原宿から世界へ！ アイドルグループ・FRUITS ZIPPER
◆Guest Artist：FRUITS ZIPPER
アソビシステムが手がける、アイドル文化を世界に向けて発信するプロジェクト「KAWAII LAB.」より2022年4月にデビューしたアイドルグループ。2022年にリリースされた『わたしの一番かわいいところ』がTikTokで爆発的に広がり、注目の的に。2023年には第65回日本レコード大賞の最優秀新人賞を受賞。
◆Navigator：サッシャ
1976年、ドイツ・フランクフルト生まれ。日本語・ドイツ語・英語のトライリンガル。J-WAVE『STEP ONE』ナビゲーター。『金曜ロードショー』（日本テレビ系）にレギュラー出演するほか、モータースポーツをはじめとするスポーツ実況など多方面で活躍中。
FRUITS ZIPPERの軌跡
2022年 アイドルプロジェクト「KAWAII LAB. 」よりデビュー
2ndシングル『わたしの一番かわいいところ』でブレイク
2023年 東京体育館で初のアリーナ公演を開催
第65回日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞
2024年 初のCDアルバム『NEW KAWAII』をリリース
日本武道館で結成2周年記念ライブを開催
2025年 神戸ワールド記念ホール、さいたまスーパーアリーナで結成3周年記念ライブを開催
『KawaiiってMagic』リリース！ FRUITS ZIPPERインタビュー
ストレートだけど優しい。新曲はそんな自己肯定ソング
サッシャ：FRUITS ZIPPER、初登場！ 結成3周年記念公演前のお忙しい中、ありがとうございます。最新曲『KawaiiってMagic』も、キャッチーで素敵な曲ですね。
鎮西：今までの私たちの楽曲の中で、いちばんまっすぐな歌かもしれません。
真中：FRUITS ZIPPERって、深掘りしていろいろな解釈ができる歌が多いけど、そのまま言葉を受け取りやすい歌詞だよね。
仲川：新曲が出るとファンの皆さんが歌詞を考察してくださったりもするんですけど、この曲はストレートに、老若男女問わず聴いてもらいたい！
松本：『映画おしりたんてい スター・アンド・ムーン』の主題歌なので、小さい子も意味を理解できて一緒にポジティブな気持ちになれる。それでいて大人にも伝わる、みんなで平和になれる曲だと思います。
早瀬：お子さんも一緒に踊れる、簡単でシンプルな振り付けのダンスもお気に入りです！ 純粋に背中を押してくれる歌詞がいいよね。
櫻井：自己肯定感を優しく上げてくれるよね。
月足：「大丈夫」とか「Kawaii」とか、わかりやすい言葉で肯定してくれる曲だから、いろんな方に聴いていただきやすいんだよね。
松本：3月に配信されてから、「この曲を聴いて新生活頑張るよ〜」って言ってくれる子がすごく多くて。みんなに「大丈夫だよ」って言ってあげられている曲なんだと思うと、それもすごく好きなところです。みんながこの曲で元気になってくれてたらうれしい！
サッシャ：曲の中で好きな歌詞や、お気に入りの歌詞などはありますか？
仲川：私は「きっと大丈夫 つまずいても 涙 Bye-bye」という歌詞がいちばん好きですね。「失敗しちゃったな」とか「もっと上手にできたな」とか、お仕事でも日々の反省っていろいろあると思うんですけど、「そんなのバイバイして大丈夫だよ」って励ましてくれる。そのストレートさに私も救われます。
真中：私は「夢をあきらめないで 遠くても会おうよ 未来で」が好き。夢みて努力してきたことがいつか実を結ぶ日がくる、もし夢が叶わなくても違う形でその夢を好きでいられるときが訪れる… そんな意味も込められているのかなって思ったら、自分とすごくリンクしていて。でも、レコーディングはトップバッターだったこともあって、緊張しすぎてスタジオで泣いちゃいました(笑)。
サッシャ：そのときは、どうやって気持ちを切り替えたんですか？
真中：外で待機していたまつかれ（松本）が私の好きなグミを持って急にスタジオに入ってきて。「まなふぃ、涙Bye-bye」って口にグミを一粒入れてくれたんです。
松本：そのままレコーディングスタッフの皆さんにグミを配ってまわりました(笑)。
真中：おかげで場が和んだよ！
松本：よかった〜。はじめましてのスタッフさんも多くて、私も緊張するな〜と思ってたから！
サッシャ：レコーディングのときは、普段からそういったことをしているんですか？
松本：レコーディング前は、『わたしの一番かわいいところ』の自分のセリフ「付き合ったりは無理ごめん！」を振り付きでとびっきりかわいくぷりぷりでやるのがルーティーンなんです。みんながびっくりして笑ってくれるから、そうやって自分の緊張も解いてます！
早瀬：かれんは、いつも空間そのものを明るくしてくれるんです！
あるがままでいることがFRUITS ZIPPERの自由
