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「隔週」とは、1週間おきを示す言葉
ビジネスシーンだけでなく、日常会話でもよく登場する「隔週」。「この雑誌の発売は、隔週月曜日」や「備品のチェックは隔週」のように使われていますよね。しかし、隔週が1週間ごとなのか、2週間ごとなのか、わからなくなってしまうことはありませんか?
具体的にどのような状態を指すのか、この記事で見ていきましょう。隔週とは、「1週間おき」もしくは「2週間ごと」を示します。また、隔週が使われている言葉でイメージしにくいのが、「隔週休2日制」です。働き方に深く関連する言葉ですので、意味を明確に把握することをおすすめします。
隔週とは? 辞書で意味を確認
▷【隔週】読み方:かくしゅう
1週間おき。
《デジタル大辞典》(C)Shogakukan Inc.より引用
隔週は1週間おきを示す言葉ですが、言い方を変えると、「2週間ごと」という意味です。たとえば、「隔週金曜日発売」の雑誌があり、9月8日に発売したと仮定すると、9月の発売日は次のようになります。
《9月の発売日》9月8日、22日
上記からも分かるように、発売日の翌週、雑誌は発売されません。
「隔週」とは、どのように使う?
隔週の使い方について、例文とともに紹介します。
《例文》
・治療のため、しばらくは隔週で病院を受診しなければならない。
・備品の注文は、隔週木曜日と決まっている。
「毎週」や「各週」との違いは?
「毎週」や「各週」も、隔週のように何かしらの期間を表す言葉です。隔週とはどのように違うのかを見ていきましょう。
「毎週」は1週間ごと
「毎週」はよく使われる言葉ですので、意味を把握している人も多いでしょう。「1週間ごと」を表す言葉で、「毎週金曜日発売」と表示のある雑誌は、特別な場合を除き、金曜日は必ず発売があるということになります。
たとえば、9月1日発売の雑誌が「毎週金曜日発売」であれば、9月の発売日は次の通りです。
《9月の発売日》9月1日、8日、15日、22日、29日
《例文》
・この地域の資源ごみ回収日は、毎週火曜日と金曜日です。
・在庫のチェック日は毎週水曜日と決め、欠品を防ぐようにしている。
「各週」との違いは
「各週」は、「かくしゅう」と読むため、隔週と混同されることもありますが、意味が異なりますので、違いを把握しておきましょう。
「各週」の「各」には、「多くのもののそれぞれ、めいめい」という意味があります。その点から分かるように、「各週」とは「それぞれの週」という意味。隔週や毎週のように、期間を表す言葉ではありません。
「各週」の使い方を例文で紹介しますので、参考にしてくださいね。
《例文》
・各週で設定するテーマを変え、アイデア出しを行う。
・お客様のアンケート回答結果については、各週で集計をとり、グラフ化している。
求人の情報でよく見る「隔週休2日制」の意味
就職活動で確認する求人情報には、残業や休みについて記された項目があります。その中には、「隔週休2日制」と表記されたものがありますが、この意味がよくわからないという人は多いです。
しかし、休みを含む労働条件について、理解をあいまいにしておくと、入社後に「こんなはずではなかった」と困惑するかもしれません。労働条件において、休日を表す表現にはさまざまなものがありますので、知っておけるといいですね。
「隔週休2日制」
上述したように、隔週とは2週間ごとを示す言葉。そのため、2週間ごとに2日の休みがあるという解釈です。たとえば、9月の1週目に2日の休みがあるとしたら、その翌週の休みは1日となり、それが交互に生じる状態を表します。
《例》ある月の休日/隔週休2日制の場合
1週目:土曜日・日曜日
2週目:日曜日
3週目:土曜日・日曜日
4週目:日曜日
5週目:土曜日・日曜日
上記はあくまでも一例であり、実際の休みは、各企業が定めた労働条件に沿うことになります。また、上記の例では連休としていますが、連休が取れるかどうかは、企業により異なることを念頭に置いてください。
休日を表す他の表現をチェック
求人情報に記載される休日を表す表現について、他のものも見ていきましょう。
「完全週休2日制」
「完全週休2日制」と表記されている場合は、毎週必ず2日間の休みがあるということになります。ただし、休日となる曜日は、企業ごとに異なるため、必ずしも土日が休みになるとは限りません。
どの曜日が休日となるのかは、求人情報に明記していることがほとんどです。もし曜日の記載がない場合は、面接などで担当者にきちんと確認することをおすすめします。
「週休2日制」
完全という言葉がないけれど、「週休2日制」と表記されている場合、毎週2日間の休みがあると解釈しがちです。しかし、「週休2日制」の定義は、1か月の中で休みが2日ある週が1週は設けられている、ということ。一週目は週休2日、それ以外の週は週休1日というケースもあるので、注意が必要です。
休みについて、毎週2日を希望するという人は、「完全週休2日制」を採用している企業を選ぶ必要があるということ。休みの希望がある人は、この点をしっかり確認し、志望する企業を選ぶようにしてください。
求人では、年間休日数もチェック
2023年の土日の日数を数えたところ、105日でした。また、2023年の国民の祝日・休日で土日と重ならない祝日は13日。両方を合わせると、118日になります。もし、仕事をするなら、土日と祝日の日数分に加え、夏休みや年末年始も欲しいと思う人は、年間休日数を120日以上としている企業をチェックするのもいいですね。
求人情報を探す際は、年間休日数を意識するのも一つ。また、隔週休2日制や週休2日制などの意味も正しく把握し、入社後に休みがないと慌てることがないようにしてください。
最後に
「1週間おき」を示す隔週は、大変よく使う言葉でありながら、意味を混同しやすいという特徴があります。特にわかりにくいのが、「隔週休2日制」かもしれません。求人情報に記載されている各企業の休みの体制を表す言葉については、意味を正確に把握する必要があります。転職などで入社してから、「思っていたのと休みが違った」とか「休みの意味について、自分が誤って解釈していた」ということはよくあるもの。そうならないためにも、正しい意味を知っておきたいですね。
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