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2025.06.24

『timelesz project -AUDITION-』トレーナー「〝業界を擬人化した鬼〟としてその場に存在しよう」〈ダンサー・振付師/NOSUKEさん〉インタビユー前編

選択の多い30歳からの人生に、決断は欠かせないもの。各界の第一線で活躍する先人はどんな転機を迎えてきたのか? 今回は、数々のアーティストと共にステージをつくり上げ、社会現象を巻き起こした『timelesz project -AUDITION-』通称・タイプロではトレーナーとしてその情熱を注いだ、ダンサーで振付師のNOSUKEさんへのインタビュー前編をお届けします。ダンスを始めた高校生の頃から『Team“S”pecial』始動までの人生、そしてタイプロのトレーナーとしての決意とは。〈第一線の先人たちもアラサーで「選んで」きた The Turning Point~私が「決断」したとき~〉

ダンサー・振付師/NOSUKEさんインタビュー 前編

ダンスを本格的に始めたのは高校生のころ。20代になり、オーディションを受けて、山下智久さんのツアーに参加させていただいた現場が、初めてのお仕事でした。ただ、好きなだけじゃ通用しない。立ち位置番号の多さ、飛び交う舞台用語、細やかなカウントなど、ニュアンスでは乗り切れない正確さが求められるプロの世界に戸惑い、落ち込むことも多かったけれど、恥ずかしくても素直に「わかりません」と言えたからこそ、先輩方が丁寧に教えてくださった。あのとき築いた土台が、30代の自分につながっていると感じます。

ダンサー・振付師/NOSUKEさん

最初はカフェや居酒屋でアルバイトをしながら、ダンスに打ち込む日々。25歳までにバイトなしで生活、ダンサーとしてツアーを10本以上回る、30歳までに数多くの振付を、35歳までには大舞台の演出をする―これはごく一部ですが、5年ごとに目標を立て、届かなければ潔くやめる覚悟も持っていました。だから仕事が途切れる時期があっても、「来年はきっと大丈夫」と少し遠くの未来を見ながら踏ん張れた気がします。当初、親には「怪我したら終わりだよ」「長く続けられる仕事じゃない」と反対されましたが、それが逆に負けず嫌いに火をつけてくれましたね。

ダンサー・振付師/NOSUKEさん

どの出会いが欠けても今の僕はありませんが、特に20代後半は人間関係の構築期。ある大物アーティストのツアーでは、当時の師匠の代打で、急きょ振付を担当することに。子供のころからTVで見てきたレジェンドたちを前に、25歳の若造である自分に何ができるのか… としびれました。極度の緊張で声が出ているかもわからなくなるほど。自分の限界を超えてなんとか形にできたことで、「もうたいていのことは怖くないな」と思えるようになりました。

そして、井上さくらと共に活動する、現在の『Team“S”pecial』のベースを築いたのもこのころ。彼女は海外のトップアーティストにも携わってきた、世界を知る振付師。元々はアシスタントをさせてもらっていたのですが、それはもうスパルタ教育で(笑)。でも、彼女は頭の回転が速く、数手先を読んで現場を回していく。そのチームには言葉を交わさずとも通じ合う阿吽の呼吸があって、僕もそんなふうに背中で導ける存在になりたいと強く思ったのを覚えています。

『Team"S"pecial』Tシャツ

チームの一員として鍛錬を積み、30代に入ると、グローバルに軸足を置く会社員としての新たな道も選択肢としてありましたが、悩んだ末にチームに残る決断をしました。チームがあったから外でものびのび挑戦できるし、経験を持ち帰ってまたチームに還元できる。〝帰れる場所がある〟感覚は、今も大きな支えになっています。

オーディション企画『timelesz project -AUDITION-』(通称タイプロ)のトレーナーに

2024年のオーディション企画『timelesz project -AUDITION-』(通称タイプロ)で、トレーナーとしてオファーをいただいたときは、迷いは一切ありませんでした。『RIGHT NEXT TO YOU』という楽曲で初めて振付を担当させていただいて以来、お仕事をご一緒するたびにSexy Zone、そしてtimeleszの魅力にひかれていて。大好きなお三方(菊池風磨、佐藤勝利、松島 聡)が必要としてくれるなら、全力で応えたいと思っていたんです。でも同時に、「絶対に、簡単には入れさせない」という意志もありました。

13年以上積み上げた歴史に、新たに加わるということの重み。ファンの方たちの複雑な気持ちも痛いほど感じていたからこそ、だれよりも厳しく、候補生たちと向き合うと決めていました。それに、アイドルという職業は、つらいことがあってもメンタルを保ち、笑顔を届けなくてはなりません。プロとして表に立つ瞬間がすべてで、裏で何があったかは見る人には関係のないことです。決して甘くないこの世界で生きることを目指す彼らに、僕は〝業界を擬人化した鬼〟としてその場に存在しよう、と。

唯一無二の表現をチームで生み、エンタメを支える『Team”S”pecial』

『Team"S"pecial』

NOSUKEさんが所属する『Team“S”pecial』は、日本・韓国・台湾をはじめとしたアジア圏で、振付、ライブ演出、イベント監修などを手がけるクリエイター集団。プロフェッショナルダンサーを中心に構成され、個性を最大限に引き出す演出力と、チームで紡ぐ唯一無二の振付は、アーティストやファンからの信頼も厚い。最新情報は公式HP(https://team-special.com)をチェック!

2025年Oggi7月号「The Turning Point〜私が『決断』したとき~」より
撮影/石田祥平 ヘア&メイク/スガタクマ 構成/佐藤久美子
再構成/Oggi.jp編集部

NOSUKE(のすけ)

『Team“S”pecial』所属。高校時代からダンスを始め、大会出場などストリートでの活動を経て、プロダンサーに。ライブツアーへの出演や国際的セレモニーへの参加など、多彩なキャリアをもつ。演出振付アーティストとして、BTS、timelesz、Mrs.GREEN APPLE、AKB48など数多くのアーティストの作品を手がける。日本や韓国でアーティストを目指す練習生の育成にも尽力。2024年に行われ、Netflixでの配信も話題となった『timelesz project -AUDITION-』では、ダンストレーナーとして参加。オーディション課題曲の振付を担当し、厳しくも愛情深い指導で注目される。公式Instagram:@nosuke_r1219@nosuke_r1219photo

Oggi編集部
「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。

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