歌、ダンス、MC、ステージ構成…どれをとっても圧巻
今回のツアーの鍵ともなる5thアルバム『音故知新』は1stアルバムから連続でミリオンを記録する史上初の快挙を達成。また、Snow Manの活躍は国内にとどまらず、韓国での音楽番組出演なども大きな話題に。端から端までびっしり埋まった満員の東京ドームに9人の姿が現れると、割れんばかりの歓声が。「東京、騒いでいこうぜ!」という声にますます熱気を帯びる会場。『音故知新』のリード曲である「TRUE LOVE」でライブがスタート。ムービングステージで移動しながらファンの皆さんに視線を送り、コミュニケーションをとる姿が。「ブラザービート」ではアリーナを囲むように配置された外周花道(全長約301m!)を歩きながらさらにファンのみなさんへと近づいていきます。冒頭から圧巻の構成で会場を熱狂の渦に。
楽曲、映像、⾐裳まで、各年代ごとのステージが秀逸すぎる
今回の公演はさまざまな時代の音楽やカルチャーをSnow Manなりの解釈で表現したアルバム『音故知新』の世界観をベースに、1960年代、1980年代、2000年代、2020年代、20XX年代と楽曲・映像・衣装でステージを演出。作り込まれたVCRではSnow Manのバラエティ力が遺憾なく発揮されていました。一瞬も気が抜けないほど見どころしかないVCRに感服!
1960年代のブロックでは、岩本照さんのドラマ主題歌「悪戯な天使」で色気たっぷりのパフォーマンスを披露したかと思えば、目黒蓮さん主演のドラマ主題歌「Dangerholic」ではメンバーがポールダンスをしながら歌います。ポールを掴んで自在に踊りながら歌う姿は圧巻で、それぞれの身体能力の高さをうかがわせます、
1980年代のブロックでは、驚きの演出が!『Ready Go Round』で、高さ約20メートルまで到達するクレーンに乗り熱唱。スタンド席の上の方まで高さがクレーンが上がる中、あちこちのファンの皆さんに手を振ったりコミュニケーションをとる姿が。どの席の人も置いてけぼりにしない演出に「すごい!」「近い!」という声があちこちから上がります。会場をぐるっと一周する花道、アリーナを走るトロッコ、ムービングステージに高さ約20mのクレーン。随所でどの席のファンにも近づこう、幸せにしようとしてくれる姿に幸せを感じずにはいられません。
2000年代のブロックではバラード曲を歌い上げ、聴かせる時間に。続く2020年代のブロックでは、「D.D.」や「君の彼氏になりたい。」などを披露。20XX年代ブロックは、炎や特攻を使った迫力満点の演出の中「BOOST」を熱唱。
ユニットステージでは多彩な魅力を発揮
各年代のブロックに散りばめられた最新アルバム『音故知新』に収録されたユニット曲も見どころ満点。岩本さんと深澤辰哉さんは「Symmetry」を披露すると、歌はもちろんモニターに流れる映像が魅せる世界観でも魅了しました。渡辺翔太さん、向井康⼆さん、ラウールさんは80年代アイドルを彷彿させるデニムのショートパンツ(衝撃的に際どい丈!)で美脚を披露して登場し、「サンシャインドリーマー」を熱唱。ローラースケート縦横無尽にステージを移動し会場を盛り上げました。宮舘さんと佐久間大介さんは地球や愛のメッセージを全力で歌唱する「地球(あい)してるぜ」を熱唱。阿部亮平さんと目黒さんは「ART」を豊かな歌声で披露。2人の豊かな表現力とセクシーさで会場をトリコにしました。
「長くない!?」とメンバー総ツッコミの“舘タイム”
宮舘涼太さんの魅力を堪能する“舘タイム”がたっぷりと。1人スポットライトを浴びる宮舘さん。自分を映すカメラを即見つけ目線を送ったり(メンバーから「これはわからないでしょ」という声をよそにすぐ見つけるすごさ)、ステージを贅沢に使い、たっぷり尺をとった“舘タイム”メンバーが「長くない!?」とツッコミを入れるほど。宮館さんに呼ばれてメンバーが集まると、ムービングステージが動きだします。すると「1便で乗せてよ」「帰りのバスみたいに言うな」という面白すぎるやり取りも。たっぷり“舘タイム”を堪能すると、いよいよ全員がサングラスをつけ、2025年の大ヒット曲となった「カリスマックス」へ。

深澤さんのMCではメンバー愛が炸裂
最後のMCでは、深澤さんが「今回、ライブのアルバムを引っ提げてのツアーなんですが、『音故知新』というタイトルで「もしこの時代にSnow Manがいたら」ということで、本当にアルバムを作る上でいろんな時代のいろんな楽曲を聴きました。その時に改めて“小学生の時にこういう曲聴いてたな”とか、自分の人生をすごく振り返る時間になって考えたんです。“自分がもし、Snow Manじゃなくて、この事務所に入っていなかったら何をしてるかなって”考えたんだけど、やっぱり思いつかなかったです。自分にはアイドルという人生がもう半分以上で、このお仕事をしてなければ8人にも会えてないですし、皆さんにも会えてないですし、本当にこの人生で改めて良かったなっていうことをすごく感じました。
“いいなー”と思ったのが、僕が11月にちょっと体調崩してしまい。。僕たちはメンバーの誕生日に動画を撮るんですが行けなくてもどうしても言葉だけは伝えたいからと電話をしたんですが、みんなが撮り始めてる様子が見たくてビデオ電話にしてもらいました。そうしたら(その中に)入りたいなって思ったんです。楽しそうだなって。いつもは当たり前のようにSnow Man9人で活動させてもらっていて、もちろんいつも感謝はしているけど、改めてそういう目線で見たときに、やっぱりこのグループっていいなって感じました。このお仕事をさせてもらって、みんなに出会えて僕は本当に幸せなんだなっていうのを噛み締めながら、今もライブに立たせていただいています。何が言いたいかというと、僕のこの人生に彩りをくれたみんな、本当にありがとうございます」とメンバーやファンへの感謝を伝え、本編ラストの曲「愛のせいで」へ。ドーム内に浮かぶ45個のバルーンがライトに照らされて浮かぶ景色は本当に美しく、幻想的な世界に誘われます。そんな美しさの余韻が残る中、本編が終了。会場が一体となり、すべての観客を幸せな気持ちで満たしてくれた公演は幕を閉じました。

撮影/五十嵐美弥



