麻生久美子「塩野さんがとにかく美しすぎるんです！」
昨今の韓国ドラマブームを牽引する韓国・SLLとテレビ朝日の日韓共同制作による完全オリジナルドラマ「魔物（마물）」が4月18日(金)よる11:15〜スタート（※一部地域のぞく）。麻生久美子さん×塩野瑛久さんの実力派俳優二人が挑むのは、不倫、DV、セックス…など愛と欲望にまつわる過激なテーマと、満たされない人間たちの歪んだ人間模様を美しい映像とともに描く禁断の問題作です。
第一話放送直後からPrime Videoにてグローバル配信されるほか、韓国ではJTBC2にて放送がスタートし、世界200以上の国と地域で放送・配信されることが決定したことが発表されますます話題に。
放送に先駆けて行われた第一話の試写会＆記者会見の様子をマニアックすぎるメモ付きでお届けします。今回のイベントに出席したのは、主演の麻生久美子さん、共演の塩野瑛久さん、そしてSLL制作代表兼エグゼクティブプロデューサー・パク・ジュンソさん、テレビ朝日取締役兼エグゼクティブプロデューサー・内山聖子さんの4名。
今回が初共演となる麻生さんと塩野さん。お互いの印象を聞かれると、塩野さんは「麻生さんは、何かと僕を持ち上げてくれますし、まわりの雰囲気を和ませてくれる。その心遣いが“麻生久美子”という人物を物語っている気がします」と感謝を語り、麻生さんは「夜景のシーンの撮影時の出来事なのですが、私はどうも静電気を溜めやすい体質のようで…コートを直すシーンでどうしても静電気が起きてしまって。それを見た塩野さんが本番前に、“放電しましょうか？（笑）”とかわいらしく提案してくれた」という、まだどこにも話していない初出しエピソードを報告！ このときの麻生さんの“放電しましょうか？”の言い回しがやや妖艶な雰囲気だったため、「そんな感じじゃない！」と塩野さんが思わずツッコミを入れるひと幕も。「（その様子が魅力的で）まさに凍也だなと思って…キュンとしました（笑）」と塩野さんが“魅力の魔物”であることを明かしました。
さらに、二人が日韓共同制作である本作への挑戦について語る場面も。麻生さんは、韓国から来日しメガホンを取ったチン・ヒョク監督について、「撮影中は、シーンごとに“このシーンの中でいちばん撮りたい絵はこういう部分です”と端的に教えてくださる。その“撮りたいもの”に向けての情熱が、とても素敵な監督だなと思いました」と話し、塩野さんは「撮影の方法自体は大きく違うところはないですが、時間などいろいろな制約がある中で、チン監督は僕ら俳優部に対しても情熱をもって向き合ってくれる。衣装合わせの段階から、“熱”がすごく伝わってきたので、それに応えたいなと思いましたし、監督とお話しして、“よし、いいものつくるぞ”と感じた演者はすごく多いと思います」と韓国スタッフへのリスペクトを語りました。
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本作は、あやめと凍也が激しく求め合うインティマシーシーンが多数登場するのも大きな話題に。インティマシーシーンの撮影前に麻生さんと塩野さんで相談しあったことも多いと明かし、麻生さんは「インティマシーコーディネーターさんが入ってくれたので、塩野さんともとても話しやすかったですね。最初にインティマシーコーディネーターさんときちんと話し合った上でお芝居ができるから、お互いに遠慮せずに向き合えるんです」と語り、塩野さんも大きく頷く姿が。
インティマシーシーンのためにも身体を鍛えたと打ち明けた二人。「脱ぐシーンがあることもそうですが、フェンシングのコーチという設定なので鍛えて、筋肉だけで体重を5～6キロ増やして、体脂肪率は今、5％ぐらいに。ひとつ僕の思念が入りまして、韓国の俳優さんたちはみなさん体格が良くて筋肉もある。だからこそ、監督に日本の俳優はひょろいと思われたくない！という思いがあったのと、麻生さんと並んだときに子供っぽく見えないよう、並ぶ価値のある男に見せたかったんです」と俳優魂をのぞかせた塩野さん。麻生さんも「（塩野さんが）本当に美しいんです…！だから、二人の絡みもやっぱり美しくありたいし、役柄に説得力を持たせたかったので…この役をやらせていただくと決まってから、私もジムに通い4～5キロ落としました」と美しいシーンをつくり上げるためのこだわりを語りました。
