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2026.06.02

季節を表す四字熟語「九夏三伏」は知ってる? 由来や使い方、その時期の過ごし方も深掘り!

九夏三伏は、季節を表す言葉として俳句や手紙などで用いられる言葉です。教養のある大人として周囲から一目置かれるように、この機会に理解を深めてみましょう。今回は、九夏三伏の意味や由来・語源、使い方・例文、またこの時期の俳句や手紙、おすすめの過ごし方などを解説します。

「九夏三伏」とはいつ?四字熟語の基礎知識をまとめて解説

「九夏三伏」とは、夏のなかでももっとも暑いころを表す四字熟語です。関連する「三伏(さんぷく)の候」という表現は、歳時記にも載っています。

それでは、はじめに九夏三伏の読み方や意味、語源・由来、使い方・例文などの基礎知識を整理していきましょう。

九夏三伏の読み方

九夏三伏の読み方は、「きゅうかさんぷく」です。ただし「きゅうかさんぶく」と濁点を付けて読む場合もあります。一般的には「ぶ」ではなく「ぷ」と読む場合が多いため、「きゅうかさんぷく」という読み方で覚えておくとよいでしょう。

九夏三伏の意味

九夏三伏とは「一年のうちで、もっとも暑い季節のこと」です。夏の極暑の候を指して、挨拶でも用いられます。

「九夏」と「三伏」という表現は、どちらも夏の時期を表すものです。それらを組み合わせて、時期を強調しているといえるでしょう。

きゅうか‐さんぶくキウカ‥【九夏三伏】
〘 名詞 〙 ( 「きゅうかさんぷく」とも。「九夏」は夏の九〇日間、「三伏」は、夏至の後の第三庚(かのえ)の日を初伏、以後一〇日めごとに、中伏、末伏という三つの伏日 ) 一年のうちで、もっとも暑い時節をいう。

出典:小学館 精選版 日本国語大辞典

九夏の意味

九夏三伏の九夏とは「九旬の夏」という意味で「夏の90日間」を表します。

九夏は、この表現を用いる分野などによって指す時期が異なるため、注意しましょう。暦のうえでは、立夏から立秋の前日までを指します。また、気候学における九夏は6〜8月のことで、気象庁ではこの時期を指す言葉として用いられています。

ひまわり
(c)AdobeStock

三伏の意味

三伏とは「夏至以降の三つの庚(かのえ)の日の総称」、または「酷暑の候を指す時候の挨拶」です。夏至のあとの第三庚の日を初伏(しょふく)、第四の庚の日を中伏(ちゅうふく)、立秋後はじめての庚の日を末伏(まっぷく)といい、これら三つの庚(かのえ)の日をまとめて三伏と総称します。

三伏も、地域や流派によって数え方が異なるため注意しましょう。また、その年によっても、「三つの庚(かのえ)の日にあたるのが何日なのか」は異なります。

三伏は、日本の暦において凶日とされる時期を表す言葉でもあります。

なお、三伏を「みつぶせ」と読む場合には、「指を三本伏せた幅」「みつがけ」を指す表現です。また、同様に読んで「三重に折り曲げて押し伏せること」を指す場合もあります。

さん‐ぷく【三伏】
夏の最も暑い時期。夏至後の第3の庚の日を初伏、第4の庚の日を中伏、立秋後の最初の庚の日を末伏といい、この三つをあわせていう。《季 夏》「―の月の穢えに鳴く荒鵜かな/蛇笏」

出典:小学館 デジタル大辞泉

九夏三伏の語源・由来

九夏三伏は、陰陽五行説に由来する言葉です。陰陽五行説では、春は「木」、夏は「火」、土用は「土」、秋は「金」、冬は「水」というように、季節を「木・火・土・金・水」で表します。

三伏の由来となった庚の日は、夏の時期のなかでも「火」の気がもっとも強まる時期です。陰陽五行説では「火剋金」といわれ、火は金属を溶かす力を持つと考えられています。そのため、夏の強い「火」の気が、秋を象徴する「金」の気を抑え込むとされました。

夏は秋の金気が火気に抑えられて伏せられるため、夏至から立秋にかけては凶とされています。なかでも、三伏の時期はとくに酷暑期で火気がさらに強まるとして、大凶と考えられていたとか。

そのため、三伏の時期には、種まきなどの新しいことや縁談、旅行をするのは避けたほうがよいといわれています。

三伏の初出例は、1518年ごろの『翰林葫蘆集』です。『翰林葫蘆集』では、「紅塵三伏汗如レ湯、不レ及三鷺鸞栖二柳塘一」と用いられています。

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九夏三伏の使い方・例文

九夏三伏や三伏の使い方を簡単な例文で確認していきましょう。

・九夏三伏の時期には、ついついかき氷のような冷たいものばかりを食べてしまう
・三伏の候、いかがお過ごしでしょうか

「三伏の候」などと表現すると、手紙における季節の挨拶文としても用いられます。手紙などでの使われ方の詳細は後述します。

九夏三伏に関連する事柄をチェック!

あわせて、九夏三伏に関連する事柄も確認しておきましょう。

「三伏の候」のような表現にも見られるように「九夏三伏」よりも「三伏」だけで用いられるケースのほうが多い傾向も。そこで、俳句や手紙における三伏の使い方や、九夏三伏の時期におけるおすすめの過ごし方を紹介します。

ジャンプしている人の伊ビリヤニ流えっと
(c)AdobeStock

俳句や手紙における三伏

三伏は、歳時記にも載っているように、俳句の季語としても活用されている言葉です。しかし、近年ではあまり使用されなくなってきているよう。

手紙を送る際の季節の挨拶文として「三伏の候」などが用いられます。三伏は酷暑のころを指すため、挨拶文として用いる場合には暑中見舞いの手紙の冒頭に書くのもよいでしょう。

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九夏三伏の時期の過ごし方

先述したとおり、九夏三伏の時期は夏のなかでもとくに暑さが激しいころを指します。この時期は、氷の入った飲み物やかき氷、そうめんなど、ついつい冷たいものばかりを摂取したり、冷房で身体を冷やしたりしがちです。とはいえ、身体を冷やしすぎると、体調を崩しやすくなるでしょう。

韓国では、夏場の強壮食品とされている「サムゲタン」や「ユッケジャン」などを、暑さが激しい三伏の日に食べる人も少なくないようです。サムゲタンは、鶏肉・野菜・香辛料をバランスよく摂取でき、胃にやさしく、あたたかい食べ物。このように、九夏三伏の時期は、あたたかくて身体にやさしいものも意識的に取り入れるのもおすすめです。

九夏三伏を理解しよう!

季節を表す言葉である九夏三伏は、俳句の季語や手紙の季節の挨拶文などとして用いられています。一年のなかでもっとも暑いころを指す言葉で、日本の暦の吉凶を表す言葉のなかでも大凶の時期だと考えられていました。

その吉凶の考え方によると、種まきなどの新しいことや縁談、旅行をおこなう時期は、三伏のころではない日にしたほうがいいとされています。

現在では冷房設備が普及するなど、吉凶の考え方を定めた当時とは生活環境が大きく変化しているでしょう。しかし、今でも夏は身体がばてやすく、注意が必要な時期だといえます。

この記事を参考に、九夏三伏や関連表現への理解を深め、季節の表現として活用してみましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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