グラフィックデザイナー・塩野瑛久さんの一日をのぞき見!
端正で美しいあの人は、想像以上に気さくなゼロ距離男子♡ 今回、塩野さんに演じていただいた設定は、「『塩野瑛久カレンダー』を担当するグラフィックデザイナー。出版社の社内報担当のあなたは、その制作過程に密着することになって――」

【塩野瑛久】
しおの・あきひさ/1995年1月3日生まれ。東京都出身。どんな難役も演じ分けることから〝カメレオン俳優〟と呼ばれる実力派俳優。4月18日(金)夜11時15分スタートの金曜ナイトドラマ『魔物(마물)』(テレビ朝日系)に出演。でファッション連載中! 2025年4月はじまりのカレンダーが発売。詳細は公式Xをチェック!
公式Instagram:@akihisa_shiono_official
公式X:@akijikan_cal
\塩野瑛久さんインタビュー/
Oggi.jpでの連載『あきじかん』をまとめたカレンダーが発売されたことにちなみ、〝塩野瑛久カレンダーのデザインを担当したグラフィックデザイナー〟の設定を演じた今回。どんな仕事内容か深くは知らなかったのですが、実際に担当してくださったデザイナーさんともお会いできて、自分のカレンダーができあがるまでこういう動きをしてくださっていたんだなと学びました。
とはいえ、撮影したのはおしゃれに見える部分で、すごく地道で大変な作業がたくさんあると思いますが、自分自身が演じるのはおもしろかったです。読者のみなさんにもより愛着を持ってカレンダーを手に取ってもらえたらうれしいです。実際グラフィックデザイナーに向いているかはわからないけれど、パソコンでデザインすることには興味があり、少しやったことがあるんです。

思い出せないくらい前ですが、実家のクレープ店のメニュー表をつくったこともあります。「メニューのこの要素を減らして、こういうところを追加してみよう」と考えて、うちはアイスとプリンと生クリームが人気なので、それぞれにフォーカスした写真を一眼レフで撮影しました。それまではクレープのメニューを文字で羅列したメニュー表だったんです。だから、プリンだけのメニューなどカテゴリーごとに分けて、おすすめの写真を載せて、ひと目で「プリンのこのクレープが食べたい!」って選べるように工夫しました。ただ、つくり出すと没頭するタイプで完璧主義すぎるので、いつまで経っても納得いくものに辿り着かないかもしれません(笑)。
ランチのシーンでは、すごく素敵なお店を撮影に使わせていただいて、店主の方が笑顔で迎えてくださったのも印象に残っています。今は節制中で揚げ物は食べていなかったので、撮影を理由に食べられてまさにご褒美という感じでした。自分にご褒美ランチを与えるなら、カツ丼のおいしそうな店を見つけてふらりと入りたい! 今回のようなビジネス街でのロケだとサラリーマンの方がランチに通うようなおいしいお店がありますよね。しばらく行けていないので、久しぶりに行きたいです。

〝仕事のできる人〟の条件をあげるとしたら? 身も蓋もないけれど、完成されたものがいいものだったときというのはもちろんあります。でも、やはり向き合い方も重要ですよね。以前、舞台でご一緒した方がステージを降りた後、小道具の武器をそっと置いて一礼してから楽屋に戻られていたんです。その姿を見て、本当に素敵な方だなと思いましたし、僕も見習おうと身が引き締まりました。そういう真摯な向き合い方をされる方は、自ずといい結果を生み出しているんですよ。
読者のみなさんはちょうど僕と同世代の方が多いと思いますが、同世代の活躍を見て刺激を受けることも多いです。最近で言うとXでもつぶやいたのですが、映画『ファーストキス 1ST KISS』の松村北斗くん(SixTONES)の演技に刺激を受けました。関わりはあまりなかったですが、僕の大好きな坂元裕二さんの脚本ですごく素敵なお芝居をされていて、いいな、すばらしいなと思ったと同時に自分もがんばろうと思いました。

今回はカレンダーの完成までを演じましたが、仕事をやり遂げた人にひと声かけるとしたら、「いいできだね!」だと思います。僕ならそれですべてが報われる気がします。打ち上げをするなら、ペンションを貸し切りにしてBBQがしたい! キッチンがあるところで、仕事仲間と一緒に半共同生活的な疑似体験ができると楽しいなと思います。若いころに友達と泊まってすごく楽しかったので今の年齢でまたやりたいです。
職業:グラフィックデザイナー・塩野瑛久のしごとじかん

▶︎ストーリー
デザイン事務所でグラフィックデザイナーとして働く入社8年目。をはじめ、数々のファッション誌を担当している。編集部から塩野瑛久さんのカレンダーデザインを依頼された。出版社勤務で社内報担当のあなたは、出版業界で活躍する人に密着取材するテーマでデザイナー・塩野さんを取材することになり――。
とある日のオフィス… カレンダーの初打ち合わせ

〝糖分をとると、いいアイディアが浮かぶんです〟


〝写真を活かすデザインにするには、どの書体がいいだろう〟

【取材メモ】
塩野瑛久さんのカレンダーを担当するデザイナーの塩野さんに今日から密着取材。担当編集者との初の打ち合わせを終え、束の間のおやつ休憩。いつもはアイスを食べるそうだが、この日のお供はチョコチップクッキーとコーヒーだった。編集部からのリクエストを踏まえてデザイン作業に没頭。「書体ひとつで印象がかなり変わるから、これだ!というものを見つけたいんです」と話す塩野さん。過去の印象に残っている仕事について聞くと「デザイナーになって最初に任された、クレープ店のメニュー表です」
カーディガン¥88,000・パンツ¥41,800(バトナー〈バトナー〉) メガネ¥48,400(アイヴァン 東京ギャラリー〈アイヴァン〉)
とある日の定食屋… ご褒美ランチへ



〝いただきます!〟

〝サバの味噌煮定食もおいしそうだな〟

【取材MEMO】
編集部と何度もやりとりを重ねて、ついにデザインが決定! 入稿終わりに以前から気になっていた定食店へご褒美ランチに行くというので、同行させてもらった。「唐揚げがうまい!」とテンションが急上昇。午後は編集部での打ち合わせが数本入っているそうで、気合いを入れるためにスーツを着たらしい。「苗字も同じでどことなく似ているし、塩野瑛久さんのご親戚ですか?」と気になっていたことをぶつけてみると、「たまに似てると言われます」と微笑んでいた。
とある日の編集部… 校了を終えカレンダーが完成

〝紙で見るとよりいいできだなあ〟


〝買ってくださった方に気に入ってもらえるといいな〟

塩野さんのパーソナリティがよりわかる、5月号未公開インタビューもあわせてご覧くださいね。
スーツ¥66,000・シャツ¥17,600・ネクタイピン¥12,100・靴¥55,000(ワールド プレスインフォメーション〈タケオキクチ〉) 〝グレンフェル〟のコート¥198,000・〝シップス〟のネクタイ¥9,900(シップス インフォメーションセンター) 時計¥465,300(ユーロパッション〈ユンハンス〉) その他/スタイリスト私物
2025年Oggi5月号「職業:グラフィックデザイナー・塩野瑛久のしごとじかん」より
撮影/谷口 巧(Pygmy Company) スタイリスト/飯垣祥大 ヘア&メイク/山口恵理子 撮影協力/食堂 みさち屋 構成/佐々木怜菜、岡野亜紀子
再構成/Oggi.jp編集部