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2024.09.03

「立冬」の意味や2024年がいつなのかを解説! 食べ物や過ごし方もチェック

「立冬」とは、「二十四節気」の節気の1つで、冬の始まりを意味します。「耳にしたことはあるけど、深い意味は知らない」または「意味は分かるけど、立冬の由来などを知らない」という人は少なくないかもしれません。本記事では立冬がいつなのか、またその時期にまつわる食べ物や風習を解説します。

「立冬」とはいつ? 期間や意味も知ろう

「立冬」という言葉を聞いたことはありますか? 「耳にしたことはあるけど、深い意味は知らない」または「意味は分かるけど、成り立ちや何をしたらいいのかまでは分からない」という人もいるかもしれませんね。

いつからいつまでが「立冬」で、その期間にはどのような食べ物を食べ、どんな風に過ごすとされているのかを紹介していきます。

(c)Shutterstock.com

何月何日から何月何日までが、2024年の「立冬」なのでしょうか。また、「立冬」の意味も見ていきましょう。

◆「立冬」とは

「立冬」とは、「二十四節気」の1つで、冬の始まりを意味します。冬を表す節気は、立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒の6つです。

古代中国では、農業に活かすために太陽の位置を24等分にした「二十四節気」というもので季節を表しました。これは、春分・夏至・秋分・冬至という節気を中心に、春・夏・秋・冬とした暦です。しかし、「二十四節気」では気象の動きが読み取れませんでした。

そこで詳細な季節の変化を知るために、「二十四節気」をさらに約5日ごとに分けた「七十二候」を作りました。つまり、24の節気に対してそれぞれ3つの候を設置し、約5日を1つの候としたのです。「立冬」だと、山茶始開(つばきはじめてひらく、初候)・地始凍(ちはじめてこおる、次候)・金盞香(きんせんかさく、末候)の3候に分かれています。

二十四節気の一。太陽の黄経こうけいが225度に達する日をいい、太陽暦で11月7日ごろ。暦の上で冬の始まる日。《季 冬》「―やとも枯れしたる藪からし/亜浪」
出典:小学館 デジタル大辞泉

◆2024年の「立冬」は11月7日~11月21日

「立冬」は、11月7日か8日~11月22日か23日までの約15日間です。始まる日や終わる日は年ごとに変わります。今年2024年の「立冬」は、11月7日(木)~11月21日(木)です。

さらに細かくみていくと、11月7日ごろ~11月11日ごろが「山茶始開(つばきはじめてひらく)」、11月12日ごろ~11月16日ごろが「地始凍(ちはじめてこおる)」、11月17日ごろ~11月21日ごろが「金盞香(きんせんかさく)」となります。「山茶始開」とは、つばきはじめてひらくと読みますが、山茶花(さざんか)の花が咲き始める頃を意味します。また、「地始凍」は大地が凍り始める頃を、「金盞香」は水仙が咲いて芳香を放つ頃を表します。

「立冬」と「冬至」の違いは?

次に、冬の始まりである「立冬」と、冬を示す節気の中心である「冬至」との違いを紹介します。

「立冬」と「冬至」

「立冬」は冬の始まりを意味しますが、11月7日頃といえば、まだ秋と感じるかもしれません。ただ「立冬」の意味は、この日から冬らしく気温が下がるというもの。そのため、「立冬」が始まると朝夕が冷え込み、肌寒く感じる傾向にあります。「立冬」の期間を過ぎると、初霜が降りるなど冬らしくなるでしょう。

「夏至」とは反対に、夜が最も長く、昼が短い日になるのが「冬至」です。この日を境に日照時間が長くなるのですが、気温は低く、雪が降ることもあります。また「冬至」の日には、かぼちゃや小豆粥を食べる風習も。地方によっては、かぼちゃの別名「南京(なんきん)」のように、「ん」のつく食べ物を7種類食べると幸せになるともいわれているようです。

このように、まだ秋であり、徐々に気温が下がって冬らしくなり始めるのが「立冬」。夏至とは反対に、気温が低く、最も日照時間が短い日が「冬至」ということになります。

「立冬」の過ごし方は? 食べ物や植物も

では、「立冬」の期間は何を食べて、どのように過ごせばいいのでしょうか。また、「立冬」のころに見られる植物を紹介します。

(c)Shutterstock.com

◆七五三

ちょうど「立冬」の期間である11月15日には、七五三が行われます。七五三が始まったのは、江戸時代からといわれています。

数えの年齢で、3歳の男の子・女の子、5歳の男の子、7歳の女の子が着物や袴姿で神社に参拝します。これは、3歳、5歳、7歳と節目を超えるたびに、我が子が無事に育ったことを神さまに感謝するためです。

◆「立冬」の時期の食べ物

日本では「冬至」にかぼちゃを食べるという風習があります。しかし、「立冬」には特定の何かを食べるという風習はないようです。二十四節気の起源である中国では、地区によって立冬に食べるものもあるようです。

風習はありませんが、最近では「立冬」を“あられ・おせんべいの日”や“鍋の日”と呼ばれている傾向がみられます。1985年に全国米菓工業組合が、新米の取れるこの季節にはあられ・おせんべいを楽しんでほしいという思いから、毎年立冬の日を「あられ・おせんべいの日」としました。

また、「鍋の日」は2001年に食品メーカーのヤマキが制定。11月7日を「いいなべ」とした語呂合わせと、冬の到来を感じて「家族で鍋を囲んで団らんを楽しんでほしい」という思いから生まれました。「立冬」の期間中に、あられやお鍋を食べるのもいいですね。

◆「立冬」の時期に見られる植物

立冬の時期に見頃を迎える植物を紹介しましょう。まずは、「立冬」の初候である「山茶始開」の山茶花。秋から冬にかけて咲き、良い香りがします。

続いて「金盞香」を意味する水仙は、「金盞銀台」(きんさんぎんだい)とも呼ばれていることをご存じですか? 水仙は、黄色いグラスのような副花冠(ふくかかん)を囲むように白い花びらがついています。「金盞銀台」とは、水仙で一重のものを指す言葉です。

その他にも、日本人が普段飲んでいるお茶の原料であるチャノキという植物。この植物の葉っぱから緑茶などが作られており、10月上旬~11月下旬ごろに花が咲きます。「立冬」のころは、地方によってちょうど紅葉が始まる時期でもありますね。

最後に

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いかがでしたか?「立冬」に限らず、節気は季節に合わせて毎年期間が少し異なります。また「立冬」とは、中国で誕生した「二十四節気」のうちの1つ。このようなことを参考に、今年の「立冬」の期間は、中国の風習と日本の“鍋の日”を組み合わせて、餃子鍋を楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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