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2025.07.23

佐藤寛太さんにインタビュー「これからの10年がすごく楽しみです」|ドラマ『誘拐の日』

現在絶賛放送中のドラマ『誘拐の日』。人気韓国ドラマを原作に、緊迫のミステリーあり、あたたかなヒューマンドラマありのストーリー。殺人容疑で追われる主人公を追い詰める、刑事・北村高広を演じる佐藤寛太さんにインタビューを行いました。

年相応な、等身大の青年らしさを演じるのが楽しいです

頭脳明晰な少女をさらったお人よしの誘拐犯が、殺人容疑で追われるハメに…。現在放送中のドラマ『誘拐の日』は、ふたりの緊迫の逃亡劇と特別な絆を描く“《巻き込まれ型》ヒューマンミステリー”。主人公の新庄政宗役は斎藤工さん。バディとなる天才少女・七瀬凛を永尾柚乃さんが演じます。そして彼らを追いかけるのは、江口洋介さん演じる刑事・須之内司とそのチームメンバーたち。須之内の片腕として事件に迫る若手刑事・北村高広を、佐藤寛太さんが演じます。作品の見どころから佐藤さんの“元気の源”まで、さまざまなお話を聞きました。

──まずは、ドラマの見どころを教えてください。

台本をいただいたとき、すごく完成度が高くて読み応えを感じました。誘拐の当事者である主人公サイドと、殺された凛の父親が経営していた病院サイド、そして謎を追う刑事たちの3軸でストーリーが進みますが、そのバランスがとてもいい。なかでも一番の見どころは、やっぱり工さんと柚乃ちゃんが演じる政宗と凛の掛け合いです。緊張感のあるシーンでも、ふたりのやりとりにちょっと笑っちゃう。そんなテンポ感が、大きな魅力になっています。

──佐藤さんが演じる北村高広は、どんな人だと思いますか?

北村は刑事なのですが、出世欲もなく、仕事中もそこまで覇気がない。その淡々とした仕事ぶりに、僕はすごく人間臭さを感じます。

もちろん事件解決に喜びを感じる瞬間もあるんですが、捜査がマンネリ化して身体的疲労が重なってくると、すぐにそのしんどさが表に出ちゃう幼さもある。働き始めて数年経験を積んで、仕事のやり方が分かってきたゆえに抜けるところを抜いているのか、上手にサボっているような部分もありますね。そんな年相応な、等身大の青年らしさが、演じていて楽しいです。

──日焼けした肌に髭というビジュアルも特徴的です。ワイルドな性格かと思いきや、意外に上司に従順なところも今どきの青年っぽいかもしれませんね。

僕、衣装合わせ前が、1〜2週間休みだったので、髭が伸びた状態だったんです。普段だったら仕事の前に剃っていくんですが、台本を読んで「このままいこう」と思いました。そしたら深川監督も「髭ありでいこう」と言ってくださったんです。北村はこの見た目で美容パックを習慣にするような男なのですが、そのチグハグ感も面白いかなと思っています。

──年齢的にも佐藤さんと近い役柄ですが、共感する部分はありますか?

今、目の前にいる人にいちばんいい顔しちゃうところ。北村も、上司の須之内さんといるときは、ため息をつきながらもしっかりついていくんですが、他の刑事メンバーと一緒だとなんだかダラけている一面もある。そんな人間らしさに、僕自身も共感できる気がします。そういった意味でもまったく無理せずに演じられています。

斎藤工さんには本当にキュンとしました

佐藤寛太さん

──共演者のみなさんと、印象に残っているやりとりはありますか?

斎藤工さんと腸内フローラの話をしました! 工さんが普段から発酵玄米を食べているのは現場では有名な話なんですけど…「現場で有名」っていうのもおかしいですね(笑)、そのせいか、すごく肌質もいいんです。工さんと長年一緒にお仕事されているヘアメイクさんが「10年前よりきれいかもしれない」と言うくらい。やっぱり食べるものって大切なんですね。僕も今、微生物に興味があるので、微生物の力を借りる自然農法のお話でひと通り盛り上がりました。

それと、いろいろと健康情報を交換しあった流れで、僕が最近コーヒーを自分で焙煎するのにハマっているという話をしたんです。そしたらそれを覚えていてくれて、2週間後の僕の誕生日に有機栽培の生コーヒー豆をプレゼントしてくれたんです! これには、本当にキュンとしました。工さんって異次元にモテちゃうんだろうなと思いましたね(笑)。

──上司役である江口洋介さんの印象はいかがですか?

(しみじみと)本当にもう、すごいです。懐が広くて。ご自身の価値観や経験だけで決めつけずに、僕たちの話をとてもしっかりと聞いてくださいます。本当に興味を持って聞いてくださるのを感じるし、先入観でジャッジしないところが、心から懐の深い方だと思います。現場でもいつも明るくて、みんなにすごくいい風を送ってくれます。いつでも真剣なのにピリつくことはないし、本当に素敵な方。そんな超かっこいい江口さんに引っ張っていただける現場が、とても楽しいんです。

インドで野犬に囲まれたことも…佐藤寛太の「フッ軽」エピソード

佐藤寛太さん

──北村は「フッ軽」な刑事とも伺っているんですが、佐藤さんご自身の「フッ軽」エピソードはありますか。

うーん、日によりますかね。でも、「どこかに行きたい」と思ったら、けっこうすぐ出発しちゃいます。旅程も考えずに、とりあえず行ってみようというタイプ。何をするかは道中考えればいいや、と。

2年前にインドを1か月旅したときは、後半の2週間で山に登ることだけ決めて行きました。前半は、出会った人たちに聞いたおすすめの場所を訪ねたり。宿も初日しか決めてなかったですね。

──それはすごい行動力です。緊張感や不安はありませんでしたか?

