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一粒万倍日ってどんな日?
みなさんは「一粒万倍日」ってご存じですか?
今回は、一粒万倍日の読む方は? 一粒万倍日ってどんな日? 2025年の一粒万倍日は? など解説します。早速チェックしましょう!
「一粒万倍日」の読み方・意味

「一粒万倍日」は“いちりゅうまんばいび”と読みます。
一粒万倍とは「わずかなものが非常に大きく成長することのたとえ。また、少しでも粗末にできないという気持ちをも表す」言葉。
この一粒は籾(もみ)のこと。正確には種籾のことをさしていると考えられ、この種籾一粒から一本の苗ができ、この苗から多いと一千粒のお米がとれるといわれています。万倍とまではいかないのですが、1つの種籾からたくさんのお米が取れることに基づいている言葉なのです。
一粒万倍日は、わずかなものが非常に大きく成長する日、何かを始めるのに最適な日とされ、この日に始めたことはやがて大きな成果につながるだそう。特に入籍や結婚式などを行う日としても最適で、幸せの種が大きく膨らみ、末永く続いていくと考えられています。
そのほか、お金を出すこともやがてお金が増えることにつながると考えられていることから吉とされており、新しいお財布をおろす日としても最適。宝くじ売り場も盛り上がります。
一方で、借金など人から借りる事柄や喧嘩などトラブルにつながる恐れのあるマイナスな事柄は苦労が万倍になってしまうことからNGといわれています。
一粒万倍日の決め方は?

一粒万倍日は、立春、立秋、夏至や冬至など、太陽年を太陽の黄経によって24等分し、その分点に節気と中気を交互に配列して、それぞれに季節の名称を与えた二十四節気と、1日毎にわりふられている干支によって決定されています。干支は一年だけでなく、月や日、時刻、方角などにもわりふられています。
具体的には、立春から啓蟄(けいちつ)の前日までは丑と午の日が、啓蟄から清明の前日までは寅と酉の日が、と二十四節気の節目と節目の間の約1ヶ月毎に12ある干支のうちの2つの日が一粒万倍日に該当しています。
そのため、だいたい6日に1回、月に約5日、年間で約60日が一粒万倍日にあたるといえます。
・立春〜啓蟄前日(2/3〜3/4頃)の間の丑と午の日
・啓蟄〜清明前日(3/5〜4/3頃)の間の寅と酉の日
・清明〜立夏前日(4/4〜5/4頃)の間の子と卯の日
・立夏〜芒種前日(5/5〜6/4頃)の間の卯と辰の日
・芒種〜小暑前日(6/5〜7/6頃)の間の巳と午の日
・小暑〜立秋前日(7/7〜8/6頃)の間の午と酉の日
・立秋〜白露前日(8/7〜9/6頃)の間の子と未の日
・白露〜寒露前日(9/7〜10/7頃)の間の卯と申の日
・寒露〜立冬前日(10/8〜11/6頃)の間の午と酉の日
・立冬〜大雪前日(11/7〜12/6頃)の間の酉と戌の日
・大雪〜小寒前日(12/7〜1/4頃)の間の子と亥の日
・小寒〜立春前日(1/5〜2/3頃)の間の子と卯の日
一粒万倍日にやるべきこととは?
先述の通り、一粒万倍日は財布の新調や結婚、開業など新しいことをスタートさせる日に適しているとされる吉日。日常の出来事から人生にかかわる大事な選択まで、ゲン担ぎや背中を押してほしい日にはぴったりといえるでしょう。具体的には、以下のことをするとよいとされています。
・新しい財布を買う
・バッグを新調する
・車や家など大きな買い物をする
・新しい趣味をはじめる
・投資やビジネスをはじめる
・銀行口座を開設
・断捨離や掃除
・結婚・婚約
・パートナーに想いを伝える
など
一粒万倍日にしてはいけないこととは?
一粒万倍日は、「わずかなものが非常に大きく成長することのたとえ」なので、ネガティブなことが膨らまないように気をつけて過ごしたいところ。争いや揉め事は長引かないように、できるだけ回避するとよいでしょう。具体的な事柄をまとめました。
・借金やローンをしない
・人の悪口を言わない
・揉め事をしない
・無駄な買い物をしない
・爆買いしない
・人から物を借りない
・嘘をつかない
など
一粒万倍日はポジティブに過ごしたいですね!
2025年の一粒万倍日は?

