不成就日の意味とは?

「不成就日」は「ふじょうじゅにち」または「ふじょうじゅび」と読みます。この日は何事もうまくいかない、何をしても良い結果にならず、願い事が叶わない縁起の悪い日(凶日)といわれています。
不成就日は、陰陽道(おんようどう)で、この日から始めた物事はすべて成就しないと言われる悪い日で、歴注の一つの「選日」(せんじつ)に分類されています。
選日は干支(十干十二支)の組み合わせによって吉凶を占い、全部で次の8種類あります。
◆八専(はっせん)
陰暦で、壬子(みずのえね)の日から癸亥(みずのとい)の日までの12日間のうち、丑・辰・午・戌の4日を間日と呼んで除いた残りの8日。雨の降る日が多いとされ、法事や結婚式などは良くないと言われる。
◆十方暮(じっぽうぐれ)
甲申(きのえさる)の日から癸巳(みずのとみ)の日までの十日間のこと。十方の気が塞がって、万事が凶になるという日。
◆不成就日(ふじょうじゅにち)
この日から始めた物事がうまくいかないとされる縁起の悪い日。
◆天一天上(てんいちてんじょう)
癸巳(みずのとみ)の日から戊申(つちのえさる)の日までの十六日間。旅行や外出はいいが、土に関係することや結婚などは避けた方がいい日。
◆三隣亡(さんりんぼう)
正月・四月・七月・十月は亥の日、二月・五月・八月・十一月は寅の日、三月・六月・九月・一二月は午の日のこと。この日に建築をすると火災を起こし、近隣の3軒をも滅ぼすともいわれる忌日。
◆三伏(さんぷく)
夏至後の第3の庚(かのえ)の日を初伏、第4の庚の日を中伏、立秋後の最初の庚の日を末伏といい、この三つをあわせた日。最も暑さが厳しい時期のこと。種まきは避けた方がよいとされる。
◆一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
わずかな元手で巨額の利益を得ることのたとえで、物事が大きく成長する日。
◆犯土(つち、ぼんど)
土を犯してはならない日、つまり土木工事や伐採、種まきなどは慎んだ方がよいといわれる日。
不成就日の由来については明らかになっていませんが、民間の暦が一般的になって今に伝えられてきたと考えられているようです。
参考:小学館 精選版 日本国語大辞典、デジタル大辞泉
不成就日の良い過ごし方

不成就日は何事も成就しないとされる日ですから、引越しや結婚式など、大きな転機になるようなことを始めるのは避けたくなりますよね。
しかし、気にしすぎて無理に予定を変更して、当初の計画そのものに狂いが生じてしまうようなら本末転倒です。
もちろん、新しいことや普段やらないようなことはできるだけ控える方がよいかもしれませんが、中には不成就日を全く考慮しないという人も。神経質になりすぎず、ゆったりとした気持ちで過ごしてみてはいかがでしょう。
◆気にしないでゆっくり休む
基本は静かに普段通り過ごすのがおすすめです。不成就日は8日ごとにくり返し訪れますから、この日は何もせずに休息する日と決めてしまうのもよいかもしれません。
◆これから始めることの準備をする
何かを決めたり始めたりすることは避けた方がよいとされているため、反対に今後の計画を立て、それらに向けて準備をする時間だと捉えるのもよいかもしれません。
◆自分の考えや行動などを省みる
忙しい日常の中で、自分がどんな言動をしてきたか、ちょっと振り返って自己チェックする。気付かなかったことや反省点が見えてくる機会になるかもしれません。
不成就日と一粒万倍日が重なるとどうなる?

◆一粒万倍日とは?
「不成就日」と同じ選日の一つで、「一粒万倍日」は一粒の種をまいておけば、やがて万倍にも実るという意味の吉日です。いいことが万倍になる、何かを始めるにはとてもいい日ですね。入籍、引越し、開業や会社の設立などに吉とされます。
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◆不成就日と一粒万倍日が重なるのはなぜ?
一粒万倍日は、二十四節気を基準に決まります。二十四節気は、立春や立夏、立秋、立冬などで、太陽の高度を基準に季節を区切るという意味の「節切り」というルールで決められています。
一方、不成就日は「月切り」というルールで決められています。こちらは二十四節気とは関係なく月を基準にしているものです。
つまり不成就日は月、一粒万倍日は太陽を基準に決められており、不成就日は8日ごと、一粒万倍日は月に4~6回ほどありますから、重なる日もあるのです。
◆不成就日と一粒万倍日が重なったら?
吉日と凶日は、先に述べたようにその由来とされる決め方が異なるため重なる場合があります。
一粒万倍日が天赦日などほかの吉日と重なっている場合は、縁起の良さが重なり、吉がさらに増えるとおめでたい行事をする日取りとしても人気です。
しかし、せっかく一粒万倍日などの吉日なのに、不成就日と重なっていたら、願い事が叶わない縁起の悪さが万倍になってしまうのでは? と心配になりますね。
吉と凶が半々だから、一粒万倍日の良いところを不成就日によって打ち消されてしまうのではと負のイメージが強くなりがちですが、プラスマイナスゼロと考えることもできます。
吉凶はその人の日頃の行動や考え方で変わるものです。凶日だから必ずしも悪いことばかり起きるわけではありません。それでも気になる場合は、その日にあえて大切な行事をするのは避けたほうが無難かもしれません。
2026年不成就日をチェック
では、2026年の不成就日をチェックしてみましょう。
◆2026年の不成就日
1月
1日(木)、9日(金)、17日(土)、24日(土)
2月
1日(日)、9日(月)、19日(木)、27日(金)
3月
7日(土)、15日(日)、20日(金)、28日(土)
4月
5日(日)、13日(月)、17日(金)、25日(土)
5月
3日(日)、11日(月)、20日(水)、28日(木)
6月
5日(金)、13日(土)、19日(金)、27日(土)
7月
5日(日)、13日(月)、19日(日)、27日(月)
8月
4日(火)、12日(水)、15日(土)、23日(日)、31日(月)
9月
8日(火)、12日(土)、20日(日)、28日(月)
10月
6日(火)、11日(日)、19日(月)、27日(火)
11月
4日(水)、12日(木)、20日(金)、28日(土)
12月
6日(日)、13(日)、21日(月)、29日(火)
不成就日にしてはいけないこととはある?

不成就日はこれまで述べてきたように、何事も成就しない日とされ、好ましくない結果を招くといわれる日です。総合的に何かを決める日、物事を起こすなどは控えた方がよいとされています。
特に以下のようなことは、なるべく避けた方がいいと言われています。
◆慶事(結婚式・入籍・婚約)
赤ちゃんの命名なども良き日を選んだ方がいいでしょう。
◆開店・契約、習い事
新規開店や引越し、契約ごとなどこの日からスタートさせるのは避けた方がよいでしょう。またお財布を購入したり、使い始めたりするのも、縁起のよい日に合わせるのがいいかもしれません。
◆建築関係など
建物のリフォームや新築工事なども、できれば別の日に(婚礼関係や建築業では今でも不成就日を避ける傾向があるようです)。
また不成就日に、急に思いついたことを始めることも控えた方がよいとされています。
最後に
不成就日は縁起が良くないと聞くと、必要以上に怖がってしまうかもしれません。しかし気にしすぎて振り回されるのは考えもの。
こうした日は、言い伝えや占いと同じようなもの、というぐらいの感覚でうまく生活に取り入れて参考にするぐらいがよいでしょう。
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