もちろん、ほどほどにありました。実際、野犬に囲まれたり、猿に襲われたりもしましたが…振り返れば全部いい思い出ですね。何事もなく帰って来れたからそう言えるのかもしれませんが(笑)。

──夏ドラマにご出演ということで、佐藤さんにとって「夏」といえば?

やっぱり海ですかね? でも、最近のこの暑さで海に行ったら遮るものがなくてさすがに危険ですね! そうだなあ、僕にとって夏といえば、夕日と朝の空かな。近頃(その時間帯の)空が本当にきれいですよね。朝方のピンク色の空や、午後の入道雲を見ると、「夏がきたな」と実感します。

──この夏したいことはありますか?

山登りがしたいです! あと、今勉強したい本がたまっているから、涼しい部屋でそれを読みたいです。午前中に外に出て、午後は家で本を読むと。

──充実の夏になりそうですね。では、疲れたときに欠かせない“癒し”はありますか?

僕は、疲れたときこそ運動します。おとといはジムに行けなかったのでボルダリングをしました。今日はなんだか停滞しているな…と思ったら、身体を動かす。気分を変えるには身体を変える必要があると思っているので、理にかなっているはずです!

…そうだ、あと味噌汁! 疲れたときは味噌汁です。

──ご自身で作られるんですか?

はい。味噌汁くらいしか作れないんですけど…お米を炊くのが面倒なときは具に芋をいれてみたり、工夫しながら作っています。味噌にはとくにこだわりがないですが、出汁は自分でとっています。

──本格的ですね!

いやいや、毎日何品も作る方からしたら大変に見えるかもしれませんが、僕は味噌汁しか作らないので(笑)。15分くらいあればできちゃいますし。そんなわけで、僕の癒しは運動と味噌汁です! やっぱり、内臓をあたためるのがいちばん元気になりますよ。

これからの10年は、これまでの10年と全く違うものになる。それがすごく楽しみです

佐藤寛太さん

──さて、佐藤さんは今年2025年で俳優デビュー10年です。振り返ってみていかがですか?

ありがとうございます。悔しいことが多かった…と思えばそうですし、恵まれていると思えばそう思うし、なんだか難しいですね。でも、今がいちばん楽しい。そういう意味では、やっぱり恵まれていると感じます。

10年はあっという間でした。始めたころは、自分のイメージをかたちにすることが本当に難しくてピリピリしていたし、余裕がなかったですね。けれど今10年の歳を重ねながら同じ職業を続けてきて、パフォーマンスの準備の仕方だとか、自分自身の整え方だったりが、だんだんわかってきた。その積み重ねを思うと、これからの10年は、これまでの10年と全く違うものになる兆しをすでに感じるんです。それが、すごく楽しみです。

──これからどんな俳優になりたいですか?

僕は、役者業界でいちばん健康な人でいたいです。「めっちゃあいつ、フィジカル強いよな!」みたいな(笑)。すごく重いものを持ち上げるとか、芸能人スポーツ大会で優勝とか、そういうことではないんですけど笑。風邪をひいたりせず、いつでもバイブスがいい人。健康って本当に大事だし、心と身体はつながっているから。

そして、仕事と自分の人生のバランスを両方とも大事にしていきたいです。仕事のやりがいも大きいですが、忙しさに追われて、自分が本当にしたい表現が枯渇するのも寂しいですよね。そのバランス感が最近見えてきたから、これからの自分にワクワクしています。

佐藤寛太さん

撮影/天日恵美子 ヘアメイク/Emiy スタイリスト/平松正啓 取材・文/徳永留依子

誘拐の日
毎週火曜 よる21:00〜 テレビ朝日系で放送中
原作:『유괴의 날(誘拐の日)』 © ASTORY & KT Studiogenie / 脚本 キム・ジェヨン
脚本:丑尾健太郎
監督:深川栄洋 片山 修
制作著作:テレビ朝日  
制作協力:アズバーズ

番組公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/yuukainohi/
X: https://x.com/yuukainohi_ex
Instagram: https://www.instagram.com/yuukainohi_ex/
TikTok: https://www.tiktok.com/@yuukainohi_ex
TVer:https://tver.jp/series/srsotysrjz2

俳優 佐藤寛太(さとう・かんた)
1996年6月16日生まれ、福岡県出身。2014年「劇団EXILEオーディション」に合格し、2015年に正式加入。「HiGH&LOW」シリーズ、映画「イタズラなKiss THE MOVIE」「恋と嘘」「いのちスケッチ」「軍艦少年」「正欲」「不死身ラヴァーズ」、テレビドラマ「あせとせっけん」「テッパチ!」「リラの花咲くけものみち」「明日、輝く」など、幅広く活躍している。
Instagram:@kanta_sat

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