつける
国立がん研究センター研究所・がん幹細胞研究分野分野長の増富健吉先生によれば、アンチエイジングなどそもそも不可能なのだそう。
しかし、歳を重ねても若々しくいるための医学的に合理的な方法はあるのだとか。それが以下の5つ。
1. 高タンパク低カロリーの食事を心掛ける
2. 運動をする
3. 睡眠をとる
4. お化粧を含め、肌に直接塗るものはそれなりの効果は期待できる
5. 日々のオシャレに留意する
タンパク質は筋肉の源になる栄養源。さらに運動をすることで筋力の維持ができれば、若々しくいられるのだそう。また、睡眠を取ることで成長ホルモンが分泌されるそうですが、この成長ホルモンはそもそも「若者のホルモン」なのだとか。
体にいいものを食べ、運動し、寝ることが基本のようです。その上でアンチエイジングに効果的なスキンケアを行ったり、おしゃれなどで若々しい見た目を維持できるよう努力するのが良さそうですね。
【医師監修】アンチエイジングが癌を呼ぶ？ 歳を重ねても若々しくいる方法は？
具体的にアンチエイジングは何をすればいい？
糖化に気をつけた食事をする
タンパク質がいいと言われると、食事をする際お肉をたくさん食べようと思うかもしれませんが、医学博士の山岸 昌一先生によると、「糖化」には気をつけた方がいいと言います。
糖化とは「体を構成するタンパク質と糖が結びつく現象」。この糖化現象が進むと、元に戻れないほど劣化してしまうのだとか。
この機能の落ちたタンパク質のことをAGE（エージーイー）と言うそうですが、これが体内にたまる仕組みは2通り。
・体内でつくられる「内因性AGE」
麺類、甘いものをとったときの血糖値の上昇は、糖化を促進させてしまうそう。この状態が長く続くとAGEがどんどんたまっていくのだとか。
・食べ物から体内に入る「外因性AGE」
食事に含まれるAGEを過剰にとることで体内にたまっていくそう。AGEは焼いたり揚げたり、高温で調理した料理に多く含まれるのだとか。
AGEの増加を防ぐには、「低温で、かつ短い調理時間で仕上げた料理を選ぶ」のがベストだそう。
「しかし、唐揚げや焼き肉は私も美味しく食べていますし、食べてはいけないということはないのです。AGEの1日の摂取値の目安は15,000exAGEとされています。1週間で105,000exAGEを超えないように調整して好きな食事を楽しんでください。
たとえば、唐揚げや焼き肉を食べた次の日はAGEの低い料理を選べば、平均してAGEの蓄積を抑えることができ、老化のスピードを抑える可能性があります」（山岸先生）
やらなきゃ損♡ 老化を防ぎたいなら、お肉を冷蔵庫の〝あれ〟に漬けるべき！
運動を習慣にする
運動、とくに筋トレがアンチエイジングには有効だと言われますが、体を動かすことが苦手な人でも手軽にできる運動なら、「ヨガ」がおすすめです。
ヨガは新鮮な酸素を体内に取り込むことで、細胞のアンチエイジングに役立つと言われています。
体全体の筋肉を無理なく動かすことができ、しなやかなボディバランスに整えるダイエット効果、さらには自律神経やホルモンバランスの安定化にも効果が期待できるのだそう。
激しい運動でなくても、まずはこういった無理のない運動から取り入れてみてはいかがでしょうか。
新陳代謝を高めて妊娠しやすいカラダづくり！ 方法は？【医師監修】
質の良い睡眠をとる努力をする
医学博士・医師の梶本修身先生によると、疲れをとってスッキリ目覚めるためには5つのルールがあると言います。
1. 夏は夜通しエアコンをつけて寝る
「暑さで汗をかくことは自律神経を消耗させ、質のよい睡眠を妨げる大敵。部屋は『涼しい』と感じる温度を朝までキープし、肩から下は薄めの羽毛布団などをかけて寝るのがベスト。同時に、扇風機を天井に向けて回すとさらに◎」（梶本先生）
2. 太陽の光で目覚める
「自律神経が目覚めるだけでなく、セロトニンというホルモンが分泌されることで、14～16時間後に眠気を促すメラトニンが分泌され、睡眠のサイクルが整う。目覚まし代わりにカーテンを開けてくれる便利アイテムも！」（梶本先生）
3. ベッドにスマホは持ち込まない
「至近距離で強い光を浴びるだけでなく、能動的かつエンドレスに興味のあるサイトに移動できるため、脳が睡眠モードになりにくい。また、人間は場所と行動をセットで記憶するので、眠るとき以外はベッドに横になるべからず」（梶本先生）
4. 鶏のむね肉を1日100g食べる
「抗酸化作用のあるイミダペプチドという成分は、自律神経の疲労を軽減し回復を促す。イミダペプチドを効率的に摂取できる食品は、鶏むね肉。毎日、食べ続けることが大切だが、難しければサプリとの併用もおすすめ」（梶本先生）