サッシャ：グループ内でそれぞれ役割分担みたいなものってあるんですか？ では… あえていちばん年下の早瀬さん、自己申告で！(笑)
早瀬：グループの中でいちばん英語が得意なので海外での外交担当です。海外向けの動画でメインでしゃべったり、海外のステージでMCをしたり…。お買い物中は、みんなの代わりに話したり(笑)。でも、学校を卒業してから忘れていってしまっているので、頑張って勉強します！
鎮西：私はMC役というイメージが強いと思うんですが、裏テーマは〝つなぐ人〟。このグループには宇宙人と地球人がいるんですけど(笑)、私はそのハーフなので、ハイブリッド的な存在としてみんなをつなげられたらいいなと。
櫻井：それなら、私は〝寄り添える人〟でありたいな。メンバーから「悩んでいるけど、口に出してないな」と感じたりするときがあるんです。過去に場数は踏んできたので、その経験を活かせたら…。でも、むしろ私はみんなから力をもらっていて。どんなに疲れた日も楽屋はにぎやかで、そんな姿を見るだけでパワーをもらえるし、このグループにいると疲れ知らずだなと思えます（笑）。
月足：そういう意味では、私はにぎやか担当です。ただうるさいだけだと思うんですけど(笑)。
仲川：うるさいのは月足と私？ 最近の出来事とか、妄想話とか… マシンガントークしてます。
松本：みんなやりたいことをやってるよね。仲がいいから、自由気ままに過ごしてる感じ。
サッシャ：自分の個性そのままに、というか。周りに合わせようと無理をしていないんですね。
早瀬：まとまることを強要されていなくて、みんなのびのびとマイペースに活動している気がします。いつでもハッピーでポップだなって。
真中：だけど、自由でいることや個性的であることを強要されていないのがいいよね。そのときのありのままの感覚でいられることが、私たちの自由。そんな考え方がみんなに刻まれている感じがすごく素敵だなって思います。
サッシャ：その自由さこそが、グループの魅力？
鎮西：世間がイメージするようなアイドルの型にはハマらない、でも逸脱もしていない。ちょうどいいはみ出し方をしているのかなと思います。王道から異端まで、メンバーによってグラデーションがあるのも私たちらしいのかなと。
サッシャ：どんなところに異端さを感じます？
鎮西：私たちは恋愛もOKですし、2か月に1度のペースで炎上もしますし… (笑)。でも、大事にしているのは「自分が幸せである」こと。それでだれかを傷つけてはいけないけれど、自分が満たされているから、人に幸せを与えることができる。
櫻井：だからこそ、本当に明るくてポジティブ！ 周りを巻き込んでポジティブにしていくグループにいることで、私自身も変われた気がします。
真中：私たちが発信する〝NEW KAWAII〟は、ネガティブなところやコンプレックスも魅力として受け止めてくれる魔法の言葉。認め合う精神を大事にしているから、私自身も救われます。
仲川：私は、ベガ星から来た宇宙人なんですけど、地球になじめないなと思いながらずっと生きてきて…。でもここではみんながすべてを受け入れてくれる。本当にありがたいです。
松本：みんな違って、みんなすごい！
早瀬：みんな個性が強くて、それを武器に活動しているところが魅力的だなって感じます。
仲川：7つの〝NEW KAWAII〟が爆発しているよね。そのパワーが集結することで、さらに強い力を発揮できる。アベンジャーズみたいだなって、ずっと思っているんです。
サッシャ：そんなメンバーと一緒に活動していてよかったなと思うのは？
月足：予測できない未来が多いことです！ グループの活動自体、こんなにたくさんの歌番組やステージに出演させていただけるなんて予測できなかったんですけど、そもそも日常でのメンバーの言動すら予測できないので…(笑)。飽きずに楽しい毎日を送らせてもらっています。
サッシャ：そんなFRUITS ZIPPER、これからの夢や目標をぜひ教えてください！
松本：まずは、年末のNHK紅白歌合戦に出場したいです！
サッシャ：やっぱり〝紅白〟は特別ですか？
真中：自分たちの目標でもありますし、去年叶わなかったとき、たくさんの方々が「来年は絶対に行こうね」「出られるようにいっぱい応援するね」と言ってくださったんです。そんな皆さんを紅白に連れていきたい、そして「ありがとう！ 出られたよ」と報告したい… いろいろな思いがありますね。
櫻井：そして、東京ドームに立ちたい！
早瀬：その先はドームツアー、ワールドツアー！
鎮西：世界へ進んでいきたい！
仲川：ここまでみんながんばっているからには、日本一のアイドルになりたいし、無双したい。すべてを制覇したいですね。
サッシャ：海外への意識も高いんですね。やはり事務所の先輩方の存在も大きいですか？
仲川：きゃりーぱみゅぱみゅ先輩や新しい学校のリーダーズ先輩が世界で活躍されているので、その背中を追いたいです。「私たちも世界に行けるのではないか」と未来の希望を示してくださっているので。みんな頑張っているから、これから先も報われる人生でありたいと思っています。
