目次Contents
この記事のサマリー
・「隔週(かくしゅう)」の意味は「1週間おき」。
・「各週」は「それぞれの週」を表します。
・「隔週休2日制」は、週休2日と週休1日が交互に設定される制度。
仕事の予定表や求人票、漫画の連載の告知などで見かける「隔週」という言葉。「毎週」「各週」との違いで迷う人が多い言葉です。
この記事では、[隔週」という言葉の意味を確認しつつ、誤解を避けるコツや英語表現まで整理して紹介します。
「隔週」とは? 意味を確認
まずは、「隔週」の辞書に基づく正しい定義を確認します。
「隔週」の定義
『デジタル大辞泉』(小学館)では、「隔週(かくしゅう)」を「1週間おき」と定義しています。
かく‐しゅう〔‐シウ〕【隔週】
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
1週間おき。「―発刊」
例えば「隔週水曜日に英語スクールに行く」と言った場合、1週目の水曜日にスクールに行ったら、次は3週目の水曜日にスクールに行くことを指します。
「隔週」と「各週」が混同されやすい理由
「隔週」と「各週」はどちらも同じ読み方をするため、会話の中では区別がつきにくいですね。
「隔週」は1週間おき、つまり2週間に1回の意味で、「隔」は「間をあける」ことを表します。
一方「各週」は「それぞれの週」という意味です。
同じ読み方でも意味は違うので、口頭で「隔週」を伝えたいというときには「1週間おきにミーティングを行います」とすると誤解を生まないでしょう。
参考:『デジタル大辞泉』(小学館)
「隔週」の使い方|実務・生活の場で生かす
「隔週」は、定期的に行う予定に幅広く使うことができます。
「隔週で会議を行う」
「隔週月曜に更新する」
「隔週で通院している」
カレンダーアプリなどでは「隔週・繰り返し」を設定できる機能もあります。この場合、初回日を選ぶだけでミスを防げますね。

「毎週」との違いを整理
ここでは、「隔週」との違いを確認しましょう。
「毎週」=すべての週に行う(休みなし)
「毎週」は「どの週もすべて、一週間ごと」の意味です。辞書では次のように説明されていますよ。
まい‐しゅう〔‐シウ〕【毎週】
1週間ごと。週がかわるたび。「―メニューが変わる」「―金曜日に集まる」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
例:
「毎週火曜日に定例会があります」
「毎週の進捗報告をメールで共有します」

求人で見かける「隔週休2日制」を理解する
転職サイトや求人票でよく見かける「隔週休2日制」という表記。「週休2日」と混同しないよう、注意しましょう。まずは意味から確認します。
「隔週休2日制」とは?
「隔週」が「1週間おき」を意味することから、「隔週休2日制」は2週間のうち1週が2日休み、もう1週が1日休みという勤務形態を指します。
これは、2週間ごとに2日の休みがある勤務形態ということです。例えば、「第1・3週は土日が休み」「第2・4週は日曜のみ休み」といった具合です。
医療、製造、販売業など、シフト制を採用する企業に多い働き方で、生産性とワークライフバランスを両立するための制度として運用されています。
労働基準法では、原則として「1日8時間・週40時間」を超える労働を禁止しています。したがって、「隔週休2日制」の勤務であっても、各週の労働時間がこの基準内に収まっていれば、法的に問題はありません。要するに、週によって休日日数が異なっても、平均して週40時間以内におさまっていれば違法にはならないということです。
「週休2日制」との違い
「週休2日制」とは、1週間のうち2日間を休日とする制度を指します。「週5日制」ともいいますよ。
辞書では次のように記載されています。
しゅうきゅう‐ふつかせい〔シウキウ‐〕【週休二日制】
1週間のうち2日間を休日とする制度。官公庁・公立学校では土曜と日曜が休日になる。週五日(しゅういつか)制。[補説]日本では、昭和50年代ごろから一般企業で普及しはじめた。国家公務員の勤務形態としては平成4年(1992)、公立学校では平成14年(2002)より採用されている。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
求人票で確認すべきポイント
求人票を見る際は、以下の5つのポイントを必ずチェックしましょう。
・年間休日数
法的な最低基準(105日程度)を超えているか。一般的に120日以上が目安です。
・休日の曜日
固定制なのか、それともシフト制で変動するのか。
・祝日の扱い
祝日が休日になるのか、それとも振替・出勤日になるのか。
・繁忙期の勤務ルール
残業発生時に代休・振替の取得が確実に行われるか。
・年次有給休暇の取得状況
社員の有給休暇の平均取得日数が明記されているか。
これらを確認することで、「思っていたより休みが少ない」「連休が取れない」といった入社後のトラブルを防ぐことができます。もし求人票に記載がない場合は、面接時に質問しましょう。

英語で「隔週」を表すときの注意点
「隔週」を英語で表現するなら、“every other week”がいいでしょう。「隔週で」「2週間に1度」を意味します。
例文:“We’ll meet every other Wednesday.”
(隔週水曜日に会いましょう。)
参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)
「隔週」に関するFAQ
ここでは、「隔週」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 「隔週」と「1週間おき」は同じ意味ですか?
A. はい。同じ意味です。
Q2. 「各週」と「隔週」はどう違うのですか?
A. 読み方は同じですが、「各週」は「それぞれの週」を意味し、「隔週」は「1週間ごと」を指します。
Q3. 誤解を防ぐためにどんな工夫が必要ですか?
A. カッコ書きや日付明記で補足するのが効果的です。
例えば、「初回、11月5日(水)から隔週で実施(2回目は11月19日に実施)」のように書くと、相手が誤解するリスクを防ぐことができます。
最後に
「隔週」という言葉は、「週に2回」と誤解されるなど、相手の予定に影響を与えるリスクがあります。正しい意味を共有し、起点日や「1週間おき」といった補足を添えて伝える工夫が、やり取りの精度を高めます。
今日からの予定連絡では、ぜひ正確な情報と配慮をプラスして、信頼を築いてくださいね。
TOP画像/(c) Adobe Stock
                      
									
									
									
									
									


    
  