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LIFESTYLE

2025.10.13

【塩野瑛久】「荷物の整理を巡って母親と喧嘩になって…」|「終幕のロンド」スペシャルインタビュー

ドラマ『終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-』に出演する塩野瑛久さんにインタビュー。ドラマへの思いや役柄について感じることは…。

「今回は久しぶりに人間らしさがあって共感できる役柄です(笑)」

10月13日スタートのドラマ『終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-』(カンテレ・フジテレビ系)に出演する、俳優の塩野瑛久さんにインタビューを敢行。“遺品整理人”の仕事について演じる中で感じたことや、ドラマの見どころをたっぷり語っていただきました。

――今回のオファーをもらったときの率直な感想を教えてください。

今まであまり扱われていなかったであろう「遺品整理」がテーマのドラマで、オファーをいただいたときからいろいろと感じることもあり、この作品に携わることができて本当にありがたく思いますし、いろんな人に観ていただきたいです。

――遺品整理人という職業は、身近なようでまだあまり知られていない職業かと思いますが、演じてみてどんなお仕事だと感じましたか?

僕は遺品整理や片付け業者の方の仕事をいろんなドキュメンタリーで観たことがあったので、割と身近に感じたところもあり、どういった仕事なのかなんとなく想像ができたところもありました。実は以前、遺品整理ではないですが、実家の片付けを業者に依頼したこともあるんです。僕が無責任に物を置いたまま独り立ちしてしまったので、家にあふれていた物を実家に住む母親の負担にならないようにもう少し気持ちよく過ごしてほしいなという願いを込めてお願いしました。当時、いろいろ調べて業者にお願いしたのですが、我が家の場合は、生前整理のような感じでもあるかもしれません。ちなみに、本作でも生前整理のテーマが出てきます。

でも、きっと遺品整理と生前整理での抱える感情はまったく異なるのかもしれないと感じています。というのも、母親とそのときすごく喧嘩をしたんですよ。母親からしたら「捨てられた」「無責任に不要だと言われた」という心境になったみたいで、今までしたことがないくらいの喧嘩になって…。囲まれているものに対して愛着があるからこそ、なかなか捨てられない本人の気持ちもすごくよくわかります。でも、僕としてはやっぱりこの先過ごす時間を考え、これからを素敵に過ごしてほしいという思いで踏み切ったことだったんです。

最終的には「やっぱりやってよかった」と言ってくれたからよかったです。僕としては、できることなら生前のうちに整理はしておいたほうがいいんじゃないかと思っています。遺品になるとご遺族の方もなかなか手放せなくなってしまうと思うから。質問の趣旨とは少し違う答えだったかもしれないですが、僕はこの役を演じていろんなことを感じて学んでいます。

――それぞれの思いがあるからこそ、いざ整理が必要になったときにどうするかの心づもりは大事ですよね。第1話では孤独死を扱っていますが、どんなことを感じましたか?

今、孤独死が多いと聞きますし、これからもっと増えるかもしれない問題かもしれません。そうなると遺品整理人の仕事は必須になってくると思います。このドラマで描かれているのは、「決してそこにあるのが孤独だけではない」ということ。目を伏せたくなるような現実もきっとあるとは思いますが、残された遺品が物語るメッセージがあり、たとえ孤独死だったとしても遺品整理人の方たちは、それを汲んで真心を込めて向き合ってくれるはず。このドラマを見て、こういうことに目を向けてくれる人たちが増えたらいいなと思います。

――演じる矢作海斗はどんな人物ですか? 

真っすぐで情に熱い人。会社ではベテラン社員という立場なので、上司として仕事の効率も考えなきゃいけないときもあり、樹さんののんびり寄り添う性質に対して、頭を悩ませる瞬間もある。きっと海斗自身もこの仕事を長く続けているのには理由があって、向き合いたい気持ちを根本に持っている人だと思うんですよ。効率だけじゃない寄り添い方をする樹さんを見て、彼も思うところがあるような気がしています。自分が入社したころを思い出しながら、接しているかもしれないなどと想像を巡らせて演じています。

いつもOggiさんの連載「あきじかん」を読んでくださっている方はご存知だと思いますが、僕はいろいろな問題をはらんだ役が多いんです…(笑)。だから、たとえ心穏やかな役がきたとしても、何かあるのかなと考えてしまう癖があって。衣装合わせの日に監督に、「海斗は裏で何かあったんですか?」などいろんな質問をさせてもらったのですが、「特にない」とのことだったので、今回はそういったものを取っ払って演じたほうがいいだろうと思っています。後半に向けて、新人の久米ゆずはと海斗の物語にも注目してほしいです。海斗は人ごとであっても自分のことのように熱くなれるし、寄り添って涙を流せる青年なんです。

