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LIFESTYLE

2026.05.08

町田啓太が振り返る15年。自身にとっての転機とは

15周年のアニバーサリーブックとして『KEITA MACHIDA 15th Anniversary Photobook「sign』を発売する町田啓太さん。フォトブックに込めた思いや、町田さんの仕事論など、様々なお話をうかがいました。

町田啓太「三者三様の撮影がとにかく楽しかった!」

——今回のアニバーサリーブック、本当にすごく素敵でした。ご自身にとってどんな意味を持つ一冊でしょうか

ありがとうございます。この1冊に、この仕事を15年やってきた、ここまでの道のりや考えを投影できたらいいなと思ったんです。だから「sign」というタイトルを付けさせてもらったんですが、これまでの軌跡やこれからの兆しなどいろいろな意味を込めています。

これを出そうと思ったきっかけは、前に一度出させていただいた写真集が約6年前なのですが、その写真集をイベントなどに持ってきてくださるファンの方たちがいたこと。何度も読み返してくれたんだろうなというのがわかるくらいで、まるで古いアルバムを握りしめているような感じでした。それを見て「俳優をやっていると、写真集のような手元に残していただけるものってあまりないな」と思ったんです。あるとしても映像作品なので、活動を初めて15年経つし、僕にとってもいい節目だと思ったのでこの機会に挑戦させてもらいました。

——3人のフォトグラファーとの撮影でしたがいかがでしたか

本当に三者三様!全てアプローチの仕方も含めて、皆さん全然違ったので、すごく楽しかったです。最初、ソウルでKIM HYEONGSANGさんに撮っていただいたんですが、センスとロジカルな部分のバランスがすごくよくて、どの写真も強い! そのまま全部ポスターにできるじゃん!っていうくらい写真の強さがすごかったです。アドリブやセッションも重視される方だったので、年齢が近いこともあり、撮影終わりに毎回ご飯に行ったりコミュニケーションをとりながら撮影していくことで、どんどんいいセッションができているなと思っていたら、HYEONGSANGさんもそうおっしゃってくださって嬉しかったです。

台北はタンタン(HUANG JUN TUAN)さんにお願いしたんですが、また全然違って、感覚派というかその場の切り取り方が本当に上手な方で、コミュニケーションもすごく上手だったので非常に楽しく撮影させていただきました。瞬間的に切り取られた刹那的な感じのものがたくさん散りばめられていていいなと。台北ならではの湿度のある雰囲気で撮影していただきました。

東京は小見山 峻さんにお願いしました。小見山さんも感覚はもちろんなのですが、それを全部ロジカルに落とし込んでいる感じがあるんです。多分、全てが計算されているんですよ。その場その場の雰囲気でやってくださる感じがある中で、ものすごく準備をしてきてくださったんだろうなって。あと、アイディアがすごく面白かったです。東京で撮るとなると見知ったところで撮るので、既視感のある写真になりがちな中、全く違う角度で切り取ってもらったので、本当に面白かったです。

小見山さんは全部フィルムカメラで撮影したんですが、撮影が終わって、ビニール袋いっぱいにフィルムが入っていて驚きました(笑)。それと、小見山さんはすごく話を聞いてくださって、それもすごく嬉しかったですね。

皆さんそれぞれのアプローチで撮影してくださいましたし、寄り添っていただいたので、本当にありがたかったです。こんなこともうないんじゃないかなってぐらいの豪華さでした!

——それぞれの地域、本当にどれも素敵な写真でした

嬉しいです。ありがとうございます。みなさんにも早く見ていただきたいです。撮れ高が良すぎて、フォトブックに入らないものもいっぱいあるんですよ。

——どうされるんでしょうか、それは

どうにかみなさんにお見せできたら良いなと思います。すごくいっぱいあるんです。

——それも楽しみにしています

ありがとうございます。

——キャリアの中で転機だったと思うときを3つ教えてください

めちゃくちゃ難しい! 俳優1本で頑張っていくっていうことを決めたときはとてつもなく大きな決断でしたし…うーん難しいな、3つに絞るとなると。オーディションを受けて朝ドラに出られたことはすごく大きかったですね。親も喜んでくれましたし。この職業って不安定で心配もかけてしまっていたのですが、朝ドラに出ることを伝えたら安心していました(笑)。

その後もいくつもありますが、やっぱり転機といったら“チェリまほ”(ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』)はすごく大きかったですね。あと同じぐらいの時期にもうひとつ、Netflixで『今際の国のアリス』が配信されたんです。全く異なる役柄の作品だったのですが、どちらも日本国内だけでなく世界に広がった作品でした。ここがまた一つ見えた景色が変わったところだったと思います。賞をいただけたのも初めてでしたし、自信ももらえたので転機というべきポイントだったなと。

あとは最近だとNetflix作品の『グラスハート』と『10DANCE』ですね。スーパー特殊技能を身につけなくてはならず、限界まで頑張りましたし、好評価もいただいて…。この2作品をやったことで「もう何でも来い!」って難しいことも何でもできそうだと思えて、新しいものを呼び起こしてくれました。さぁ、転機は一体いくつになったでしょう(笑)。

——大枠で4つ、ですね?