5. パートナーとは別々のベッドで寝る
「夫や彼とひとつのベッドで眠るのは、相手の体温が、自分の体温を放出する妨げになったり、接触することで目が覚めたり、お互いの睡眠の質を下げるもと。心地よく感じる室温も異なることが多いので、本当は別室に寝るのがオススメ」（梶本先生）
スキンケアはアンチエイジングに効果的な化粧品を
エイジングに効果的なスキンケア化粧品はどんなものが良いのでしょうか？ 美容のプロに教えてもらいました！
Q1. この先どんな衰えが出てくるのかわかりません。今できること、やっておくといいことを教えてください。（29歳・監査法人）
A1. あらゆるエイジングに先手必勝。抗酸化集中の1本を今すぐ投入して！（美容エディター・もりたじゅんこさん）
シャネル ブルー セラム 30ml
「今スキンケアに見られるのが、シミやシワがハッキリと現れる前に、エイジングの原因を探って働きかけ、根本的なアンチエイジングを目ざすという大きな流れ。肌の土台づくりである血流から考え直すとか、生命活動の源である細胞のエネルギー生成を高めるとか、真っ当で正しいお手入れが戻ってきています。
特に注目したいのは、それらすべての基本になる抗酸化。シャネルの美容液『ブルー セラム』には、世界中から集められた抗酸化成分がバラエティ豊かに配合されています。肌の抗酸化力を上げるのはアンチエイジングの基本、今から投入しておけば間違いないです。いつものお手入れに1本プラスするだけという手軽さも今っぽい。
あたりまえだけれどエイジングは先手必勝、早め早めに手を打った人だけが先送りにできるのです。29歳からでも決して早くはありませんよ！」（もりたさん）
Q2. 30歳を過ぎて、今のままのお手入れでいいのかな？ と漠然とした不安を感じています。とはいえ、忙しく疲れているので手の込んだお手入れはできないです。何か1本投入するだけでよいアイテムを教えてほしいです。（32歳・医師）
A2. アンチエイジングも日々の肌の底上げも。ブースターは万能です！（もりたさん）
（写真：中）ピー・エス・インターナショナル トリロジー ロザピン セーラム 30ml
（写真：右）ボビイ ブラウン スキン グリーン コンセントレート 14ml
「いつものスキンケアをパワーアップするブースター。特に、自然の恵みを凝縮したものが注目の的です。手持ちのアイテムやいつものプロセスに加えるだけで、小さな炎症を抑えたり、細胞のエネルギー効率を上げたり、エイジングにもお疲れ肌にもマルチ。今から入れておくと5年後が違うと思いますよ」（もりたさん）
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老けの大敵「紫外線」も徹底カットして
どんなにいい化粧品を使ったって、紫外線対策が疎かではダメ！ 美容のプロ、人気ヘア＆メイクアップアーティスト・小田切ヒロさんと、美容エディター・大塚真里さんも紫外線対策は徹底して行うべきだと言います。
「私は19歳で美容に目覚めたときに、紫外線がいかに恐ろしいかを知ったんです。そこから秋冬も、家に一日こもる日も… 毎日欠かさず日焼け止めだけは塗っています。シミ、シワ、たるみ… と、あらゆる老化の引き金になるので、まずは紫外線を徹底してカットすべき！」（大塚さん）
「これは僕も同意。UVケアなくして美肌ナシ、だからね。」（小田切さん）
では日焼け止めは、SPFが高いものを選んだ方がいいのでしょうか？
「ある程度高いに越したことはないと思うけれど、いちばん大事なのは自分が気持ちよく使えるものを選ぶこと。テクスチャーを愛せないと使い続けるのは無理だから、自分との相性じゃないですかね。」（大塚さん）
「ファンデーションとの相性も考えると尚よし！ 日焼け止めってトーンアップとか肌色補整など、何かしらの補整効果があるんです。けど、肌色は日によって変わるし、不自然にトーンのアップダウンがあるとおばさんっぽく見えちゃうことも。だから、そんな失敗が少ない透明タイプとか、とにかく肌色補整しないものを、僕はオススメします！」（小田切さん）
日焼け止めは顔だけでなく、フェイスラインや首までしっかり塗り、残ったものは手の甲にも塗るのがおすすめだそうです。
コスメデコルテ サンシェルター マルチ プロテクション SPF50+・PA++++ 35g
※現在は新パッケージに変更しています
アラサーから始める【アンチエイジングケア】コツ＆アイテム｜小田切ヒロさん・大塚真里さんに聞きました！
