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巳の日とは?
「巳の日」は十二支の「巳年(みどし)」と同じく「みのひ」と読みます。しかしながら「巳年」は「へびどし」とも言いますが、「へびのひ」とは言わないので、ちょっと注意が必要。
十二支を12日ごとに割り当て、「巳」に当たる日が「巳の日」になります。つまり12日に一度巡ってくるので、1か月に2~3回は「巳の日」があるということに。
そんな「巳の日」、昔から金運が上がる日といわれているのをご存知? 十二支の「巳」は「へび」とも読みますが、蛇は昔から日本では弁財天の使い、または弁財天の化身とする言い伝えがありました。弁財天は「七福神」の中の船に乗った女神で芸事、金運、財運などのご利益のある神様として有名ですね。
そうしたことから巳の日は金運・財運アップの日として注目され、お金にまつわるお願い事をするようになったようです。また、巳の日にお財布を新調したり、弁財天にお参りしたり、銭洗弁天でお金を洗うと、金運や財運のご利益があるとされています。
たとえば、1月の最初の巳の日を「初巳」といい、その日は弁財天の縁日が開催されています。

己巳の日とは
「巳の日」とよく似た日に「己巳の日」があり、こちらは「つちのとみのひ」と読みます。「巳」は十二支の一つですが、「己」は十干の一つ。十干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類です。実はこの「巳」と「己」が重なった「己巳の日」は、金運・財運がさらに高まるとされる縁起のよい日なのです。
十干と十二支を合わせたものが干支で、中国の陰陽五行説と結びつき、現在の形になったといわれています。陰陽五行説は、世の中の全てのものは陰と陽、そして木、火、土、金、水に分けられる、という考え方です。
五行説において、木は火を生み、火は土を生み、土は金を生み、金は水を生み、水は木を生むと考えられています。
「己」は陰陽五行説で土の属性になります。金や鉄、宝石などの鉱物資源は土の中から生まれますね。そこで陰陽五行説では、土の属性は富や財産を生み出す属性といわれているのです。
「巳の日」は金運が上がるとされる日ですが、そこに「己」の土の運気が加わった「己巳の日」のは、より金運がアップし大きなご利益を期待できる、とされています。
「己巳の日」は60日に一度しか巡ってきませんから、この縁起のよい日を大切に過ごしたいですね。

巳の日と寅の日に違いはある?
「巳の日」と同じく金運に恵まれるとされる日に「寅の日」があります。「巳の日」も「寅の日」も、十二支を当てはめて数えた日。「寅の日」は「金運招来日」ともいわれ、縁起のよい日として知られています。
いずれもお財布や宝くじを購入する日としておすすめの日といわれますが、これに「己巳の日」が加わると、「己巳の日」がより強運と考えられています。
ちなみに「寅の日」には、金運・商売繁盛にもご利益がある毘沙門天が祀られている寺社へ行くのがおすすめです。一方「巳の日」には、金運や財運に加え、芸術の女神とされる弁財天が祀られている寺社へお参りすると、願いが叶うといわれています。

巳の日にすると良いこととは
◆神社へ参拝する(銭洗い)
「巳の日」は金運アップにつながるとされる日ですから、弁財天が祀られている寺社に参拝するのがおすすめです。
参拝した際は「銭洗い」をしてみてはいかがでしょう。銭洗いは弁財天や白蛇が祀ってある神社で、お金を洗う儀式のことをいいます。銭洗いができる寺社には専用の洗い場やザルなどが用意されていることが多く、そこでお金を洗います。洗ったお金を乾かした後に財布にしまっておくと、お金がどんどん貯まるといわれているのです。
お札の場合は、洗うといっても水に浸して洗うのではなく、お札の隅を濡らす程度でOK。