正解!笑 プラスアルファがありましたからね。

——ちなみにこの15年活動されてきて、昔と比べて変わった部分と変わらない部分、ご自身で思うところは

変わった部分、変わらない部分、たくさんあります! だいぶ老け込んできたし、お腹も出てきた…とか?(笑)

——絶対ないですよね!

いや、本当ですよ!

——いや、絶対ないと思います

でも、去年あたりからちょっと増量をしたこともあって…。すごいですよ、80kgまで増やしましたからね。

——筋肉の重さもあって、ですか

両方ですね。まあ、それは冗談として、そういうことが聞きたいわけじゃないですもんね(笑)。やっぱり最初の頃はおっかなびっくりやっていたので、見え方を気にしていた気がします。いい人でいなきゃ、ここは頑張っておかなきゃと常に「人からどう見られているか」を気にしていました。そうやって自分をコーティングしていた感じだったのですが、それがだんだんと、抑えられなくなったのか自我が少しずつ顔を出し、自分らしさがどんどん出せるようになったんです。作品や自分自身を評価していただいたことで、勇気をもらえて、自分の世界観やこだわりが出てきたというのもありますし、元々やりたいようにやる人間ではあったので変わった部分でもありながら、ちょっとだけ子どもがえりしている感じがあるのかもしれません。

——では変わらない部分は?

変わらない部分で言うと…変わらない部分…うーん、変わらない部分か。変わらない部分…。

——町田さんのこの流れは答えが出ないときの…

笑。そうですね。これも変わらない部分かもしれないですね。答えが出ないときに繰り返してしまう。いや、何か出そうな気もするんですが、大した答えが出なそうだなと(笑)。

——ではちなみに、先ほど評価というお話が出ましたが、評価や結果に対してキャリアを積んでいく中で、捉え方や向き合い方が年々変わってきていたりはしますか

純粋に「ありがとうございます」と受け止められるようになりました。昔は「あまり頑張ったって言わない、言えない」と思っていたんですが、今は「頑張った!」と言うようにもなりました。とはいえ、まだまだ自分は大した存在でもないので「満足したら終わり」と思っているんです。そして、仕事がどんどん楽しくなってきています。芝居って自由なものなのに、今までちょっと自分で窮屈にしすぎていたのかもしれないと思う部分があったので「純粋に楽しもう」という、この仕事をスタートした頃の感じです。最初はダンスから始めたんですが「ダンスが楽しいからやってる!」という当時の感じと近しい感覚がようやく今になって出てきたような気がします。ずっと苦しかったので。

——最近、大人になったなって感じた瞬間はありますか

いや、だいぶ大人ですよ?(笑) 

——存じ上げております(笑)。でも最近感じたことがあればぜひ教えてください

ちょっと大人になったなと思うことですね? 例えば現場にいるとき、少しだけ余裕が生まれたのか視野が広がって、誰かに話しかけたりできるようになりました。以前は、そういう気遣いができなかったけれど、少しずつそういう感じが出てきたかもしれません。ありがたいことに主演を任せていただいたり、現場で年齢的にも上になっていることもあるのでおのずと…というのもあるかもしれませんが、なんかそういうことを考えているときに大人になったなって思います。あ! あと最近もありました。姉が遊びに来ていたんですが、昔は風邪をひいたときにしか食べられなかった高級アイスを普段も買えるようになったよねって話をしました。そのアイスを2、3個買っても誰からも怒られないじゃないですか。いやー、大人になった!って。

——たしかにそれはありますね。ちなみに以前、姉妹メディア・Domaniの連載で、連載名になぞらえて「Effecxtive(効果的)なものは?」と聞いた際、「僕にとって、この仕事では人との関わりはすべてが“効果的”なんだと思います」っておっしゃっていたんです

え!そんなカッコつけたことを僕、言ってました?カッコつけすぎじゃないですか?

——笑。そうおっしゃっていた町田さんが「人との関わり」で大事にしていることは何でしょうか

「人と向き合うときは丁寧に」と常に心がけています。そして、最近は相手の面白いところを見つけるようにしているかもしれません。そうするといいコミュニケーションがとれるんです。どうしてもあの人苦手とか、腹立つって思うことも人はあるじゃないですか。でも、そう思ったとしても、その人も「誰かの大切な人だから」と思うようにしています。

——その考え方、以前にもお話してくださいました。これも「変わらない部分」ですね

同じ話を!でもこれは常に思うようにしていることです。僕、これまで人にあまり興味を示さなかったんです。自分のことで精一杯でとにかく無我夢中だったので。でも年齢を重ね、キャリアも積んだことで視野が広がり、凝り固まらずにいろいろな考え方をしてみようと思えたことで、人との関わり方が少しずつ変化してきたのかもしれません。