月足：みんなで掲げている夢はもちろん、ひとりひとりの夢もいっぱい叶えていきたいです。私自身、好きなアイドルさんと一緒のステージに立てたり、コラボができたりしたんですけど、みんな少しずつ自分の夢を叶えてきていて。最近は、仲川がずっとドウェイン・ジョンソンさんに会いたいと言っていて…それが本当に叶ったら、きっとみんな泣いちゃうと思う！ それくらいそれぞれの夢に対しても、メンバー全員が強い熱量をもっているんです。
サッシャ：〝予測できないポジティブなグループ〟のこれから… 今まで以上に勢いが増していきそうで、本当に楽しみです！
＜Vol.2へ続きます＞
【Information】3rdシングル『KawaiiってMagic』大好評発売中！
『映画おしりたんてい スター・アンド・ムーン』の主題歌『KawaiiってMagic』を表題曲とした3rdシングルCDをリリース！ 昨年5月に日本武道館で開催されたグループ結成2周年記念ライブのライブ音源楽曲の収録も。［通常盤］￥1,200（アソビミュージック）
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《衣装》
［松本さん分］ニット￥31,900（インターリブ〈サクラ〉） 中に着たキャミソール￥4,950（ミラ オーウェン ルミネ新宿2店〈ミラ オーウェン〉） スカート￥18,700（オンワード樫山〈アンクレイヴ スタンダード〉） 〝IRIS47〟のイヤリング￥14,300・〝quip queint〟のブレスレット￥19,800（フーブス） リング￥36,300（ヴァンドームブティック 日本橋三越本店〈ヴァンドームブティック〉）
［早瀬さん分］Tシャツ￥9,680（デミルクス ビームス 新宿〈スローン〉） 肩に巻いたカーディガン￥10,450（アプワイザー・リッシェ） スカート￥29,700（カデュネ） ピアス￥107,800（フォーティーン ショールーム〈モニス〉） ネックレス￥29,700・リング［左手］￥209,000（マリハ） リング［右手］￥3,990（アビステ）
［月足さん分］ジャケット￥24,970（オンワード樫山〈アンクレイヴ〉） Tシャツ￥7,920（エミ ニュウマン新宿店〈エミ〉） スカート￥16,500（カデュネ） ピアス￥13,200（フォーティーン ショールーム〈サローネ サーディ〉） ネックレス［短］￥58,300・ネックレス［長］￥30,800（マリハ）
［櫻井さん分］ブラウス￥20,900（アンタイトル） パンツ［サスペンダー付き］￥19,910（オンワード樫山〈アンクレイヴ〉） イヤリング￥8,800（アビステ） ネックレス￥89,100・リング［中指］￥44,000（マリハ） ブレスレット￥17,600（ジュエッテ） リング［人差し指］￥22,000（フーブス〈IRIS47〉）
［仲川さん分］ジレ￥19,800・ワンピース￥23,100（エミ ニュウマン新宿店〈エミ〉） 〝les bon bon〟のピアス￥23,100・〝IRIS47〟のネックレス￥13,200・リング￥18,700（フーブス） バングル￥11,550（フォーティーン ショールーム〈イットアトリエ〉）
［鎮西さん分］シャツ￥31,900（インターリブ〈サクラ〉） 中に着たキャミソール￥7,700（ティッカ） パンツ￥13,000（PLST） イヤリング￥13,200（フーブス〈IRIS47〉） バングル￥24,200（プラス ヴァンドーム） リング［太］￥20,900（フォーティーン ショールーム〈イットアトリエ〉） リング［細］￥81,400（ココシュニック）
［真中さん分］ブラウス￥18,700（アルページュストーリー） パンツ［共布ベルト付き］￥7,990（オンワード樫山〈アンフィーロ〉） ピアス￥52,800（オブリオ〈Camille Surault〉） リング［中指］￥25,300（マリハ） リング［薬指］￥17,600（フーブス〈IRIS47〉）
2025年Ogg7月号「働く私にMusik」より
撮影／山根悠太郎（TRON） スタイリスト／伊藤舞子 ヘア＆メイク／ナリタミサト、稲富 愛、瀬戸山佳那、里吉かなで 構成／旧井菜月
再構成／Oggi.jp編集部
Oggi編集部
「Oggi」は1992年（平成4年）8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス＆ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日（＝Oggi）」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。
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