そして最後に、麻生さんが「今日、全世界配信が決まったという朗報を聞いて、私自身とてもうれしかったです。本作では共演者のみなさんの芝居合戦もすばらしく、ジェットコースターのようなストーリー展開もみどころです」と作品を笑顔でPR。塩野さんは、「これからは日本のドラマもどんどん世界に発信していってほしいと思っています。こういう企画に携われることに幸せを感じます。後悔はさせないと思うので、とりあえず第１話を見ていただきたいです」と力強く呼びかけ、会見は終了しました。
【マニアックすぎる取材メモ】
・イベントに出演する4名は会場の後方から登場したのですが、2番目に登壇していた塩野さんは壇上に立つと、次に呼ばれたパク・ジュンソさんを盛り上げるように手を向けてどうぞ！と呼んでいました。
・しっかりとした日本語で丁寧に挨拶をするパクジュンソさんに、とびきり笑顔で大きな拍手を送る麻生さん＆塩野さんの姿が素敵でした
・200か国以上での配信が決まったことについて、「うれしい…！」とにっこり笑顔の塩野さん。
・イベント後半では記者からの質問コーナーに。質問に答え終わると質問者の目をしっかりと見つめてお辞儀をする礼儀正しい塩野さん。
・記者からの質問が麻生さんの「役者人生が30周年を迎えたことについて」と聞かれると、「今、お話を伺って30周年だと知りました（笑）」と話す麻生さん。それを聞いてすぐさま立ち上がり、「それ嘘でしょう！」とキレよく突っ込む塩野さん。
・放送前から話題作とあって、周囲からの反響について聞かれると、「竜星涼くんから“面白そうだね！”」と連絡が来ましたと塩野さん。「ママ友たちは韓国ドラマが好きなので、本当に楽しみにしてくださっていて。“ひとりで楽しみます”」という報告をしてもらうこともありましたとにこやかな麻生さん。
・麻生さんが塩野さんの“放電しましょうか”という言葉にキュンとしたと話すと、「一度放電されると静電気が起きにくくなるのでね（笑）」といかにもMBTIのT（思考型）らしい回答をする塩野さんは、キュンとさせた自覚がなさそうな様子でした。
・会見後に行われたフォトセッションでは、麻生さんと塩野さんが談笑＆笑い合っていて、仲の良さが伺える場面や、突然手を横に大きくフリフリしだすキュートな塩野さんの姿も。
・イベント終了後、降壇する際に、塩野さんが麻生さんに手を差し伸べてやさしくエスコート。その姿があまりにも素敵で、会場は大盛り上がり。客席をゆっくりと歩きながら、降壇し、会場全体を魅了していました。
取材・文／佐々木怜菜
金曜ナイトドラマ「魔物（마물）」
４月18日(金)よる11:15〜 ※一部地域のぞく
主人公・華陣あやめは、有名法律事務所に勤める中堅弁護士。
その優秀さで同僚の男性たちから頭ひとつ抜けた存在として、所長はじめ周囲から将来を嘱望されている。しかし、一見順風満帆にみえる華やかなキャリアとは裏腹に、彼女自身は男性優位の法曹界における出世競争に深く疲弊し、それを癒す時間も術もなく、孤独を深めていた。そんな中、恩師である大学教授の名田と実業家である最上理事夫妻を通じて、ある女性と出逢う。源夏音と名乗るその美しい女性は、夫・源凍也から喧嘩の際に暴力を受けたことを告白…しかし、「愛しているから殴るんです」「私の味方は彼しかいないんです」と彼女が話す。
さらに実際に対面した源凍也は、この世の者とは思えないほど美しく、魅惑的である…。
やがて２人は許されない恋に落ちてゆく―。
そして数日後、とある事件が発生…。目撃者の陳述により、凍也は容疑者として逮捕された。夏音に懇願されたあやめは、凍也と面会しに留置所へ向かう。
しかし、あやめが凍也を訪ねたのは、夏音に頼まれたからでも、恩師の死の真相が知りたいからでもなく、彼女の心の奥底にある、決して誰にも言えない、別の大きな理由が背中を押していた… 。「華陣あやめです。今日から私が源凍也さんの弁護士になります。」 _
