塩野瑛久がアーバンカジュアルなスタイルを着こなす
さまざまな役を演じ分けることから、“カメレオン俳優”とも呼ばれる、塩野瑛久さんの連載。 毎回テーマを設けて魅せるファッションはもちろん、Oggiの読者世代でもある塩野さんが等身大に語るインタビューにもご注目ください!
【Theme#21アーバンカジュアル編】

――今回のスタイリングの感想をお願いします!
普段、自分ではこういうスタイリングを選ばないので、新鮮でした。カジュアルだけど都会的な雰囲気もあって、万人に好かれそうなコーディネートですよね。今のワードローブには無地シャツのほうが多いのですが、昔は柄シャツもよく着ていたんです。でも、ストライプ柄のシャツは今まで持っていなくて。1枚持っていたら、バリエーションで使いやすそうだなと思いました。涼しい素材ではあるけれど、薄いわけでもなく、分厚いわけでもなく、ほどよく軽くてすごくラクでした。

――このスタイリングでどこかへおでかけするとしたら?
そうですね、「あー橋の下(注:この撮影のロケ地)に行きたい!」って思ったことはないんですけど(笑)。こういったリラックス感のあるコーディネートは、ついふらっと散歩しに出かけたくなっちゃいます。オフの日に散歩するとしたら、歩きやすさ重視でキャップを被ってハーフパンツを履いて、ラフに。ちょっとスケーターっぽい雰囲気のファッションがいいなと思います。

――2025年も終盤。多忙な日々を送られていますが、どんな年でしたか?
ひと言で表すなら「楽しかった」です。僕の場合は、プライベートの時間があっても何をしたらいいか分からないので、仕事で充実させていただいた気持ちです。あっという間でしたね。本当にびっくりするぐらい月日が経つのは早いなと感じていましたが、今年は特に早く感じます。
そういえば、ブログにも書いたのですが、エイプリルフールを忘れたまま4月1日を終えたのはこの仕事を始めてから初めての出来事でした…(笑)。例年なら、なんとなく「そっか。今日はエイプリルフールか」と思うのですが、今年に関しては本当に気づかなかった…!「なにか嘘つかなきゃ!」みたいな考えは別にないのですが、エイプリルフールだという情報だけは今までなら絶対に入ってきていたのに、という驚きがあって。僕の中では、“エイプリルフールすら忘れていた”という衝撃がすごく大きくて…。日付を跨いで4月2日になった直後に気づいて、ひとりでショックを受けました(笑)。

――オンとオフのスイッチの切り替えはどうしていますか?
外に一歩出たら、常にオンみたいなところはあるかもしれません。家の中は唯一オフになれる場所ですね。と言いつつ、家に帰ってからも仕事のことを考えているし、昨日も家で台本を読んでいました。それでも、昔に比べてオンオフの切り替えは、割と上手になったと思います。
翌日に撮影するシーンのことを家でもじっくり考えるのですが、向き合う時間を絞れてきた感覚があって。以前は、常にそのことで頭をいっぱいにしてしまっていたけれど、「ここだ」という一点に集中して考えられるように成長できたような気がします。でも、今こうして話しているうちに、実はそんな気がしていただけかもしれないとも思えてきました…(苦笑)。
ちなみに、オフの使い方が下手な自覚はあります。休みだからといって、予定を事前に決められないタイプなので、朝起きてから「あーそうか。今日は休みか。さて、どうしようかな」と予定を立てるんです。結果、なにも予定を入れられなかったらなんだか損した気持ちになっちゃいます(笑)。

