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FORTUNE

2024.05.20

「天赦日」とは? その由来や当日におすすめの行動から2024年の日付リストを紹介

天赦日とは、「日本の暦のなかで最も縁起の良い日・開運日」と言われている日です。ご存知だったでしょうか。本記事では、2024年の日にちや、その言葉の意味や由来、当日は避けておいたほうが良い行動などをまとめて解説します。

天赦日とは?

(c)Shutterstock.com

「天赦日」という言葉を目にしたことがありませんか?

「天赦日」は「てんしゃび」または「てんしゃにち」と読みます。この日は「天が万物の罪を赦(ゆる)す日」とされ、暦の上で最上の吉日、何事もうまくいく最良の日といわれています。

日本の暦には日付のほかに、暮らしに役立つ情報「暦注」が書かれていました。カレンダーでもよく目にする「大安」などがそれにあたります。

暦注は生活の情報から季節を表すものまでたくさんあり、上段、中段、下段と3段に分かれています。日々の吉凶を表すものが暦注の下段に書かれていますが、最も縁起がよいとされる日が、天赦日です。

天赦日は新しいことを始めるのに最適な日。今までと違う何か新しいことを始めるときに、天からのパワーが後押ししてくれるような、そんな特別な日だと思ってください。

よくお財布や宝くじを買う時に、おすすめの日としても紹介されています。つまり、新しいことを始めたり、新しいものを購入したり、自分の人生において新しく変化が起こる、吉となる日になる、というわけ。

そんなラッキーな天赦日は春夏秋冬それぞれに決まっていて、年に5~6日ほどあります。その呼び方も、次のように季節ごとに異なります。

春(立春から立夏の前日まで)「戊寅(つちのえとら)」
夏(立夏から立秋の前日まで)「甲午(きのえうま)」
秋(立秋から立冬の前日まで)「戊申(つちのえさる)」
冬(立冬から立春の前日まで)「甲子(きのえね)」

最大数少ない吉日に、最高の開運パワーを引き寄せましょう。

天赦日の由来

(c)Shutterstock.com

天赦日は、約3700年前から中国に伝わる「陰陽五行説」と「十干十二支」の二つを元にして作られたものといわれます。日本では江戸時代よりも前から使われていたそうで、古くから吉日と言い伝えられてきました。

日本の「暦注」の一つに「六曜」があります。「六曜」は日々の吉凶の判断を定めたもので、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6つの種類があります。「大安」は吉日で結婚や移転、旅立ちなどに最適な日とされます。

天赦日は、「百神(ひゃくしん)が天にのぼり、天(てん)が地上の万物の罪を赦(ゆる)す」日とされ、日本の暦の中でも全ての新しいことを始めるのに最適、最高の日と言われ、「大安」をも超える吉日なのです。

天赦日の意味

「天が万物の罪を赦す」という文字の通り、この日はあらゆる障害が取り除かれ、何をやってもうまく行く日といわれ、新しく物事を始めるのに最良の吉日とされています。

また、吉日が重なると天赦日の効果は倍になり、凶日が重なると半減されるという言い伝えもあります。

天赦日にすると良いこと

(c)Shutterstock.com

天赦日は新しいことを始めるには最適な日ですから、特に成功させたい、大きく発展させたい思いが強い事柄をスタートさせるのがいいでしょう。

金運を高めたいと縁起のいいお財布を使い始めたり、結婚や開業、宝くじなど、節目となる物事をスタートするのもオススメです。

こちらは天赦日にすると良いといわれる、具体的な行動リストです。

・財布の新調
・宝くじの購入
・車の購入・納品
・新規開業/開店する
・銀行口座の開設
・転職活動を始める
・新しい習い事を始める
・新しい分野の勉強を始める
・開運グッズを購入
・引越しをする
・契約をする
・好きな人への告白、プロポーズ
・婚約、結婚式、入籍など
・婚活を始める
・髪型やメイクを変えてみる
・部屋の模様替え、断捨離をする
・植物を育てる
・ペットを飼う
・和解/仲直りをする

この他にも、自分が特別だと思う出来事を始める日として「天赦日」をスタート日に設定して、その日に向けて準備してみるのもいいかもしれませんね。

天赦日と一粒万倍日の違いとは?

(c)Shutterstock.com

「天赦日」と同じように、最上の吉日といわれるのが「一粒万倍日」です。この2つの吉日の違いは何でしょう?

