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2025.10.15

「陣頭指揮」はチームの先頭に立って指揮を執る様子|知っておきたいビジネス例文

「陣頭指揮(じんとうしき)」とは、軍の先頭に立ち、人々を指揮することです。現代社会では、おもにチームや組織のリーダーが先頭に立ち、指揮を執る様子を指します。本記事では「陣頭指揮」の正しい意味を紹介。ビジネスにおける使い方も、ぜひ参考にしてください。

「陣頭指揮(じんとうしき)」の意味や由来とは?

「陣頭指揮」とは、チームや組織の先頭に立ち人を率いることです。かつて軍や部隊の先頭を「陣頭」と呼んだことに由来しているとされています。現代社会では、仕事や活動における第一線を指すのが一般的です。

「指揮」には「演奏の統率」ほか、「全体をまとめるため、人の上に立ち指図する」という意味があります。

「陣頭指揮」はかつて、軍隊の指揮を執るという意味をもつ四字熟語でした。現代は軍事的なニュアンスで用いる機会は少なく、プロジェクトを率いるリーダーや、組織の長の役割を示すことが多いといえるでしょう。

じんとう‐しき〔ヂントウ‐〕【陣頭指揮】
[名](スル)軍隊の先頭に立って指揮すること。長たる人が直接現場に出て指揮すること。「社長みずから陣頭指揮する」

出典:小学館 デジタル大辞泉

「陣頭指揮」を使ったビジネス例文

「陣頭指揮」は、ビジネスのさまざまな場面に適した四字熟語です。

チームを率いる役割を任されたり、他者の先導で物事が成功したりしたときは、以下のように表現しましょう。

・新たなプロジェクトの陣頭指揮を任された。プレッシャーも大きいが、責任をもってやり遂げたいと思う
・陣頭指揮を執った彼女の指示は、実に的確だった
・彼女の陣頭指揮のおかげで、商品開発から販売までスムーズに進行した
・経験豊富な人物が陣頭指揮を執ったにも関わらず、実際には思ったような成果が得られなかった

「陣頭指揮」の類語や言い換え表現

「陣頭指揮」には、複数の類語や言い換え表現があります。

・率先躬行(そっせんきゅうこう)
・率先垂範(そっせんすいはん)
・牽引する
・イニシアチブを取る
・旗振りを務める
・露払いを務める

状況に応じた適切な言い回しができるよう、使用例とともに正しい意味を確認していきましょう。

話し合いをしている3人のイラスト
(c)AdobeStock

「率先躬行(そっせんきゅうこう)」

「率先躬行」とは、自ら先に出て物事を行うことです。「率先」には、「人の先に立って行動する」という意味があります。「躬行」もまた、自ら行うことです。

2つを重ねて四字熟語にすることで、意欲的な様子がより強く伝わります。

「陣頭指揮」との共通点は、どちらも人の先に立つ様子を表す点です。ただし「率先躬行」には、リーダーの立場で人を率いるといった意味は含まれていません。よく似た意味合いの語句ですが、細かなニュアンスは異なることを押さえておきましょう。

・彼女が率先躬行して努力する姿が、他のメンバーのよい刺激になっている

「率先垂範(そっせんすいはん)」

「率先垂範」とは、人々に先立ち、手本を示すことを指します。「垂範」は、自ら模範を示すという意味です。

リーダーとなる人物には、時として自らが手本となり、人を導く姿勢が求められます。「率先垂範」は、陣頭指揮を執るような人物にとって、心がけたい行いの1つといえるでしょう。

・入社から2年経ち、初めて後輩を迎えることになった。先輩として、率先垂範しながら指導していきたいと思う

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「牽引する」

「牽引」とは、大きな力で引っ張ったり引き寄せたりすることです。以下のように、牽引の対象には物のほか、さまざまな事柄が含まれます。

・車両を牽引する
・時代を牽引する
・業界を牽引する

「陣頭指揮」の類語として使用する場合、チームや組織を引っ張るという意味合いが強くなるのが一般的です。以下のように、組織のトップに立ち人々を率いる様子を表せます。

・周囲が信頼を寄せる彼女は、いつかリーダーとして部下を牽引する立場に立つことだろう

「イニシアチブを取る」

「イニシアチブ」とは、物事を率先することです。また、主導権を握り、先に立って物事を進めることも表します。英語では「initiative」と表記し、自発力や独創力などの意味をもつ言葉です。

ビジネスでは、交渉や複数の立場で進める業務において、リーダー自らがイニシアチブを取る姿勢が求められます。率先して動き、主導権を握ることで業務が進めやすくなるからです。

また「陣頭指揮」のように、リーダーとして人々を率いる力を示すことは「イニシアチブを発揮する」と言い表します。

・A社との交渉において、イニシアチブを取ることに成功した
・これまでの経験をいかし、リーダーとしてイニシアチブを発揮してほしい

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パズルとワーカーたちのイラスト
(c)AdobeStock

「旗振りを務める」

「旗振り」とは、先頭に立ち人々に働きかけ、物事を推し進めることです。先頭に立つ人そのものを指すこともあります。

組織の先頭に立つという点で、「陣頭」と「旗振り」は共通しています。ビジネスシーンでも、「陣頭指揮」と似たニュアンスで活用できる表現です。

・過去の業績が評価され、新たなプロジェクトの旗振りを務めることになった。

「露払いを務める」

かつて「露払い(つゆはらい)」は、位の高い人の先に立ち、道を開くことを指す言葉でした。現代では意味合いが転じ、行列などの先導を務めることや、その役割を担う人を指すのが一般的です。

また、神事で神輿を先導することも「露払い」と言い表します。相撲の世界では、横綱の土俵入りを先導する力士を指すなど、幅広いシーンで用いられる言葉です。

いずれも共通しているのは、大事な人や物の先に立ち、困難や穢れを取り払うことです。

ビジネスでは、事前準備の段階でトラブルを取り除いておくことを「露払い」と表すことが多いでしょう。

・プロジェクトのスタートに向け、リーダーとして露払いを務めることにした

「陣頭指揮」の意味を知りビジネスで活用しよう

かつて軍を率いることを意味した「陣頭指揮」は、現代社会では組織やチームを率いる言葉として使用されます。ビジネスでは、「陣頭指揮を執る」や「陣頭指揮を任される」のように活用できる四字熟語です。

シーンによっては、「率先躬行」や「率先垂範」などの語句がより適していることも。リーダーとして物事を進める際は、イニシアチブを取ったり、露払いをしたりといった意識も求められるでしょう。

それぞれの正しい意味を知り、ビジネスシーンで上手に活用してください。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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