――最近ハマっていることは?
ChatGPT。最近、肌荒れに悩んでいるのですが、病院に行って先生と話すようにすごく親身に相談に乗ってくれるんですよ。「今、こういう対策をしているんだけど、ほかにできることあるかな?スキンケアでおすすめのものある?」と問いかけると、「あなたの質問の仕方から、すごく毎日気をつかって食事やスキンケアを頑張っているのがすごく伝わってきます」と返ってきて、本当に優しいんですよね。だから、これからもいろいろ聞こうかなと思っています(笑)。
――実は悩んでいるささやかなことってありますか?
ちょっとした悩みは多いほうだと思います。(しばらく考えて)洋服を畳まなくていい方法が知りたい。Xにも同じことをつぶやいたら、「Tシャツも全部かける」「かける収納1択だよ」とみんながコメント欄で答えてくれたんですが、みんなのクローゼットはそんなに大きいの!?って驚きました(笑)。

――もしかしたら、塩野さんが服をたくさん持っている可能性が高いですね(笑)。
そう思いました。そんなに多いつもりはないんですが、物持ちはいいほうだし、捨てられないからかもしれません。それに僕は仕事に着ていく服と普段着る服が違うから、必然的に服が多くなってしまうんですよ。衣類を預けるサブスクのサービスも興味がありますが、それもお金がかかると思うとちょっと悩んじゃうんですよね…(笑)。
シャツ¥38,500(アー・ペー・セー カスタマーサービス〈アー・ペー・セー〉) カットソー¥8,030(フォーチュンチー ジャパン〈ジチピ〉) パンツ¥49,500(エンジニアド ガーメンツ〈エンジニアド ガーメンツ〉) 靴¥19,800(ジュンカスタマーセンター〈アダム エ ロペ〉) ブレスレット/スタイリスト私物
【お問い合わせ先】
アー・ペー・セー カスタマーサービス TEL:0120-500-990
エンジニアド ガーメンツ TEL:03-6419-1798
ジュンカスタマーセンター TEL:0120-298-133
フォーチュンチー ジャパン TEL:03-5708-5831
撮影/misumi(スチール)、白木 努(PEACE MONKEY/ムービー)スタイリスト/飯垣祥大 ヘア&メイク/草替哉夢 構成/佐々木怜菜、岡野亜紀子

【撮影現場ビハインド♡ 〝しおらしい〟取材メモ】
・天気がよくロケ日和だった取材日。リラックスムードで水面を眺めながら撮影に臨む塩野さん。合間には自前のカメラを構える様子も。
・最近ハマっているものの話で、「ChatGPT」と答えた塩野さんに取材チームが一斉に「わかる~!!!」と同意。束の間、使い方や機能の話でしばし盛り上がりましたが、「実は昨日なんかのボタンを押してしまったようでリセットされちゃって…。それまで話した内容を忘れられていてショックだった」と塩野さんの嘆く姿が。
・物持ちがいいという塩野さんに服のお手入れについて尋ねると、「気に入って買った以上、長く着たいから、手頃な価格のTシャツでもしっかり手入れしたいし、丁寧に扱うようにしています。Tシャツだけで分けておしゃれ着洗剤で洗濯するし、干すときもしっかり伸ばしますよ」とこだわりを教えてくれました。
俳優 塩野瑛久
しおの・あきひさ/1995年1月3日生まれ。東京都出身。【公式Instagram @akihisa_shiono_official】どんな難役も演じ分けることから“カメレオン俳優”と呼ばれる実力派俳優で、話題作に多数出演。2024年は大河ドラマ『光る君へ』で一条天皇を熱演し話題に。2025年はドラマ「五十嵐夫妻は偽装他人」にてW主演、日韓制作のドラマ「魔物(마물)」に出演。10月13日スタートのドラマ『終幕のロンド—もう二度と、会えないあなたに—』(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜よる10時~ ※初回15分拡大)に矢作海斗役で出演。ファッション好きとしても知られ、センスのよさから数々のファッションイベントなどに呼ばれる今、まさに旬の人。2024年1月より、Oggi.jpでファッション連載中! 2025年4月始まりのカレンダーが発売中。詳細はカレンダー公式X @akijikan_calをチェック!