「一粒万倍日」は「いちりゅうまんばいび」と読みます。

「一粒万倍」の「一粒」とはお米の元である「籾(もみ)」のことで、「一粒の籾が何万倍にも実る稲穂になる」というところから来ている言葉です。一粒の種子をまけば万倍にもなって実るという意味から、わずかなものが大きく成長するというたとえで使われます。

「一粒万倍」という言葉は「報恩経(ほうおんぎょう)」の中で使われていますが、「少しのものからでも、何万倍の収穫が得られる」という意味に続いて、「だからこそ、どんな小さなことも大切にせよ」という戒めの意味でも使われています。

「一粒万倍日」は、小さなものを大きく増やすという意味が強いので、とくに仕事やお金にまつわることに向いています。宝くじや投資、貯金などをすると良いといわれます。

「新しい財布を使い始める日」として、この日が選ばれることも多いです。ただし、お金にまつわることでも借金などをすると、「わずかな借金も大きく増える」と逆の意味になるので、縁起が悪いといわれていますから、気をつけましょう。

「天赦日」年に数回しかありませんが、「一粒万倍日」は月に5~6回あります。

天赦日と一粒万倍日はどちらも新しく始めることに適した吉日とされているので、この2つが重なる吉日は縁起のよさがさらにパワーアップしますから、最強のラッキーデーと言われています。

ただし、「天赦日」は日本の暦の上では最大の吉日と言われ、年に数回しかありませんから「天赦日」やはり最上の吉日と言えるかもしれません。

天赦日以外の吉日

天赦日以外にも、大安(何事にも吉とされる日)をはじめ吉日には様々な種類があります。

一粒万倍日:新しいことを始めるのに吉とされる日
巳の日:金運アップに吉とされる日
寅の日:旅行や引っ越しなどに吉とされる日
母倉日:不動産関係や土地に関することに吉とされる日
神吉日:神様への参拝やご祈祷に吉とされる日

2024年天赦日をチェック

(c)Shutterstock.com

2024年の天赦日は7回あります。その日にどんな吉日が重なる日があるのかも見ていきましょう。

◆2024年の天赦日

・1月1日(月)
・3月15日(金)
・5月30日(木)
・7月29日(月)
・8月12日(月)
・10月11日(金)
・12月26日(木)

2024年、吉日が重なる最強開運日

2024年の最強開運日は、

3月15日(金):天赦日、一粒万倍日、寅の日という3つの吉日が重なる特別な日です。

7月29日(月): 天赦日、一粒万倍日、大安、母倉日が重なる2024年で一番の開運日。

12月26日(木): 天赦日、一粒万倍日 、2024年最後の天赦日は一粒万倍日が重なる貴重な吉日です。

天赦日に避けるべき行動とは?

天赦日は、天がすべてを赦してくれる日だからといっても、何をしてもいいわけではありません。基本的には何をするにも縁起がよく開運する日ですが、自分勝手な行いは当然許されません。

人をだましたり、危害を加えたり、法に触れるような行為は言語道断です。

◆具体的なNG行為

犯罪行為

天赦日はどんなこともOKではありません。法に触れる行為は許されません。

浮気行為

天赦日に浮気や不倫をすると、ちょっとした遊びのつもりが本気になってしまい、後々大問題になりかねません。

浪費・ギャンブル的行為

天赦日に宝くじを購入するといいといって、賭け事で一攫千金を狙うのはいただけません。天赦日だから賭けも勝てると欲を出してギャンブルに走るのは、リスクを伴います。自分への投資はいいですが、攫千金を狙ってギャンブルにお金をつぎ込むのやはめましょう。

神頼みもそうですが、困ったときだけ祈願しても、それが叶えられるかどうかは日頃の行いによります。善い行いをしていれば、運がめぐってくるチャンスが訪れるでしょう。そうしたことを念頭において、日々の行いを振り返ってみるといいかもしれません。

最後に

天赦日は最も縁起が良い日ですが、もし凶日と重なった場合はどう受け止めればいいのでしょう。

特別なイベントの日はすべて天赦日にしたいと思ってしまうかもしれませんが、天赦日なのに仏滅だったり、一粒万倍日なのに不成就日だったり、など吉日と凶日が重なる日が存在します。

でも天赦日はたとえ凶日と重なった場合でも、そのパワーが勝ってしまうくらい強い吉日であると言われていますから、あまり気にしなくてもいいでしょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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