◆お財布の新調や宝くじの購入
お財布の購入や使い始めを巳の日にすると、そのお財布はお金が貯まりやすくなると言われています。古くなったお財布の買い替えや、新しいお財布を使い始める、さらに、宝くじの購入もおすすめです。
またお財布に限らず、新しいものを買う日にも向いているでしょう。
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◆開業・習い事を始める
巳の日は商売繫盛の運気向上にも期待できますから、新しいことを始めると財運アップにもつながるかもしれません。
開業や新しい習い事や資格取得に向けた勉強など、新しいことにチャレンジするには最適の日といえます。また、お寿司を食べるのもよいといわれています。
◆芸術に触れる
七福神の中で唯一女性の神様である弁財天は、財運、商売繁盛の神、さらには芸術の神とも。そのため、巳の日に芸術的な活動をすると縁起がよいとされています。
趣味として、楽器を習い始める、絵を描き始める、またアート関係の仕事を始めるなど、芸術にまつわる行動をスタートさせると、金運も上がっていく可能性が。美術館を訪れたり、コンサートへ行ったり、音楽鑑賞、映画鑑賞をしたりするのもおすすめです。
巳の日に避けるべき行動とは?
◆結婚式・入籍
結婚式や入籍は「巳の日」にふさわしくないといわれています。一説によると、弁財天は女性の神様で、この日に入籍や結婚式を行うと嫉妬で運気を下げてしまう、という言い伝えがあるとか。
「寅の日」も結婚式や入籍にはよくないといわれています。これはお金を使ってもすぐに戻ってくる、つまり「元に戻る」から吉となるわけですから、すぐ戻ってくると良くないものに関しては「やってはいけないこと」に。そういう考え方から、結婚や入籍、プロポーズもよくないといわれるのでしょう。
同様に「巳の日」も金運の吉日なので、結婚式などはあまり適さないと言われるようになったようです。とはいえ言い伝えのため、ふたりにとって特別な日なのであれば気にしすぎなくてもよいでしょう。
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◆お金の貸し借り
巳の日は金運向上に期待できる日なのですから、それを無駄にしてしまうような行為は気をつけたいもの。特にお金の貸し借りは避けた方がよいといわれています。
「巳の日」にお金を貸すと貸したお金が損失を招いたり、またローンなどを組んで借りた場合も返せなくなってしまったりするかもしれないので、注意したいと考えられているようです。
◆「お金がない」という言葉はNG
家の掃除をしないこと、そして「お金がない」というネガティブな言葉は金運が下がるとされています。
お金はきれいにお掃除されている場所を好みます。家もお財布も汚れていたり、レシートなどがたまっていたりするのは居心地がよくありませんから、お金が離れてしまうと考えられているのです。
また、汚れている場所や余計なもので埋まっていると悪い気が溜まってしまうので、金運以外にも運気が一気に低下してしまいかねません。こまめに掃除をしてきれいな状態をキープしたいですね。
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2025年の巳の日はいつ?
◆2025年の巳の日
【1月】
12日(日)
24日(金)
【2月】
5日(水)
17日(月)
【3月】
1日(土):己巳の日
13日(木)
25日(火)
【4月】
6日(日):大安
18日(金):大安
30日(水):己巳の日
【5月】
12日(月)
24日(土)
【6月】
5日(木):一粒万倍日
17日(火):一粒万倍日
29日(日):己巳の日、一粒万倍日
【7月】
11日(金)
23日(水)
【8月】
4日(月)
16日(土)
28日(木):己巳の日
【9月】
9日(火)
21日(日)
【10月】
3日(金)
15日(水)
27日(月):己巳の日
【11月】
8日(土)
20日(木)
【12月】
2日(火)
14日(日)
26日(金):己巳の日、大安
◆2025年の己巳の日
2025年の「己巳の日」は6回あります。弁財天の使いとされるヘビ(巳)が金運・財運をもたらす日といわれている「巳の日」のなかでも、さらに金運・財運アップにいいとされる強運日が「己巳の日」。このレアな強運日が訪れるのは60日に一度ですから、ぜひチェックして運を引き寄せましょう。
3月1日(土)
4月30日(水)
6月29日(日)
8月28日(木)
10月27日(月)
12月26日(金)

巳の日に試したいおまじないや言い伝え
◆お金を洗う
小銭をきれいに洗うと、さらに金運がアップするとか。
10円玉はお酢で、100円玉や50円玉は重曹と熱湯で、5円玉はクエン酸で、1円玉は中性洗剤で洗うのがおすすめです。
◆米銭
その年の最初の「己巳の日」に、お米と銭を白い紙に包んでお財布に入れて持ち歩くと、その一年はお金に困らなくなるというおまじないもあるようです。

最後に
「巳の日」は12日に一度、「己巳の日」は60日に一度巡ってくる金運アップの日。そんなラッキーな日を忘れないように、まずはカレンダーでチェックしておきましょう。せっかく縁起のよい日であっても忘れてしまっては、運気を逃してしまいかねません。
そして、その日に合わせて何をするべきか、また何を避けるべきかをしっかり押さえ、開運をねらいましょう。
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