――主演の草彅さんや共演者の方との撮影現場でのエピソードを教えてください。

草彅さんはだれよりも挨拶の声が大きくて素敵な人。よく現場で「次はこのカットを撮るよ」というアナウンスのコールがあるのですが、それを絶対に復唱してくださるんです。自然体でずっと元気に振る舞い、コミュニケーションを積極的に取ってくださいます。僕は最初のうちはなかなかお話ができなかったのですが、あるとき、古着のことを尋ねてみたら120%で答えてくださったんです。それが本当にうれしくて…。すごく明るく接してくださるので、草彅さんがいらっしゃると現場の空気が明るくなります。視野を広く持っていろんな人に目を向けたり、現場の空気をよくしたりというのは、僕には背伸びしないとできないことなので、本当に学ぶことが多いです。

とはいえ、今の僕が草彅さんのように振る舞えるわけもないので無理しすぎず自分なりのあり方でとも思うのですが…(笑)。現場では八木莉可子さんと僕と小澤竜心くんと 3人でいることも多いのですが、この3人は少し似た空気があると感じています。自分も含めてきっとコミュニケーションが得意なほうじゃないのかなと…(笑)。だけど、それをお互いに察知して、「あれ?この人たち自分と同じかもしれない」みたいに自然にコミュニケーションを取れるようになったので、今すごく楽しいです。感じたことや自分の弱点も惜しみなく語れるいい関係性が築けています。

【撮影現場ビハインド♡ 〝しおらしい〟取材メモ 番外編】
・今回の役柄についての話の際、「『光る君へ』、『魔物』そして、今回とでは三者三様でまったく違うベクトルの役柄だなと感じています。特に『魔物』の凍也とは真逆の人で、だいぶ人間らしい性格で今回は共感できます(笑)」と語っておられました。

・Oggi.jpでの連載『あきじかん』が好評な塩野さん。主演の草彅さんも以前Oggiで連載をされていたこともあり、「不思議な縁を感じますね」という話で塩野さんと盛り上がりました。

・最近している健康法を尋ねると、「体がだるい、重いというのはあまり感じないタイプなんですよ。なのでそこまで気にしてはないですね。でも、最近は肌のためにビタミンBを意識的に摂るようにしています。あとは朝にコンビニに行って、しっかり食べたいわけじゃないけど、何かちょっと胃に入れておかなきゃというときは亜鉛入りのゼリー飲料を飲むようにしています」とインナーケアを頑張っているそう。

俳優 塩野瑛久
しおの・あきひさ/1995年1月3日生まれ。東京都出身。【公式Instagram @akihisa_shiono_official】どんな難役も演じ分けることから“カメレオン俳優”と呼ばれる実力派俳優で、話題作に多数出演。2024年は大河ドラマ『光る君へ』で一条天皇を熱演し話題に。2025年はドラマ「五十嵐夫妻は偽装他人」にてW主演、日韓制作のドラマ「魔物(마물)」に出演。10月13日スタートのドラマ『終幕のロンド—もう二度と、会えないあなたに—』(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜よる10時~ ※初回15分拡大)に矢作海斗役で出演。ファッション好きとしても知られ、センスのよさから数々のファッションイベントなどに呼ばれる今、まさに旬の人。2024年1月より、Oggi.jpでファッション連載中! 2025年4月始まりのカレンダーが発売中。詳細はカレンダー公式X @akijikan_calをチェック!

ジャケット ¥132,000・パンツ ¥38,500 (evolve〈saby〉) ループタイ(本人私物) その他/スタイリスト私物

【お問い合わせ先】
evolve  03-6823-5074

撮影/尾崎玲央(PEACE MONKEY) スタイリスト/能城 匠 ヘアメイク/礒野亜加梨. 構成/佐々木怜菜、岡野亜紀子

『終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-』
2025年10月13日スタート(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜よる10時)※初回15分拡大

終幕のロンドポスター

5年前に妻を亡くした鳥飼樹(草彅剛)は、男手一つで小1の息子を育てるシングルファーザー。磯部豊春(中村雅俊)が社長を務める『Heaven’s messenger』で、遺品整理人として遺品に残された故人の思いを遺族に伝える仕事をしている。

ある日、女性が孤独死した部屋の特殊清掃と遺品整理をすることになった樹は、新入社員の久米ゆずは(八木莉可子)を連れ、遺体痕が残る現場へ。依頼人で10歳のときに捨てられたという故人の息子(吉村界人)は、母親の孤独死を自業自得だと冷たく言い放ち、遺品はすべて処分してほしいと話すが、樹はその部屋で故人の思いが詰まったあるものを見つける。

同じ頃、絵本作家の御厨真琴(中村ゆり)は、大企業・御厨ホールディングスの後継者である夫の利人(要潤)を伴い、自身初となる絵本の出版記念パーティーに出席していた。一見、仲むつまじい夫婦に見える2人だが、多忙な利人は家庭を顧みず、妻がしゅうとめから子宝に恵まれないことで嫌味を言われてもわれ関せずと、愛のない結婚生活に真琴の心はすり減る一方だった。

そんななか、生前整理の見積もりのため、清掃会社に勤める鮎川こはる(風吹ジュン)の自宅を訪ねた樹。未婚で産んだ娘が10年前に結婚し、今なお清掃員として働いているこはるだが、最近、余命3カ月の宣告を受けたという。話を聞いた樹は早速部屋を見てまわるが、そこへ事情を知らない娘の真琴が帰ってきて…。

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