——では、気持ちが落ち込んだ時のリセット方法は

食べる、寝る!それに尽きます。ストレスがかかるとものすごく眠くなるんですよ。

——確かに、以前もリセット方法について多分寝るとおっしゃっていました

多分体質的に寝ないとダメでスイッチオフになっちゃう。もう考えられない!みたいなモードに。

——どうしても睡眠時間が少なくなってしまうときはどうしていらっしゃるんですか

ご飯を食べて他のエネルギー補給をします。ちょっと夜遅いけど、今からアイス食べてやる!パフェ食べてやる!みたいなことをします。

——そういうこともするんですね

します。明日むくんでも知らない! それより今、回復する方が大事!と思って。基本は休みが少しあるなと思ったら、限界まで寝ますが、逆にちょっと外に出て気分転換するなんて日もあります。何にせよ、結構極端なことをするかもしれません。

——では、今ハマっていることは

ちょっと前だったらギターって言いましたがそれだと面白くないじゃないですか(笑)。

——そんなことありません(笑)

どうしよう、本邦初公開かもしれない情報を…。実はたまごっちやってます(笑)。イベント出たときにいただいたのがきっかけで、懐かしさを感じて始めてみたらもうとめどない。

——持ち歩いてらっしゃるんですか

いや、自宅に置いているんですが、最近たまごっちってすごくて、シッターさんとか呼べるんです。時代にフィットしてます。でも、ミニゲームで遊んで、そこでコインみたいなのを稼がないと呼べないんです。

——なんだかすごいですね

そう、すごいんですよ。姪っ子も欲しいって言ってたので、誕生日にプレゼントして、今度通信しようって約束しました。

——では、応援してくれている方たちに、この先どんな姿を見せていきたいですか

すごい急に真面目なやつ! またそうやって緩急つけてくるんですね、風邪ひきそうなぐらいの緩急、懐かしいです。そうだなぁ…ずっと言ってることですが、次に何をやってくれるんだろうと楽しみにしてもらえる俳優でいたいなと思っています。まだまだ頑張っている最中ですが、みなさんと一緒に面白いものやことを共有し続けられたら楽しいかなと思うので、どうぞよろしくお願いいたします。

——では最後に、町田さんが5年後の自分に手紙を書くとしたらなんて書きますか

40歳ぐらいですね。元気?って書きます。

——おわりですか? もう少しだけください

笑。「体の調子はどう?」って。あ、これもダメですね? あ! 「角刈りできた?」って聞きます。ずっと言い続けている角刈り願望。まだできていないんですよ。これだけ色とか変わってるのに…。

——想像がつかなすぎて…

誰にもこの願望がハマってないですね(笑)。じゃあ、さっきの元気?にプラスして、面白いことできてる?って聞きます。親戚のおじさんみたいな立ち位置の問いかけになっちゃいますが、年齢を重ねて少しずつ体調の変化も感じてきたので…。

——でもフォトブックの中のカットで、驚くくらい鍛えられた体のカットがありました、 信じられないくらい美しいカットが

信じられないくらい事前にトレーニングしましたから! でも多分、フィジカル的に無理がきくのって30代ぐらいまでかなって思っているんです。『グラスハート』も『10DANCE』も無茶しまくったんです。でも、意外とできるなって思ったのもあり、「 30代のうちに無茶し終えた?」って聞きたいです。あ、なんかいい感じにまとまりましたね? よかった!

撮影/JOJI ヘア&メイク/Kohey(HAKU) スタイリスト/吉田ケイスケ 構成/岡野亜紀子

KEITA MACHIDA 15th Anniversary Photobook「sign」

定価:5,720円(税込)
発売日:2026年5月12日(火)
判型:A4変形
頁数:240ページ
発行:小学館

取材メモ
・メイクルームから出てきた町田さんがブロンズヘアだったことで驚きの声をあげた編集部スタッフ。現在放送中の日本テレビ土曜ドラマ『タツキ先生は甘すぎる!』のためだったそうで、「黒髪だと思っていたのでびっくりしました」と伝えると「なんかすみません!今から黒くしてきますね!」と冗談めかして現場を盛り上げてくださいました。
・「最近大人だと思うこと」という質問に、高速で「もうだいぶ大人ですよ」と切れよくツッコみ、「大人だと思ってないんでしょう!」とさらにツッコミを入れて現場を和ませてくださった町田さんでした。
・Domaniのサイトが統合になった話をしてくださり、「連載はどうなるんですか?」と町田さん。Oggi内に今後移管しますと話すと「よかった! 僕も毎回楽しくやっていた撮影だったから寂しかったのでよかったです」と優しい言葉をかけてくださった町田さん。続けて「あの連載にしかない、“面白楽しい”がありましたからね」と笑っておられました。
・取材が終わると「皆さんどうぞ!」とお菓子を手に戻ってきた町田さん。「今日はありがとうございます。たくさんあるのでぜひ召し上がってください」とどこまでも気遣いたっぷりな町田さんでした。

町田さん衣装クレジット
ジャケット¥473,000・ニット¥200,000・パンツ¥205,000・靴¥152,000・ベルト¥63,000・リング¥84,000・ブレスレット¥297,000(Bottega Veneta Japan〈Bottega Veneta〉)

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