2025年の一粒万倍日は以下の日程です!
・1月…7日(火)、10日(金)、19日(日)、22日(水)、31日(金)
・2月…6日(木)、13日(木)、18日(火)、25日(火)
・3月…2日(日)、5日(水)、10日(月)、17日(月)、22日(土)、29日(土)
・4月…3日(木)、4日(金)、13日(日)、16日(水)、25日(金)、28日(月)
・5月…10日(土)、11日(日)、22日(木)、23日(金)
・6月…3日(火)、4日(水)、5日(木)、6日(金)、17日(火)、18日(水)、29日(日)、30日(月)
・7月…12日(土)、15日(火)、24日(木)、27日(日)
・8月…5日(火)、11日(月)、18日(月)、23日(土)、30日(土)
・9月…4日(木)、7日(日)、12日(金)、19日(金)、24日(水)
・10月…1日(水)、6日(月)、16日(木)、19日(日)、28日(火)、31日(金)
・11月… 12日(水)、13日(木)、24日(月)、25日(火)
・12月…6日(土)、8日(月)、9日(火)、20日(土)、21日(日)
2025年の天赦日は?
天赦日(てんしゃにち)とは、四季に各1回ずつある、天がすべての罪を許すという最上の吉日。年に約60日ある一粒万倍日に対し、天赦日は年に数日しかない貴重な日なのです。
2025年の天赦日は以下の日程です!
・3月10日(月)
・5月25日(日)
・7月24日(木)
・8月7日(木)
・10月6日(月)
・12月21日(日)
最強開運日! 一粒万倍日×天赦日が重なる日はいつ?

一粒万倍日は、大安などほかの吉日と合わさることで、さらに効果が期待できるといわれています。
特に、組み合わせが素晴らしいとされているのが天赦日です。
この天赦日と一粒万倍日が重なる日は以下の3日のみ!
◆2025年3月10日(月)
2025年最初の開運日は3月に訪れます。気持ち新たに、何かをスタートするにはもってこいの日でしょう。また、一粒万倍日と天赦日に加え、寅の日(とらのひ)とも重なっています。
「虎は一日に千里の遠くへ行ってまた戻ってくる、勢いの盛んなことのたとえ」として『虎は千里往って千里還る』ということばがあり、出て行ったものがすぐに戻ってくる日と考えられています。
また、虎の黄色い縞模様は金運の象徴ともいわれ、金運に縁のある日とされています。そのため、お財布の新調や使いはじめ、宝くじ購入などお金に関することに最適の日なんです。ただし、すぐ戻ってくるというところから結婚などは避けた方が良いとされています。
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◆2025年10月6日(月)
2回目は、半年ほどあいた10月に訪れます。秋は暑い日々が過ぎて心機一転何かを始めたくなるタイミングでもありますね。
◆2025年12月21日(日)
12月21日(日)は、一粒万倍日と天赦日、さらに甲子の日とも重なる日。
甲子の日とは、60日に一度巡ってくる吉日。この日に物事を始めると良い流れになるといわれています。財運、金運にご利益があり、商売繁盛や縁結びをもたらしてくれる日です。
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一粒万倍日×不成就日=不浄日もある

縁起のいい一粒万倍日でも、何かをスタートするときに避けたい日もあります。
一粒万倍日と不成就日と呼ばれる、「陰陽道(おんようどう)で、この日から始めた物事はすべて成就しないという悪い日。不浄日(ふじょうにち)」があたってしまうと、せっかくの一粒万倍日も効果が期待できないといわれています。一粒万倍日と不成就日が重なってしまうのはこちら。
・1月31日(金)
・3月17日(月)、29日(土)
・6月30日(月)
・7月24日(木)
・10月1日(水)
・12月9日(火)
* * *
いかがでしたか? 2025年に新しい一歩を踏み出そうと考えている方、何か始めてみたいと思っている方、勇気を出すチャンスのひとつとして参考にしてみてくださいね。
言葉の意味/デジタル大辞泉
TOP画像/(c)Shutterstock.com

鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!